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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

世界一安全だった日本はどこへ?

世界で8番目に安全な日本

日本は世界一安全な国だった。

しかし、今はどうだろうか?

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NUMBEOが発表した2021年中間の国別安全指数では1位どころか3位以内にさえ入っていない。※世界133か国・地域が対象

  1. カタール
  2. アラブ首長国連邦
  3. 台湾
  4. マン島
  5. オマーン
  6. スイス
  7. 香港
  8. 日本
  9. スロベニア
  10. アルメニア

【出典】NUMBEO 国別安全指数

なんと、8位だ。

ちなみに2020年は10位だった。

油断できない日本

駅のエスカレータに乗っていると硫酸をかけられる。

電車に乗っていれば、刃物を持った男が液体に火をつける。

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マスクをしなさいと注意すると半身不随になるまで暴力を振るわれる。

被害にあった人は「注意しなければよかった・・・」と悔やんでいる。

悪意のある危険だけではない。

コンビニにいると、高齢者が自動車のブレーキとアクセルを踏み間違えて突っ込んでくる。

万引きに間違えられた人が店の入り口の扉を執拗に破壊する。

牛丼を食べていると、カスタマーセンターに電話した時の対応が悪かったという男が刃物を持って厨房に立てこもる。

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今の日本は油断をしていると何が起きるか、わからない。

いや、電車で刃物を持った人に出くわすことは、電車を利用する限り、十分に注意していても避けられない。

こうなってくると、周囲の人が全て「危険人物」に見えてしまう。

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なぜ、安全でなくなった?

共通するのは、最初、短気な人が増えているからだと思っていた。

しかし、短気だから犯罪行為の及ぶかと言えば、そうではないはずだ。

誰だって後先を考える。

それでも犯行に及ぶのかといえば、「もう、どうでもいい」って気持ちが強いということだと思う。

仕事がないし、見つからない。

外に出れば、幸せそうな人達ばかりが歩いているように見える。

でも、自分には明るい未来が見えない。

こんな状態で生きていても仕方ない。

なぜ、自分だけが、こんな目に遭わないといけないんだろうか?

こうなると、雪だるま式に不満は大きくなっていく。

最後は、どうせなら、全員、道連れにしてやる。

この状態に到達すれば、まるで無の境地のように冷静になる。

恐怖心もなくなる。

気分だけはスーパーマリオの無敵モード状態だ。

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2018年の東海道新幹線車内殺傷事件の動機は「刑務所に入りたかった」というものだった。

裁判で事件の前、半年間ホームレスだったと話している。

2021年8月6日に起きた小田急線車内殺傷事件の動機も仕事、プライベートでの不満によるものだった。

大学を中退し学校教材の運搬、工場勤務を転々としてかってサークル活動で知り合った女性に見下された、出会い系サイトで出会った女性とデートしても途中で断られた」といった感じで仕事も私生活も不満ばかりだったことから、「俺はくそみたいな人生。幸せそうな人生を送る女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」

2021年10月31日に起きた京王線殺傷事件の動機は「人を殺して死刑になりたかった」というもので、携帯電話会社のコールセンターで営業販売のオペレーターをしていたが顧客からクレームが来て上司から配置転換の提案があり退職した。

電車での殺傷事件は、どれも「職」がキッカケで、刑務所に入りたい、幸せそうな女性を殺したい、死刑になりたいという気持ちになっていった。

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ホームレスは自由はあっても、刑務所の方が人間らしい生活ができる。

悪いことをすれば刑務所に行ける。

この状態の人にとっては、刑務所は今と比較すれば天国のように見えてしまうのかもしれない。

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子供の頃、悪いことをすると刑務所に入れられると親に脅されて育った者とすれば、刑務所は怖いところであり、天国というより地獄にしか見えない。

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追い詰められた人にとっては刑務所が天国に見えてしまう。

今の生活より刑務所の方が良く見えていることになる。

日本は、いつの間に刑務所が天国に見えるような国になってしまったのだろうか?

日本国憲法に定められている、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」というのは刑務所での生活より酷いことを指すのだろうか?

追い詰められている人が多い

刑務所より酷いと思える生活をしていれば、犯罪を起こして刑務所に行った方が人間らしい生活ができると思う者が出てくるのは不思議ではない。

厚生労働省のホームページに、以下のようなことが書かれている。

  • 平成27年4月から、生活困窮者の支援制度が始まりました。
    生活全般にわたるお困りごとの相談窓口が全国に設置されています。

この情報をどうやって得るのだろうか?

生活に困っているということはスマホや携帯電話もないだろう。

つまりインターネットに接続できる環境がなければ上記の情報も得られないことになる。

もし、自分がインターネットに接続できない生活に変わった場合、無料でインターネットに接続できる環境は図書館くらいしか思いつかない。

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金沢市の図書館では、図書館に設置してあるインターネット席予約端末で予約した上で、1日2コマ(1コマ20分)まで利用できるということだが1日40分で必要な情報が入手できるのだろうか?

生活に困っている人への支援が足りない

職がない、職を探したいが情報が取れない。職が見つかっても住所がなければ採用してもらえない、お金もない、どうやって生きて行けば良いんだろうか?

なぜ、自分だけがこんな目に合わないといけないんだ?と絶望感は強くなり、社会への恨みも強くなるだろう。

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新型コロナ感染で亡くなられた方は、2021年12月18日現在で約1.8万人

2020年の自殺者数は約2.1万人で2020年~2021年の約2年間でコロナに感染して亡くなった方より、自殺者の方が多いことになる。

やはり、今の日本は、どこかが間違っているように思う。

安全指数が悪くなったということは、理由があるからで、今の日本には職を失った時のフォローが足りていないことも要因の一つのように思う。

情報をホームページに掲載するというのであれば、その情報に到達できるようにする仕組みも必要だと思う。

無駄なシステム開発をデジタル庁で行うなら、生活に困った人たちが利用できる情報インフラに税金を使うべきではないだろうか?

そして一番重要なのは職に就けるようにすることでありそれが「ハローワーク」だけで十分なのだろうか?

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健康で文化的な最低限度の生活というのは、今の日本では職があって成立するものだと思うので、職を失った時に、支援してくれるような仕組みを用意することで、自殺者も減り犯罪も減るのではないだろうか?

そうすれば、自然と日本は世界一安全な国に戻れると思う。