テレビ朝日のモーニングショーにて
2021年8月20日、テレビ朝日の番組、モーニングショーで、テレビ朝日の山本雪乃アナウンサーが、選手村から国立競技場に向かうバスを間違えたジャマイカのパーチメント選手。
その場にいた五輪スタッフの女性(河島ティヤナさん25歳)がタクシーに乗るためのお金を手渡し、タクシーに乗車させた。
その結果、競技開始時間に何とか間に合い、見事、金メダルを取ることができた時の後日談を説明していた。
競技後、パーチメント選手は「恩人」を訪ねて、お金を返した上で「決勝に進めたのはあなたのおかげ」と言って、金メダルに触れてもらったり、公式ウエアなどのプレゼントをした。
このエピソードを知ったジャマイカのバートレット観光相が「われわれの国民に親切にしてくださった彼女に報いたい」と、この女性をジャマイカへの超豪華旅行に招待するということになった。ジャマイカの観光省職員は、市民権をあげたいくらい感謝しているということを伝え終わった。
映像を見ながら説明を聞いていた一茂は感無量で、いい話だと満足していた。
そんな一茂にテレビ朝日の山本アナがコメントを求めようと一茂の名前を呼んだ。
山本:ということです。一茂さん!
一茂:はい。いい話ですね。
羽鳥:ほんとうに。
一茂:ほんとうに、いい話です。彼女と選手の名前・・・
山本:パーチメント選手
一茂:もし、タクシー乗り場で出会わなかったら、金を取っていなかったかもしれないし、でも、他のボランティアの方もいたと思うので他のボランティアも同じようなことを僕は日本人だったらしていたという風に思っていますし・・・うん・・・
山本:まさにあの私、オリンピックに取材に行っているんですけど、びっくりするくらいのおもてなし、なんですよ。もうちょっと、困っていたら直ぐ、声をかけてくれるスタッフたちがたくさんいらっしゃいます。はい。
一茂:今、山本、俺がしゃべっていたんで入ってきて欲しくなかったんだけど・・・
山本:ちょっと、それ、ごめんなさい。はい、すみませんでした。
羽鳥:ビックリするほどの割り込みでした。
山本:はい、ごめんなさい。
一茂:そのカットインは、いいんだけど、あっ、ごめん、しゃべることないわ。
山本:そうですね。
一茂:心が満たされているんで、満たされていると、しゃべりたくなくなるんでね。人間って・・・
山本:ありがとうございます。
一茂:ね。
山本:玉川さんどうですか?
山本アナは、一茂が話しているところへ最初から最後まで割り込んでいた。
これは、完全に山本アナに問題があり、さすがに酷かった。
「あっ、ごめん、しゃべることないわ。」と一茂が言っているのに、山本アナは「そうですね」という返している。
これも失礼過ぎる。
更に、一茂が「心が満たされているんで、満たされていると・・・」とまだ話しているのに「ありがとうございます」と山本アナは遮った。
これだけ、失礼なことを繰り返されて、一茂は、よく感情的に、ならなかったものだと感心した。
正直、言うと一茂のことは好きではない。彼の言動に対して良い印象は全くない。
それでも今回に関しては全面的に山本アナが悪いと感じた。
これを東京スポーツが書くとどうなるか?
しかし、このことを東京スポーツでは以下のように報じた。
20日放送の「モーニングショー」(テレビ朝日系)で、東京五輪陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したジャマイカのハンスル・パーチメント選手を救った大会スタッフを紹介。一茂のコメント中に、山本雪乃アナがかぶせて話すと、一茂は「今、山本、俺がしゃべってたんで入ってきてほしくなかったんだけど」と不機嫌そうな表情を見せたのだ。
山本アナはすぐに「ごめんなさい。すみませんでした」と謝罪したが、一茂は「ごめん、もうしゃべることないわ。本当に心が満たされているんで。満たされるとしゃべりたくなくなるんだね、人間って」とコメントを放棄。山本アナは涙ぐむ姿を見せたこともあり、ネット上では「パワハラみたいで気分悪っ」など批判の声が上がった。
東京スポーツは、一茂の対応を「不機嫌そうな表情」、「コメントを放棄」と表現した 。
追い打ちをかけるため、「ネット上ではパワハラだという批判が上がった」と炎上へ誘導しようとしている。(確かにこの批判は、ツイッターで確認ができた)
この記事だけを読めば、一茂が大人気ないと判断する人がいても不思議ではない。
ましてや一茂に悪い印象を持っている人なら普段の自分本位の発言をイメージするだろう。
ネットの反応は?
ツイッターに書き込んでいる人が、実際に番組を見てコメントしているのかどうかは、わからないが、ツイッターのコメントを見ていると、大勢の前でミスを怒ることはその人のためにならないことは誰でもわかるでしょ。という内容もあった。
あれを見て「怒っている」と感じたというのが、まず理解できない。
一茂は、美談に満足していたので、声を荒げることもなく普通に邪魔されたくなかったことを伝えただけだ。
満足している気分をこれ以上、台無しにされたくなかったから、しゃべりたくなくなった、気持ちはよくわかる。
言葉を重ねれば重ねるほど、事実を薄っぺらくしてしまうことは確かにある。
あれを見て怒っているとか、パワハラだと言っているような人は、親にも叩かれたことのない人なのではないかと思う。
人前で注意するなとも指摘している件も、自分自身も大勢の人が閲覧するツイッターで一茂のことを批判しておいて、何を言っているんだ?と感じた。
注意をして反省する者は人前であろうが、誰もいなくても自分の行ったことを反省してくれている。
反省しない者は、どんな状況で注意をしても反省しない。
そもそも、ミスをしたのは誰なんだ?ってことで、コメントを求めておいて、話している途中で割り込むなんてことは非常識以外の何物でもない。
素人ならまだしも、アナウンサーであれば絶対に行ってはいけないことだ。
ツイッターに書き込んでいる人の中にはミスを棚に上げて、注意の仕方をどうこう言ってる人もいる。
ネタがない新聞社
大会組織委員会の森元会長の発言が女性差別だとか、野球解説者の張本氏の女子ボクシングに対する発言も不適切だとか批判をしているが、別の人間が同じ発言をしていていれば反応も変わっていたのではないだろうか?
今回の、一茂の件についても、ツイッターのコメントを見る限り、一茂自身を批判している内容も少なくなかった。
おそらく、新聞社も一茂だからということで、女子アナよりも一茂の方を悪者にした方が炎上するので、今回のような記事になったのだと思う。
今回の件、批判されるべきは、山本アナでも、一茂でもなく、炎上に誘導しようとした新聞社と、それに踊らされて一茂を批判している人達だと思う。
新聞社もプロなら、焚火を火災のように報道するなんて姑息なことはしないで欲しい。
山本アナの行った無礼は酷い内容であるが、大きく取り上げる内容のことではない。
わざわざ、ネットニュースで大きく取り上げられていなければ、10分後には忘れているようなことだ。
新聞社もコロナ渦でネタに困っているのかもしれないが、プロとしてのプライドは捨てないで欲しいものだ。