GACKTさんと愛犬との別れ
GACKTさんが愛犬を里子に出したと明かし、ネット上で批判を浴びているようです。
2月10日、GACKTは自身のYouTubeチャンネル「GACKTちゃんねる がくちゃん」に、「GACKTが愛犬を里子に出しました。」と題した動画をアップ。ポーカーの師匠から「14年連れ添った愛犬を失くして妻の元気がない」といった相談を受けたといい、立ち直るきっかけをつくるために「GACKTから無理やり犬をもらった」ということにして、師匠の妻に自身の愛犬・フェンディをサプライズで譲ることを提案したのだという。
GACKT、「愛犬を里親に出した」YouTube動画で大炎上! 「僕のエゴ」と釈明も「理解不能」「勘違い」と批判相次ぐ(2021/02/16 16:59)|サイゾーウーマン
僕もこの動画は見ていましたが、批判をしている方は、「犬はモノじゃない」、「犬も家族なんだ」ということなのだと思います。
しかし、GACKTさんは、愛犬を捨てたわけではなく、GACKTさんなりの考えがあって、里子に出す決断をしたわけです。
なぜ、愛犬と別れたのか?
GACKTさんは、2020年8月にポーカーの師匠から14年間飼っていた愛犬「ピット」(ミニチュアダックスフンド)が亡くなり奥さんが相当落ち込んでしまっていて、自分だけでは先に進めないという相談を受けたそうです。師匠と奥さんの間には子供がいないこと、師匠が海外遠征が多いので奥さんにとって愛犬はとても大切な存在だったはずです。
そして、そのころ、GACKTさんには、飼い始めたばかりの子犬、「フェンディ」がいました。
フェンディは2020年5月22日生まれのヨークシャテリアとトイプードルのミックス犬です。
それで、GACKTさんが出した答えが、「GACKTから無理やり犬を貰った」ことにして犬を飼ってもらうというものでした。
師匠は家族会議で提案を受け入れさせて頂くことに決まったことをGACKTさんに報告すると、引き渡すまでは、GACKTさんが責任をもって躾を行うということを師匠に伝えました。
師匠の愛犬が亡くなったのが2020年5月25日、フェンディの誕生日が2020年5月22日ということで、フェンディが師匠の愛犬の生まれ変わりだとも思えてしまいます。
愛犬が亡くなった経験のある方なら、わかると思いますが、ずっと一緒だった愛犬がいなくなったから、じゃあ次ってわけにはいかないんですよね。
新しく犬を飼うためには、何か必然性というのが、運命のようなことがないと、次の1歩を踏み出す(新しい犬を飼う)ことができないものです。
それこそ、批判している人たちが言われているように、犬はモノじゃないんです。
電気製品のように壊れたから買い替えるというわけにはいかないというのは、犬を飼っておられる方であれば理解して頂けるはずです。
師匠の愛犬が亡くなって既に約3か月です。
ずっと立ち直れない奥さんも、お気の毒ですが、そんな奥さんを残して海外遠征に出かけないといけない旦那さんも辛いと思います。
旦那さんにすれば、早く立ち直って欲しいと思うのは当然です。
自分からは、なかなか次の1歩を踏み出すというのは、なかなか決断できないと思います。
背中を押してくれる人が必要なんです。
そこで、旦那さんが、無理やり犬を貰って来たことにしてGACKTさんが背中を押してあげたわけです。
そして、2か月後の10月にGACKTさんが直接、届けに行った時の動画が、今回、騒がれているものになります。
奥さんがGACKTさんの愛犬を受け取った時に泣き崩れるところを見て、奥さんの愛犬への思いが強く感じられ、涙が出てきました。
GACKTさんが奥さんに渡した愛犬を見ながら以下のようなことを語っています。
この言葉が、とても印象的でした。
GACKTさんは、渡した愛犬を長く見ていると別れが辛くなると思ったのか、直ぐに帰ろうとします。
それでも名残惜しかったのでしょう、最後のお別れだと愛犬に話しかけていました。
顔は笑っていましたが、サングラスの奥の目には多分、涙が流れていたはずです。
車に戻った、GACKTさんは、首から下げていたバックスリング(抱っこ紐)を何度も見ていました。
いないのは、わかっているのに、つい見てしまうんですよね。
僕もこの気持ちは凄くわかります。
自分が悲しい、寂しい思いをしてまで、師匠の奥さんを立ち直らせたいというGACKTさんの決断というのは、GACKTさんのような方でないとできないのかもしれません。
フェンディはまだ、飼ってまだ3か月です。
生まれたばかりで、一番、可愛い時期だと思います。
それを手放すなんて誰だって嫌なはずです。
でも、GACKTさんは、家族のように思っていた師匠と奥さんのために、フェンディとの別れを決断したのです。
どんな事情があっても、自分の愛犬を里子に出すなんてことはできないという意見を見ました。
できる、できないというのは人それぞれ、価値観も人それぞれなんです。
犬はモノじゃないと言っても、日本はペットショップで売られているんです。
犬も家族なんだといっても、じゃあ犬はどうやって、その家に来たんですか?
