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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

2年以上ぶりの円安

円高から円安へ

今年の初め、1ドル、100円を切るのではないか?と思っていたら、今は10円以上の円安で、2年以上ぶりで113円を超えた。

円は、2021年1月を境に、右肩上がりで円安を続けている。

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ガソリン価格も円安と共に上昇

ガソリンも1リットル160円を超えている。

1年前は120円台、そしてほぼ下がることなく右肩上がりで高くなり、40円以上、上がった。

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ガソリンだけでない

10月1日から、マーガリン類などが値上げ、中国の需要増加、天候不順などで大豆や菜種の相場が上昇した。

食用油も値上げされた。

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米国の0金利政策

米国はこれまで0金利政策で経済の立て直しを図ろうとしてきた。

2024年に0金利を解除すると言われていたが、前倒しで2023年には解除されるという意見も出てきた。

米国は、更に長期金利の引き上げを行い、米国10年国債金利は1.7%にまで上がった。

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これに対し日本は、岸田総理に変わったが、金融面では当面手を加えないようなことを話している。

このため、日本の10年国債は、0.091%の金利

これでは、円を売ってドルを保有した方が得だと判断する人が多いのは当然の結果だ。

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これまで総理が変わればご祝儀相場だと株価が上がっていたが、岸田総理の場合は逆に売られてしまい、日経平均で500円も下がった。

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悪い円安

これまで、日本は円安でデフレからの脱却を目指していたが、ここに来て実現した。輸出だけを考えれば円安は歓迎かもしれないが、今の日本は中国など海外での生産が主体なので、円安になっても国内の給料が上がる訳ではなく会社の利益がプールされていくだけで、むしろ円安で輸入に依存している日本は給料はそのままで物価だけが上がり家計を圧迫することになる。

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そうすると消費は下がる。

日本では物が売れないので、日本企業は海外市場に力を更に入れることになり、日本での職は更に減る。

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これまでは、飲食店でのバイトで補填できたが、今は飲食店がコロナで厳しいため簡単には見つからない。

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起きるまで何もしない日本

悪い円安になることが見えているが、日本の総理は何もしないで、海外首脳への挨拶や東北への訪問に奔走している。

 

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起きてからでないと何もしないのが日本政府の悪い癖だと思う。

経済を回復させる必要があると言っておきながら、今、何もしなければ、悪い状態になるのは目に見えている。

悪くなってからでは手遅れという場合もある。

現在の日本はコロナの影響もあり、経済面では魅力ある国ではない。

これまで、景気が悪い時は安定している円を買えと言われてきた。

その通りにコロナ渦でも円は価値が下がることなく高い状態をキープしていた。

ここに来て、米国は日本よりも先に景気を回復させた。

新型コロナ感染者数が世界一多かった米国が。

日本は感染者が減ったと思えば、感染者が増えるようなことを行うので、新型コロナに対しての終息が見えない。

終息が見えないのは仕方ないが、Withコロナだと言われている中、日本は、どうすればそこへ向かえるのか?それさえも見えていない。

貿易黒字だったのは過去のこと

そして、現在の日本は輸出額より輸入額の方が多いということ。

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日本でモノを作らず海外生産に移行しているのだから当然の結果になる。

円安になることで、日本にメリットがあるのは、海外からの旅行客が増えることだった。しかし、現在はコロナ渦でコロナ前のような観光客は見込めない。

日本は電子立国から観光立国に変わったので、観光客が来ないことには日本経済は潤わない。

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日本のお家芸の自動車も環境を配慮してガソリン車やハイブリッド車では買ってもらえず、EV車が売れる時代。

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家電製品も中国や韓国製品に押され、世界シェアは韓国が1位(サムスン)と2位(LG)、中国(ハイアール)が3位、日本(パナソニック)は4位で、あとは日立の16位だけになる。(シャープは台湾とした)

観光だけが頼りの綱だった日本がコロナにより、観光も失ってしまえば何も残らない。

今、円安になっても日本にとってメリットは何一つない。

世界一と自負していたアニメさえ、日本の影はかなり薄くなっているように思う。

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円が安くなったというのは日本の価値が下がったことになる。

まさに今の日本の状態と一致する。

日本だけの「ウリ」が必要

結局、日本政府の言う経済再生というのは、観光のことであって、世界的にコロナが終息して海外から観光客が来ないことには、始まらない。

その観光も、日本に何故来てくれたのか?を考えてみると、家電製品、品質の良いモノになるが、日本での生産を放棄して海外生産にした今、日本でなくても同レベルのモノが手に入るようになれば、夏は暑く、秋は台風が多く、更には地震が多い国に来ることはなくなるはずだ。

観光というのは、また来たいという「ウリ」があるからであって、それがなければ、二度と来ることはないだろう。

日本が本当に経済の再生を目指すのであれば、世界に誇れる「ウリ」を見つけないと観光立国にさえなれない。

日本の強みは「勤勉さ」だと思う。

これが失われると、本当に何も残らない。

勤勉さの遺伝子が残っている間に、欧米に左右されるような教育システムではなく、日本独自の教育システムを構築して勤勉さを取り戻す必要がある。

そうすれば、電子技術でも、ソフトウェアでも、アニメ、サービス業なんであっても世界に誇れるレベルにまで到達できるはずだ。

世界一だった製造業を中国に渡して、サービス業に変えてしまった現在の日本を高度経済成長を成し遂げた戦士たちが見れば、「なんて、ことをしてくれたんだ!」と嘆くことだろう。