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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

コロナからの手紙【後編】

ダムで堰き止められていた大量の水が一気に放流されたかのように、これまでの不満や怒りが溢れ出してきた。

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なぜ、医療従事者だけが、こんな思いをしないといけないんだ?

俺たちが何をしたっていうんだ?

ここまで頑張ってきたのは、命を救いたいという思いからだ。

しかし、その命の中にも、救いたいと思えないものも、たくさんあるのではないか?

命に格差はない?

本当だろうか?

命に格差はある

肌の色や職業、身分で差別は起きている。

起きているから、ここまで差別だなんだと騒いでいるんだ。

そんなものがなければ騒ぐものはいない。

だったら、命だって格差はある。

重症のホームレスと、軽症の総理が同時に救急車で運ばれてきた場合、どちらを先にするかと言えば、誰が考えても明白ではないだろうか?

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極端なことを言えば、ホームレスの処置を行っている最中に総理が運ばれてきたとしても、ホームレスの処置を途中にしてでも総理を優先する。

理屈では、命に格差はない。

しかし、社会では命に格差はどうしても生じる。

総理だけではなく、身分のある人、お金を持っている人、著名人の場合でも、「理由をつけて」優先することになる。

身分や、有名だからと優先順位をつけることに文句を言う人もいるだろう。

しかし、自分の身に置き換えてみればいい。

俺が飲食店に行って食事をしている時に、あとから総理が入ってくれば、俺より総理の応対を優先するだろう。

そして、だからといって文句は言えない。

文句を言えるとすれば相当、自分勝手な人間だと思う。

つまり、命に格差はあるのだ。

命は平等だと言っているのは、命を預かったことがない人のセリフだ。

命は平等だからと言って、症状の重いホームレスを先に診ても、後回しにしても、どちらにしても世間は騒ぐ。

そう考えた時に、「命」とは一体何なんだ?と思えてきた。

総理にしてもホームレスにしても、所詮は何十億人の中の一人の人間であって、命を失ったからといって、地球規模からみれば、大きなことではない。

人間の身体の細胞の一つが消滅したのと同じようなことだ。

そして、脳の神経が切れたのかブチっという音が聞こえた気がした。

俺は、コロナがウイルスが脳にまで達したのかと怖くなった。

コロナからの手紙

そして、次の瞬間、コロナからの手紙だという声が聞こえた。

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何度、教えれば学んでくれるのだ?

天然痘、ペスト、スペイン風邪(インフルエンザ)とこれまで何度も手紙を送っている。

しかし、返事が全く来ない。

そして、今回、改めて手紙を送った。

今回もこれまでと同様で、以下の3つの問いだ。

  • 人から人にしか感染しない
  • 人に感染させるのは2割の人だけ
  • 感染を繰り返すほど、変異していく

ずっと、その答えを待っているが、君たちの答えは期待外れなものばかりだ。

治療薬を作る、ワクチンを接種する。

治療薬、ワクチンができたとしても、感染を繰り返すことにより変異していく。

君たちの希望である、治療薬やワクチンは、効かなくなるのだ。

なぜ、この3つの問いの答えを考えようとしないのだ?

天国と地獄

日本には「天国と地獄」の違いという素晴らしい話がある。

天国にも地獄にも長い箸と料理が置かれてある。

料理までは、数m離れており、間は深い谷になっている。

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地獄では長い箸で何とか、自分の口に入れようとするが、どうしても谷に落としてしまい食事ができない。

しかし、天国では互いに互いに食べさせようとするので、楽しく食事をすることができる。

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日本には、天国と地獄の考え方があるので、期待している返事を返してくれると思っていたが、今の日本を見る限り、「地獄」と同じだ。

2020年4月には「天国」に近づいたが、その後は、徐々に「地獄」へと変わっていった。

今、地球で一番天国に近いのは、「ミクロネシア諸島」だろう。

パプアニューギニアの北東に位置する島々で、人口は約11万人

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これまでの感染者は1名だけだ。

東京の昭島市が同じ人口だが、昭島市の感染者数累計は約1400名。

ミクロネシア諸島がなぜ1名だけなのか?

海外からの入国を一切禁止している。

ミクロネシアの医療環境は悪い。

重い病気やケガをすると近隣の先進国に行くしかない。

このため、海外からの入国を許可してコロナ感染者が入国してしまうと致命的になりかねない。

このため、ミクロネシアでは海外からの入国を一切禁止するしかないのだ。

日本は今では観光立国に成り下がっている。

コロナ感染が世界的に拡がっているにも関わらず、海外からの入国は受け入れていた。それも、入国時のPCR検査が陰性であれば、2週間待機の規制については強制ではなく入国者に任せていたので、守らないものは当然いたはずだ。

日本が本気で感染者数を減らしたいと考えるのであれば、海外からの入国はミクロネシアと同様に一旦、禁止するべきだ。

このため、オリンピックやパラリンピックの開催のために世界中から選手や関係者、メディアの入国を認めるなんてことは、絶対に行うべきではない。

海外からの入国を禁止した上で、国内の外出を抑制していくことになる。

中途半端なことを繰り返していたのでは、一生かかっても終息しない。

日本は、コロナからの手紙をまだ読んでいないのだ。