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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

義務教育を受ける義務がないって?

義務教育というのは保護者が子を学校に通わす義務であり、子ども自身が学校に通わねばならないということではないので、子供にとっては「教育を受ける権利」であり「義務」ではないといったことを耳にするようになってきました。

じゃあ、子供が学校に行きたくないと言えば、保護者は学校に行かせなくてもいいの?ってことになります。

関係のありそうな憲法と法律を抜粋してみました。

日本国憲法

第二十三条 学問の自由は、これを保障する。

第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
② すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

【出典】日本国憲法 | e-Gov法令検索

教育基本法

第4条 (義務教育) 国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。

2 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、授業料は、これを徴収しない。

【出典】第4条 (義務教育):文部科学省

まず、学問(学び習うこと)の自由が保障されていて、全ての国民は法律により能力に応じた教育を受ける権利があるということです。

「権利」というのは「行使できること」なので、全ての国民は教育を「受けることができる」という内容になるのだと思います。

そして、保護者は子女に対して9年間の普通教育を受けさせる義務があります。

「義務」というのは「従わないといけないこと」なので保護する子女に対して9年間の普通教育を受けさせないといけない。

子供が「小学校・中学校に行きたい=権利」と言えば、

保護者は「小学校・中学校(9年間の普通教育)を受けさせる=義務」があるので、「小学校・中学校に行かせない」とは言えません。

ここは問題がないはずです。

問題なのは、

子供が「小学校・中学校に行きたくない=権利放棄」と言った場合です。

子供は「権利」を放棄すると言ってるので保護者は「義務」を負わなくても良いのか?ってことです。

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子供にとって義務教育は「権利」であっても、保護者にとっては「義務」です。

つまり子供が義務教育を放棄しても罪にはなりませんが、保護者は9年間の普通教育を受けさせる義務を負っていないことになります。

子供の意志を尊重して選択を自由にさせれば良いということになると、保護者というのは不要になります。

子供は通常、経験も知識も少なく大人と比較すると適切な判断ができないことが多くなるので、保護者が子供に不足する部分をサポートするってことです。

生まれてすぐの子に学校に行きたいか?と聞いて答えられますか?

じゃあ、保護者が不要となる18歳まで待つだけで、子供が自分で判断できるようになるのか?っていうと、そんなことは、まずありません。

僕は子供が自分で判断できるようになるために必要な知識や経験を得る場が義務教育だと思っています。

それは単に、知識や経験を得るだけではなく、日本での常識を共有する場でもあるんです。

自分の家では、常識だったことが実は非常識だったと学校で知ったことはありませんか?

僕の場合は、食生活で常識が変わりました。

トマトが生で食べるものだった、しかし、サラダはドレッシングやマヨネーズをかけて食べる、卵焼きは卵をそのまま焼くだけじゃない、餃子はタレをつけて食べる。

これについては、以下で書かせて頂いてます。

seege.hatenablog.comseege.hatenablog.com

学校には色んな子供が来るので、その数だけ常識があると言っても過言ではありません。僕が上記のような非常識を常識だと思っていたように、他の子供にも、多かれ少なかれ同じような非常識というのは持っているはずです。

こういったことが義務教育でわかるようになるんです。

小学校に入学して中学校を卒業するまでの9年間、何をするのか決まっていないのであれば、料理の下準備のように義務教育に時間を費やすことが無駄になるとは思えないんですね。

それでも義務教育は無駄だというのであれば、せめて、中学校までは席を置いて不登校でも良いので卒業証書だけは、もらっておくべきだと思います。 

学歴別生涯収入

ちなみに、学歴別生涯収入は、以下のように中学卒と大卒で8000万円近くの差があります。

中学卒

  • 男:1億9400万円
  • 女:1億3750万円

高校卒

  • 男:2億730万円
  • 女:1億4640万円

高専・短大卒

  • 男:2億1450万円
  • 女:1億7530万円

大学・大学院卒

  • 男:2億7000万円
  • 女:2億1670万円

【出典】学歴別の年収・収入格差データ【学歴と収入の相関関係が明白に】|年収ガイド

上記は、多くの人と同じ道を選択した場合ですが、能力とは関係なく学歴だけで収入がこれだけ変わるということなんです。

不登校 Youtuber

不登校でYoutuberをしている子供が、義務教育は子供にとっては権利であって義務ではないから中学校には行かないと言ってました。

理由は学校の先生が叩いたのに、叩いていないと嘘を言った、同学年(小学三年生)がロボットにように見えたというものです。

他にも以下のようなことを言ってました。

  • 学校に行くのも行かないのも選択の自由で学校に行けとしか考えられない人の考えは時代遅れ
  • ホームスクーリングやフリースクールでも良い
  • 親が無理やり子供を学校に行かせる義務はなく、教育を受けさせる義務があるだけ

もっともらしい意見ですが、なぜ先生が叩いたのか?、については語っていないんですよね。

先生も理由もなく叩いたりはしないはずです。

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学校に行っている同学年の子がロボットのように見えたというのも、本当にその子たちの本質が見えていたのでしょうか?

