47都道府県の魅力度ランキング
ブランド総合研究所が2021年10月9日に2021年の47都道府県の魅力度ランキング発表した。
その結果では、群馬県が44位で、山本一太群馬県知事が「根拠の乏しいデータで、県のイメージにマイナスの影響を与える可能性がある」ということから、法的措置の可能性もあると発言した。
これに対して、調査会社側は、「中傷だ!」と反発している。
知事は根拠の乏しいデータだと発言しているが、実際にはどのような調査が行われていたのだろうか?
魅力度ランキングの調査内容は?
地域ブランドNEWSで確認すると以下のように書かれている。
調査は、各地域に対して認知度、魅力度など全89項目の設問を設定し実施(具体的な調査項目については、後述の調査概要を参照) 。地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」で数値化しました。また、各地域の「魅力」がどのような側面から評価されているのか観光意欲、居住意欲、産品購入意欲など他の項目結果から分析できるように設計しています。
調査方法はインターネットアンケートで実施し、全国から約3万人の有効回答を集めました。各市区町村名の回答者数は、1人の回答者に弊社が指定した20の地域について回答していただき、一地域に対しての回答者数は約600人となっています。
本年度調査では、都道府県についての回答者数を従前の約600人から約1,000人に増やし、より調査の精度を高められるように取り組みました。
なお、集計に当たっては年齢、性別、居住地を基準に実際の人口の縮図となるようにウエイトバックを実施しています。◆調査概要◆
調査方法: インターネット調査
回答者: 年齢20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収。
※日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計(ウェイトバック集計)。
有効回収数: 35,489人
※1人の回答者は市区町村の調査票の場合20の地域について回答。回答者数は平均で 648.5人
※同じく都道府県の調査票の場合は15または16の県について回答。回答者数は平均で1020.7人
調査対象: 全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
調査時期: 2021年7月5日~7月20日◆調査項目◆
地域ブランド調査は、地域のブランド力を消費者視点で評価・測定する仕組みとなっています。
調査対象となる1047地域に対して、「認知(地域が知られているか)」、「魅力(地域がどのように評価されているか)」という大きく分けて二つの指標、89項目を設定しました。「魅力度」では、その地域が魅力的かどうかを問い、さらにその魅力が何に起因するかを、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度、またイメージ想起率といった様々な項目を設け明らかにします。
また、調査では出身都道府県など回答者属性の設問も設け、どのような属性から認知・評価されているかも分析できるように設計しています。
一人が、15~16の都道府県について、89項目も回答した結果ということになる。
89項目について回答するだけでも、大変だと思うが、それを15~16となると相当な数になる。
群馬県は44位
最初、群馬県が最下位になったので怒っているのかと思ったが、群馬県は44位で最下位は茨城県だった。
40位以下の都道府県で観光で、行ったところは一つもない。栃木、埼玉、茨城は仕事で行ったことがある。
個人的には納得できる結果だと思っている。
魅力度が低い=マイナスイメージではない
しかし、魅力度ランキングが低いからとマイナスのイメージを持っているか言えば、特にマイナスのイメージは持っていない。
このため、群馬県の知事が法的措置まで考えているということに関しては、正直、理解できない。
群馬県と言えば草津温泉やスキー場が多いということや、最近だと富岡製糸場が世界遺産として登録されたことは知っている。
しかし、観光に行くとなれば、「食」も重要だと思うが、群馬県と聞いて、思い浮かぶ「食」が正直、出でこない。
何かあっただろうか?と群馬県のホームページを初めて見ることになった(笑)
群馬県のホームページの出来が悪い
しかし、ホームページの出来が良くなかった。
「ぐんまの魅力・観光」というメニューがあったので、クリックした。
すると、「群馬県の紹介」というタイトルに変わり、たくさんのメニューか表示された。
1番上のメニューが「ぐんまキッズページ」?魅力はどこに行った?
仕方なく、「ぐんまの概要」をクリックすると、また、メニューがたくさん表示された。
いつになったら、本文が出てくるんだ?って感じで、さすがに、これ以上見る気になれなかった。
ホームページでさえ、このような状態なので、群馬県の魅力を知ることさえできない。
魅力度ランキングよりも、群馬県のホームページを見たことによるイメージダウンの方が大きい。
仕方なく、群馬県の名産というキーワードでGoogle検索した。
出てきたのは、「焼きまんじゅう」、「こんにゃく」、「うどん」。
あれ?「下仁田ねぎ」が出てこない。「下仁田ねぎ」は群馬県ではなかったのか?
県のホームページの特産品もヒットしていたが、その中を見ても「下仁田ねぎ」がない。
有名な「下仁田ネギ」が特産品に入っていないような状態で、よくもまぁ、県のイメージにマイナスの影響を与える可能性があるなどと言えたものだ。
群馬県のホームページの方が、構成、内容、共に、マイナスの影響しか与えてくれない。
群馬県知事は選挙の際に、「ブランド力の向上」ということを語っていたというが、口だけで何もしていないのではないかと思える。
他の都道府県は、それこそ、ブランド力の向上のためにどれだけの努力をしているのか知っているのだろうか?
例えば、今回、石川県は長野と共に魅力度ランキングは10位だったが、石川県知事は観光だけは力を入れている。
石川県民が呆れるほどに。
その結果が、世界的にも評価されるようになった、金沢駅前の鼓門(つづみもん)、金沢21世紀美術館を始めとした観光スポットだったりする。
昔は、兼六園、石川門、ひがし茶屋街だけだった。
特産物にも力を入れている、ぶどうの「ルビーロマン」、サツマイモの「五郎島金時」、「加能ガニ」、まだ日の目は見ていないが、米の「ひゃくまん穀」
東京都でのPRも行ったり、石川県民のことなど、そっち抜けで観光に力を入れている。
その結果が、魅力度ランキングで10位といった結果に繋がったと言われても文句は言えない。
群馬県のホームページを見る限り、努力が微塵も感じられなかった。
そういう意味で、「もっと!がんばれ!群馬県」と応援したい。