昨日見た、夢の話です。
夢の話なので、色々と、おかしな点もあるが、間違い探しだと思って楽しんで、もらえればと思う。
感染拡大
総理は緊急事態宣言、国民の安全が第一と相変わらず口だけ。
小池都知事も東京の医療が危機的状況であるにも関わらず、パラリンピックを中止ではなく無観客で行うと宣言した。
毎日、重症のコロナ患者の受け入れの依頼がひっきりなしに入ってくる。
しかし、既にICUは満床で一般病棟で重症患者を待機させているような状況なので、これ以上は物理的に受け入れることができない。
もちろん、中等症、軽症は論外だ。
それでも、救急車からは、もう8時間以上受け入れ先を探していると言われるが、それさえも、既に毎日のように何度も聞かされているので、動じなくなっている自分が怖くなる。
重症患者に応急処置だけ行っても一時的に病状を悪化させるのを遅らせるだけで回復に向かうわけではない。
受け入れ先を探す時間を伸ばすに過ぎない。
なぜ、こんなにも増えた?
そもそも、なぜ、こんなに急に感染者が増えたのだろうか?
世間ではデルタ株が増えたからだと言われている。デルタ株は1人に感染すると平均で8人から9人に感染を拡げると言われている。
軽症者まで病院で受け入れができないので自宅療養になる。
一人暮らしでは買い物に行かなければ食料が枯渇するため、感染者が買い物に出かけることになる。
デルタ株が増えたのは、空港での検査では陰性でも2週間後には陽性になっているかもしれないのに自宅待機、公共機関を使わずに移動という指示だけで日本国内に散らばって行ったため、空港を出た後に発症した人のウイルスが拡がっていたのだろう。
これは、オリンピックで選手、関係者、メディアが来日した時も同じだ。
これが、総理が言っていた万全の策だと言うのだから呆れてものも言えない。
このままでは、助かる命も助けられなくなる。
これも毎日のように言われていることなので、聞いてる側にすれば、何度も聞いていると言いたくなるだろう。
しかし、何と言われようが事実は変わらない。
今までなら助かっていたものが、今は助けられないと言わざる得ない。
制御不能になった日本
こうなってしまえば、人との接触を控えてもらうしかない。
これに関しては、俺も何とか分科会の会長と同じ見解だ。
しかし、渋谷スクランブル交差点の映像を見ていると人の流れは2019年の頃と何ら変わりはない。
政府や都は、この流れを抑える切り札だった「緊急事態宣言」を濫用してしまい、「どうせまた」のオオカミ少年の話のように信じてもらえなくなってしまった。
もう、制御不能だ。
どこまで増えるのか?
感染は止まらない。
それでも、オリンピックは開催された。
オリンピックが開催できるんだからと緊急事態宣言が出されていても、人流は減らず、その結果、連日、感染者の数は過去最高を更新するようになった。
今では、1日の感染者数は3万人に達した。
それでも、都知事は・・・
- この未曾有の難局の中、歴史に残る祭典を成し遂げたことは、東京、そして我が国が持つ底力を示したものと言える
- パラリンピックの成功なくして、大会の成功はない』とかねてから申し上げている、私の一貫した思いだ
- 安全安心な大会運営を最優先に、組織委員会や国、関係自治体などと連携し、パラリンピックも必ずや成功へと導く
などと言っている。
都知事は、新型コロナは災害と同じだと言っていたが、この人は、災害が起きていても、オリンピックやパラリンピックを開催する人なのだろう。
総理は、出勤者の7割削減を目指すということでテレワークを徹底するように経団連会長の元へ行って要請したようだが、その前に自分の身内が5人での打ち合わせという名の会食を高級日本料理店で行っているのだから、そっちを止めるように要請するべきではないかと思う。
会食人数は、家族や介助者を除く4人以下だと決めたのは誰だった?