ペットショップで買われて来た人が多いと思います。
家族をペットショップで買うんですか?ってことになりませんか?
買うという行為がそもそも、モノとして扱っているんです。
何より、ペットという言葉がモノ扱いだと思います。
GACKTさんのしたことが犬をモノとして扱っているというのは、動画の中で「プレゼント」ですという言葉を使ったことからだと思います。
GACKTさんの中にも、犬をモノとして扱っている部分は少しはあると思います。
でも、GACKTさんもフェンディとの別れは辛かったんです。
他に方法があったという人もいますが、じゃあ、他にどんな方法があったのでしょうか?渡すのはフェンディでなくてもよかったのでは?という方もいましたが、ペットショップで買ってきた犬では必然性がなくなるんです。
だから、GACKTさんの場合、フェンディじゃないとダメだったんです。
この決断を責めることなんて誰もできないはずです。
大切な人の家族に立ち直って欲しい。
自分ができることは少ししかない。
でも、フェンディは違う。
芸能人の方って人を感動させたいって気持ちの強い人だと思います。
フェンディに「お前が奥さんを元気にしなきゃダメなんだぞ」って話しかけていました。
GACKTさんの中で、ここでの優先順位は「奥さんを元気にする」が1番です。
フェンディと別れるのは寂しい、でもそれは、自分が我慢すれば済むこと。
フェンディは師匠の家で間違いなく可愛がられるので寂しい思いはしない。
そしてフェンディは、まだ生後5か月です。
動画にしなくてもよかったのでは?
批判の中には、動画にする必要はなかったでしょう?というものもありました。
この点については、僕もその通りだと思います。
なぜ、2020年10月のことを今になって公開したんだろうって思いました。
でも、僕は、この動画を見て不快に感じることはありませんでした。
それは、GACKTさんが師匠の奥さんを立ち直らせたいという気持ちが感じられたからです。
GACKTさんの選択はベストではなかったかもしれませんが、フェンディが可愛がられて、奥さんが立ち直ることができたのであれば、ベターな選択だったと言えます。
今の時代、なんでも完璧を求め過ぎる傾向にあるように感じます。
いつだって完璧な選択をすることなんてできるはずがないんですよ。
それなのに、GACKTさんにすれば、色んなことを考えて、悩んで、その結果、選んだ方法で、師匠の奥さんのために愛犬と別れたのに、動画の視聴者から批判を受けたのでは、やりきれない気持ちになるのは当然です。
森さんから東京2020五輪を奪ったのは誰?
女性蔑視発言で東京オリンピック組織委員会の会長を森さんが辞任されました。
この件についての僕の意見は以下に書きました。
森さんは、東京五輪招致の時から関わってきた方です。
誰よりも東京五輪開催を夢見てきた人なんです。
僕は、コロナ渦で今年の東京五輪開催を観客を入れて、かつ感染者を増やさずに行う方法はないと思っています。
でも、森さんは、過去に日本での開催は不可能だと言われていた、ラグビーワールドカップを実現させたのです。
実際は、森さんだけの力ではありませんが、森さんがいなければ実現はなかったと思います。
これだけではありません、東京五輪の招致、サッカーくじ(toto)、スポーツ庁、味の素ナショナルトレーニングセンターの設置と森さんなしでは実現できなかったことがあるんです。
東京2020五輪の開催は目前なんです。
その東京2020五輪を森さんから奪ったのは誰でしょうか?
森さんがずっと、可愛がってきた「東京2020五輪」という愛犬を、飼い主として適任じゃないと無理やり奪ったのは誰だったのでしょうか?
僕は、GACKTさんの件、森さんの件は、「切り取り発言」で騒ぎが大きくしたマスコミに踊らされた、国民に問題があると思っています。
「女性はxxxだ」、「飼い犬を里子に出した」切り取った、この部分だけが独り歩きして、間違った方向に行ってしまったのです。
国民がしっかりしないと、国は良くならないのです。
本質をみようとしないで、上っ面だけみて、騒いでいるようでは、日本はおしまいです。