総務省が「携帯電話ポータルサイト」というものを立ち上げました。
皆さん、自分にあった料金プランを選べていますか?実は、大手携帯会社4社のサービスを利用する方のうち、40%以上の方が月当たり20GB以上※のプランを契約していますが、実際に20GB以上を使っている方は約10%しかいないんです。
なぜ総務省が?
どうして、総務省がこのようなサイトを立ち上げたのでしょう?
携帯電話会社のプランやサービスは必ず注意書き!
携帯会社のプランやサービスは必ず注意書きがあります。
大きな文字で「使い放題」「定額」といったことが書かれてありますが、必ずどこかに小さな文字で注意書きがあり、これが大きな文字で書いてあることより重要なんです。
例えば、auの「データ使い放題」使い放題MAX5Gと記載されています。
これだけを見ると、「5G通信が制限なし(MAX)で使い放題で使える」と思ってしまいます。
しかし、下の方に小さく以下の制限があることが書かれてあります。(以下に記載しておきますが、読まなくてもいいです)
- テザリング、データシェア、世界データ定額でデータ通信をご利用の場合、データ容量の上限があります。上限を超えた場合、テザリング、データシェア、世界データ定額の通信速度が送受信最大128kbpsとなります。
- 大量のデータ通信または長時間接続をともなうサービスについて、auスマートフォン(5G)での一般的なご利用に支障のない範囲で通信速度を制限します。対象となるサービス、制限内容は、当社ネットワークへの影響などを勘案し定めます。なお、通信の切断は行いません。
- 一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限致します。
- 特にお申し出がない場合、2年単位で自動更新となります。途中解約などの場合、契約解除料(1,000円[税込1,100円])がかかります(更新期間<2年契約N満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間>を除く)。
- 5G対応スマートフォンは4G料金プランではご利用になれません。
色々と書かれてありますが、簡単にまとめると、「使い放題」ということに間違いはありませんが、上限が設定されています。上限を超えたり、大量のデータ通信、長時間接続すると通信速度を制限する。そして申し出がない限り契約は2年単位での自動更新で途中解約をすると1000円(税込)が発生するという内容です。
2年契約には要注意!
普通は申し出あれば「2年単位での自動更新」にするということを逆にしています。
そして、auには2年契約と、2年契約Nの2種類あります。
2年契約は、毎月1500円(税抜き)が基本使用料からの割引が適用され、2年契約Nというのは、毎月170円の割引です。
毎月の割引額が多い、2年契約は契約を途中で解除すると9500円(税抜き)の解除料が発生し、割引額が少ない、2年契約Nは1000円(税抜き)の解除料が発生します。
2年契約というのは現在は新規申し込みはできなくなっていますが、共通するのは2年継続使用することで基本使用料が割引になるというものですが、2年契約は自動的に2年契約Nに切り替わるわけではなくて、自分で切り替えを申し込まないといけません。
携帯会社を変えるだけで12,500円?
これを知らずに仮に、auを解約してしまうと、2年以上使用していても、更新期間以外だと、契約解除料9,500円(税込10,450円)がかかります。
長く使用している人は2年契約のままになっている可能性が高いので要注意です。
特に2年契約で23か月目に契約を解除しても解除料は月割で計算されるわけではなく、一律9,500円の解除料が発生するのですから要注意です。
これは、ほんの一例で、auに限らず、ドコモ、ソフトバンク共に同じように必ず注意書きが記載されていますが、一番、わかりにくいと感じたのがauでした。
言い換えれば、一番、悪質な表記の仕方がauだと感じました。
そして、2021年3月31日までは、MNP転出手数料が3,000円(税抜き)が発生していたので、携帯電話を他社に変えようとするだけで12,500(税抜き)が発生していたのです。
これも、3月に携帯の切り替えを行う人が多いことを知っているので、あえて3月31日に設定したのでしょう。
携帯電話会社は信用してはいけない
ドコモ、au、ソフトバンク共に大きな会社で悪質なことはしないと思われているかもしれませんが、それは、とんでもない誤解です。
大きな会社なので、合法的に悪質なことを行っているので逆にタチが悪いんです。
だから、総務省や消費者庁が携帯電話会社のプランについて記載したサイトを立ち上げているのです。
普通は、長く契約すれば、恩恵があるものですが、携帯電話会社に関しては、そんなものは皆無です。
長く使い続ける方が損をするんです。
むしろ、携帯電話会社は定期的に変える方がお得だと言えます。
このため、携帯電話会社は簡単に切り替えられるようにしておくことが大切です。
携帯電話会社は直ぐに切り替えられるようにしておく
その中で、キャリアメールを使用しないというのが重要です。
キャリアメールだけは携帯会社が変わると使えなくなるので、キャリアメールを連絡先とか認証先で登録してしまうと切り替えが面倒になるので、キャリアメール以外のマイクロソフト社、グーグル社、アップル社のメールを使用することで携帯電話会社に縛られることがなくなりますので、早めにキャリアメールでの登録は中止し、キャリアメール以外に登録を変更するべきだと思います。
特定の携帯会社でしか利用できないものは、使わないことをこれからは考えていく必要があると思います。
直ぐに携帯電話会社を切り替えられるようにしておくには、携帯電話の仕組みを理解しておく必要があります。
巧妙な罠に引っかからないようにするためには、携帯電話会社のホームページに書かれていることが理解できるように、総務省の携帯電話ポータルサイトというのは利用するべき情報源だと思います。