こっちは、1年以上も病院での飲食が続いている。
お前らが豪華な和食を食っている時でも俺たちは、カップ麺ばかり食いながら防護服にマスクを着用して蒸し暑い中でコロナと戦っている。
苦しんでいる患者が目の前にいても、満床で受け入れることができないので、一時しのぎの処置だけ行って送り出している。
送り出される患者や救急隊員の気持ちは、この時期に高級料理店で打ち合わせをしているような奴らには一生わからないだろう。
政治家が打ち合わせんしているという高級料理店に送り出してやろうかとさえ思ってしまう。
更に、追い打ちをかけるかのように、ラムダ株の感染者が国内で確認された。
これも、1か月前にわかっていたことが、なぜ、発表されなかったのか?
聞かれなかったとか、濃厚接触の可能性がある者の情報を大会組織委員会や自治体への連絡が抜けてしまっていたとか言っているが、どう考えてもオリンピック開催への影響を考えての隠ぺいにしか見えない。
日本は、いつも瀬戸際対策
今、ストレスチェックを行えば、間違いなく最悪の結果になることだろう。
おかげで、医師としては考えてはいけないようなことまで考えてしまう。
今、目の前に、もう手の施しようのない患者がいる。
この人が亡くなれば一つ集中治療室が空く・・・
いかん、いかん、助けることを考えろ。
都内の病院は、概ね、こんな状況なので、入院疎開も始まっているようだ。
都内で陽性と判断された時点で、自宅待機ではなく、公共交通機関を使わずに他県へ移動し入院するというものだ。
東京都が、自宅を病床として利用しているのは、第4波から病床数を373床しか増していないからだ。
都知事は今は家庭内感染が増えているというが、マスクをしていても一緒の部屋にいれば感染してしまうデルタ株感染者が自宅にいるとなれば家庭内感染が増えるのは当然だろう?
都知事が病床を確保せずに、オリンピックに力を入れていたので東京都内の自宅療養者の数は2万人を超えてしまった。
オリンピックでの海外からの受け入れについても、水際対策だと言ってはいるが、実際のところは瀬戸際対策だ。
この国は、問題が起きてから、事故が起きてから、人が亡くなってからと瀬戸際にならないと何もしない。
今の日本に安全・安心は存在しない
「起こってから対策」するような仕組みで、安全・安心なんてことはあり得ない。
バンジージャンプは、日頃から点検・整備されていて紐が切れることがないと思えるから、できるのであって、紐が切れたら対策するので、安全・安心ですよと言われてるようなものだ。
ジェットコースターも、日々点検・整備が行われていてレールの溶接が外れたり回転の途中で止まらないように安全性が確保されているから乗れるのであって、事故が起きたらその都度、治すので安全・安心だと言われたら乗れるものではない。
そう考えると総理や都知事の言う安全・安心なんて言葉は、今のバンジージャンプやジェットコースターの例と同じに思えてしまう。
安全・安心だというのであれば、具体的にどのような施策を行っているのかを説明できるはずで、何をもって安全・安心なのか?を示すことができない人の言葉など信用に値しない。
不満は患者にも
色んな事を考えている間に、不満は、とうとう患者にまで向けられてしまった。
なぜ、俺はこんな奴らのために、一年以上も辛い思いをしないといけないんだ?俺が何をした?
今、目の前で寝てる奴らは緊急事態宣言中に自分勝手なことをしていて感染したんじゃないのか?
俺がコロナと戦っている時に、こいつらはバーベキューやらパーティーで騒いで飛沫感染したんだろ?
今のデルタ株は感染力が異常に強いのは患者を見ていてもわかる。
これまで、基礎疾患のある者、太っている者が重症化しやすいと言われていたが、今では過去の話だ。基礎疾患もなく、太っていなくても重症化している。
この感染力ならマスクをしている程度では一緒の部屋にいるだけで間違いなく感染する。自宅療養で家族がいれば一家全員が感染するのは避けられないだろう。
デルタ株は、1年以上、コロナと戦い一度も感染してこなかった俺だって正直、怖い。
今回ばかりは俺だって感染するんじゃないかと思ってしまう。
俺が今、感染しても入院できる場所なんてない。俺も5日間受け入れ先を探したあげくに死んでしまうかもしれない。
なぜ、こんなに頑張ってきた俺が要請を無視して感染した奴らのために死なないといけないんだ?
おかしいだろ?
すると、患者の容体が変わったので、直ぐに来て欲しいという連絡が入って来た。
【中編】に続く