流雪溝って知っていますか?
排雪溝、融雪溝とも呼ばれます。
道路に側溝があると思いますが側溝を深く(2m程度)して蓋をします。更に部分的に、グレーチングという格子状の開閉可能な蓋を設置することで、そこから雪を捨てられるようにします。側溝には河川水を流して捨てた雪は河川まで運ばれます。
除雪をする場合、どこに雪を捨てるのか?積み上げるのか?ということを考えないといけません。
用水路や川があれば、そこへ捨てることもできますが、直ぐに雪が流れてくれないと雪を積み上げていくことになります。
除雪で一番、疲れるの雪を積み上げていく作業です。
スノーダンプは、そりのように滑らせるだけだと思うかもしれませんが、積み上げる時には力が必要で、繰り返し行っていると息があがってきます。
しかし、流雪溝だと滑らせたまま、雪を落とすだけなので力が必要ありません。
これだけのことですが、繰り返し作業だと、回数が多くなればなるほど、これが大きな差になっていきます。
便利だけど危険な面も
流雪溝は深い水路なので、落ちると大変です。
水流が強い時もありますので、そのまま流されていく危険もあります。
このため、小さな子供が誤って落ちないように注意を払わないといけませんし、知らない人が歩いてきて誤って落ちないようにコーンなどで穴が開いていることがわかるようにしておく必要もあります。
特に暗い時には注意が必要です。
流雪溝を使用する際の注意事項
流雪溝は共有物なので、他の人の迷惑ならないように使用する際には注意が必要です。
- 水の量を確認してから雪を捨て、雪以外のものは投入しないこと。
- 固くて大きなかたまりは、細かく砕いてから捨てる。
- 作業終了後は投雪口内の雪を片づけてから、投雪口をきちんと閉める。
水害時にも活躍
大雨の時でも流雪溝があると安心です。
道路に貯まった水は流雪溝に流れていくので、道路に水が貯まることがありません。
流雪溝の水流で発電
流雪溝って除雪だけではなく、水害対策でも有効なので、今後、更に色々な用途で利用されるのではないかと思います。そうすると雪の降らない地域でも流雪溝が設置されていくことになります。工事の際には随分と時間がかかりましたが、それでも設置されてしまうと、雪が積もっても捨てる場所がある、大雨の時でも洪水の心配がない。生活に安心感が生まれます。
安心して暮らせる環境というのはとても大切なことなので流雪溝を設置して頂いたことに凄く感謝しています。