僕は不登校Youtubeの彼の動画をいくつか見ただけですが、僕には彼の方が不登校を正当化するためにムキになっているだけのように見えて、Youtubeのためにセリフを読まされているロボットのように見えました。

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彼の思っていることを話しているのであれば、動画があれだけブツブツ切れてつなぎ合わさったりしません。

つまり、テロップのようなものを差し替えて読ませているので差し替えている間、間が空いてしまって、間をカットしてつなぐから、あのブツ切り動画になっているんですね。

原稿を読んでいるだけなので本当に自分の意見なのか?保護者の意見なのか?は、わかりませんね。

彼が、「自分が見えている世界が全てだと勘違いしている」と言ってました。

その言葉をそのまま、彼に返してあげたいです。

先生が叩いたことについては何度も言って来たというのですが、なぜ、誰も動いてくれないのでしょうか?今の自分自身が不登校を正当化するために、ロボットのように原稿を読み上げるだけの存在になっているのに、ロボットのように見えたという子供たちと何が違うのでしょうか?

むしろ、学校にも行かず、自分の言いたいことも何一つ言えず、日々、原稿を読み上げている方が可愛そうに感じます。

学校に行かない理由から感じたのは、「不登校の正当化」に加えて「自由な生活」という名の「指図されたくない生活」をしたいという気持ちだけでした。

自分の思い通りにならないと投げ出してしまう。

そんなことでは、いつかは誰からも見放されてしまいます。

結局は子供のわがままであって、保護者がその、わがままを子供の選択だと判断したのでは義務を果たせていないと言わざる得ません。

不登校Youtuberの保護者の方の意見

彼の保護者の方は、自分の子供が学校に行かないという選択をどのように考えているのでしょうか?

ABEMA TV に保護者の方が出演されて以下のように意見を述べられていました。

  • 自分たちの時代は学校でしか学べないことがあるからと無理やり親に行かされていた子供が多かったんですが、ネットが広がってきてフリースクールやホームスクーリングだったりとった多様な学び方ができています。学校に行っても友達もできなかったし、楽しい思い出もできなかった人もいるので、自ら学校に行かない選択をするというのも一つの生き方だと思う。

そして、保護者の方は、僕のような意見の人に対しても次のように答えています。

  • 子供が学校に行きたくないって言っているのに無理やり行かせるっていうのも子供にとって良いことなのかな?って思うんです。最近、不登校の子の数が増えてきていて子供の自殺の数も増えてきていて、その中には行きたくない学校に無理やり行かされて命を絶ってしまう子供たちもいるわけで、学校に行きたい子供を行かせない親に罰則が必要なように、学校に行きたくないと言っている子供を学校に行かせるというのも罰則があってもよいのかな?って思うんですね。子供は学校に行くか行かないか選ぶ権利があるのに、その権利を親が奪って強制的に行かせて心に傷を負ってしまったら、一生残ってしまうわけで、それに対して罰則がないというのは、おかしな話だと思います。

これ、子供を、大人と同じだと見てしまっているんですね。

仮にホームスクーリングを行うとして学校の先生と同じようにカリキュラムに沿って教えることができる人を雇っているのでしょうか?

子供にも人格があるということだと思いますが、これは人格とは別の問題です。

子供が一人で生きていけるのであれば、彼の保護者が言われていることに同意します。

しかし、生きていけないのであれば、誰が補助するのか?というと保護者です。

子供にいくら能力があっても、いざ契約をするとなれば、子供だけでは成立しないので保護者の捺印(同意)が必要になるんです。

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これは子供には経済力もなく、知識・経験も不足しているからです。

これが義務教育ではなく病気になったときに、子供が高熱が続いて熱が下がらない状態の時に、病院の先生が信用できないから行きたくないと言ったら、それは子供が選択したことだからと病院に連れていかないのでしょうか?

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不登校ユーチューバーの子供は「学校に行かなくても良い」「自分が選んだことだから後悔もしない」って言ってます。

「後悔しない」って言葉は何を根拠に言ってるのか僕にはわかりません。

「後悔」って起こったことに対してあとから悔やむことです。

今の場合だと「学校に行かない」という選択すれば、多くの大人が「学校に行かなければ」高い確率で「後悔する」と思っているので、後悔するようなことが起きるのは避けられないはずです。

その時に、後悔しないとなぜ、言い切れるのか?が僕には理解できません。

そうは、言っても所詮は、普通の人の経験談ですよね?って言われるかもしれません。

いやいや、だって今は、普通の人の話をしているので、どれくらいの確率で成功するかわからないような人の経験談をしても、実現する可能性もどれくらいの確率なのかわからないんですよ。

だったら、一番確率の高い、普通の人の経験談が一番、実現率が高いってことです。

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彼の保護者について

彼の保護者の方は、中学校を卒業してすぐに就職しますが3ヶ月で辞めてしまいます。

その後、20回以上の転職を繰り返し、独学で勉強して大検(高卒認定試験)に合格しています。そして営業の仕事をしながら心理カウンセラーとなっているんです。

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保護者自身が20回以上の転職を繰り返した結果、大検を受検しているのは、学歴の壁に突き当たったからだと思います。

そして、心理カウンセラーになっているので、学歴の壁というのは保護者の方が十分経験済みのはずです。

これに関して、保護者の方は以下のように話しています。

  • 僕も中卒だったんで、大人になって自分で学びたいと思って独学で勉強して高卒認定に合格しているので、自分の子供も勉強をやる気になったら高卒認定を取って大学に行くって道も自分で選ぶことはできると信じているので強制的に勉強をやらせて保険をかけておく(選択肢を増やす)やり方よりか本人がやりたいという時に全力でその場を提供してあげて伸ばしてあげたい。

今は行きたいと思わない学校に無理やり行かせるのではなく、勉強したいと思った時が来れば高卒認定に合格して大学に行くという道もあると考えているようです。

保護者は、学校に行かずに後悔した場合のことも考えているようなので安心しましたが、同じ後悔を子供にさせるんだ?ということも感じました。