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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

朝日新聞社の「好書好日」

好書好日(こうしょこうじつ)という本の情報サイトを最近、よく見に行くようになった。

運営会社は、朝日新聞社で、色々な本が紹介されている。

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なぜ、見るようになったのかと言えば、静かな環境で、ゆったりした気持ちになりたい」という気持ちが強くなってきたからだ。

テレビの音を聞いていると頭が痛くなるようになってきたので、まず音から解放されたいということがある。

そして、どうせ読むなら、普段読まないような本を読んでみたいという気持ちが生じた。本を選ぶときには、どうしても、似たような本に目がいってしまいがちなので、試行錯誤をしているが、それでも、偏ってしまう。

「好書好日」

そんな時に、朝日新聞デジタルの中で「好書好日」という文字に目が留まった。

直感的に、本に関するサイトだと理解してクリックすると予想通りだった。

  • あの本をなぜ紹介できなかったのか 朝日新聞本好き記者が懺悔の気持ちで語り尽くす
  • 「わたしの好書2020」読者からのツイートを紹介 昨年のイチオシ本はこれだ!
  • 唐橋ユミさん「会話は共感力が9割」インタビュー ブッ飛んだ人に会ったとき、どうしたらいいですか?

と、こんな感じで、本を紹介してくれている。

しかし、これが見事なまでに自分が読んだこともないような本ばかりだ。

当然のことながら、興味が持てないようなものが多い。

しかし、興味はないが、気になる。

この気持ちを上手く説明できないが「無性に食べたくなる、飲みたくなる」ということが誰でもあると思うが、所謂身体が欲しがっているという状態に近いと思う。

食べ物や飲み物というのは、日々の気温・湿度、気分、何をしたか?といったことに左右されるので、身体が欲しがるものが違ってくる。

風邪をひいて、熱が出ているときには、「みかん」、疲れている時には「タコ」、あとどういう時なのかはわからないが、「辛い物」が食べたくなる時もある。

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「辛い物」が食べたくなるのはストレスを辛い物を食べて舌の痛みで紛らわせようという働きからだという説もあるようだが、自分に当てはまっているのかどうか?は判断できない。

熱が出て、ビタミンCが不足するので「みかん」が食べたくなったり、疲労回復に役立つビタミンB2、血行を良くするビタミンE、ナイアシンが多く含まれている「タコ」が食べたくなったりという具合だ。

不足しているものを欲する

本も、同じで、自分に不足している、情報、知識・経験を脳が催促しているという感じだ。

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しかし、熱が出た時や疲れている時とは違って、身体が欲しているとまでは言えない、弱い感じのものだ。

具体的には、以下のような本に少し心が動いた。

  • 鏡のなかのアジア(谷崎由依著)
  • 星落ちて、なお(澤田瞳子
  • 宿無し弘文(柳田由紀子)

どれも、普通に生活していれば、興味をもつことがなさそうなタイトルの本だ。

鏡のなかのアジアは、アジアの土地テーマにした、雨降る村でかつて起こった不思議な出来事を描いたもの、時空を超え、熱帯雨林にそびえる巨樹であった過去を持つ男の物語といった、全五編の短篇集。

星落ちて、なおは、画鬼と呼ばれた天才絵師が主人公ではなく、その娘だ。幼い頃から父の手ほどきを受けてきた娘が絵を描き続けようとするが、明治という時代は彼女が「画鬼」になることを許してくれない。そして結婚、出産も避けられない。このため女子美術学校で教鞭を執り、挿絵などの小さな仕事を受け、子育てに追われることになる。父の門弟たちやその家族との関わり、超えられぬ父の影を意識しながら懸命に生きる主人公と主人公を取り巻く人々の生きざまが描かれている。

宿なし弘文というのは、あの、Appleスティーブ・ジョブズの禅の先生のことで、永平寺では特別僧堂生に推挙され、将来嘱望されていたバリバリの修行僧だったのに、その地位を捨てて渡米したそうだ。しかし、禅僧というイメージとは程遠い、破天荒な方だったようでその方について書かれている。

どれも、タイトルだけみれば、スルーしていたはずの本が好書好日で紹介されていたので目に留まった。

好書好日の目的

そんなことを考えていると、好書好日とは、どのような目的で作られたのかが気になった。「このサイトについて」という部分を読むと以下のようなことが、書かれている。

本離れが進んでいると言われます。
電車で本を読んでいる人の姿は、すっかり減りました。
本に書かれた情報はインターネットのどこかに流れていて、スマホがあれば事足りている。

・・・(略)

気に入った映画を原作で味わい直したり、アート展を見た後に画集を買ったり、子供に絵本を贈ったり……。

そんな体験をへて手元に残った本は、ふとした瞬間、過去の自分の記憶を呼び覚ましてくれます。

本は、目の前を通り過ぎる情報を記憶しておく装置なのです。

・・・(略)

「好書好日」は、あなたと本との出会を手助けしたいと思っています。

【出典】好書好日|Good Life With Books

今は、本の内容をYoutube動画などで、どんなことが書いてあるのかを紹介してくれる時代なので、確かに本離れが進んでいるのかもしれない。

そういう意味では、本に書かれた情報はインターネットのどこかに流れていると言える。

映画や美術館で絵画等を見たあとに、パンフレットを購入するというのは、確かに読みたいということより、その時の感動を思い出したいということからだったように思う。

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しかし、現在は、映画は動画配信だったり、絵画も書籍になったり、インターネットで画像が公開されているので、昔とは様変わりしている。

それでも、今の自分のように、「ゆったりした気分に浸りたい」ということで本を選ぼうとしている人にとって、好書好日のようなサイトというのは最適だと思う。

ベストセラー本を紹介するサイトは色々あるが、別の視点から紹介してくれるサイトは少ない。

それで、好書好日にハマってしまったようだ。