高齢者しかいないから除雪しろ
今は、どこも同じだと思いますが雪が積もると、除雪時のトラブルが発生します。
2021年の1月の大雪の時は、家の前の除雪をしていると向かいの家の老人が出てきて、「うちは、年寄りばからだからの、ここの除雪もやっておけ」と言われたとか。
これも、仲の良い近所づきあいをしているなら自主的に、やってあげないといけないと思いますが、自分自身、高齢で、横柄な言い方で、常日頃、やたらと細かな苦情ばかり言ってくる人の家の前まで行うというのは、心情的にきついと思います。
敷地内に勝手に車で入ってきて川に排雪
他にも、大雪だと雪を捨てる場所がなくなり、軽トラに雪を積んで川に捨てる光景も見かけますが、酷いのは、他社の敷地内に断りもなく軽トラで入ってきて、川に雪を捨てていくという人です。
近所付き合いもない人が、自分が除雪としている目の前で、何の断りもなく自分の家の敷地内に車を乗り入れてきて、川に雪を捨て始めたら、誰でも良い気持ちはしません。
こういう時は、お互い様という言葉もありましたが、自分のことしか考えない世の中では死語になっています。
住宅街には除雪車が入らない
以前は、除雪車が住宅街の道路にも入ってきて除雪をしてくれていました。
しかし、除雪した雪が下図のように道路の脇に盛り上がり家の前に雪の壁ができてしまうという苦情を金沢市に入れた人がいたようです。そんなことから住宅街には除雪車が入らなくなりました。(雪が積もらなくなったという事情もあります)
各自が自分の都合だけを考えて行動するから、多くの人が面倒を被ることになり、近所づきあいがないから、近所の人たちが協力して除雪をしようということもなく、各自が思い思いに除雪をするので、バラツキが出てしまう。
こういう時、昔は良かったなぁと、しみじみ思います。
金沢市は昔ほど、雪が積もらなくなったため、金沢市も除雪車の契約を減らし、これに伴い除雪車を使用して除雪を請け負うことができる業者が減ってしまいました。
こういった事情が重なり、住宅街では除雪は自分たちで行わないといけなくなりました。
こんなギスギスした状態では先にあげたような住民による除雪のトラブルがどうしても発生します。
そして家の周囲を除雪する時でも、どこまで行うのか?という問題も出てきます。
道路を挟んで向かいにも家や集合住宅があると、集合住宅の方は除雪をしない人、駐車場部分だけ除雪して道路までは行わず、さっさと行ってしまう。という方も少なくありません。じゃあ、道路は誰が行うの?ってことです。
昔は、雪が積もれば家から一斉に人が出てきて、除雪を行ったので、自分の家の周辺だけではなくご近所を含めたエリア全体を除雪するというのが当たり前でした。
しかし、最近は、このように全く除雪に協力しない家や集合住宅が増えてきたことで、なぜ、除雪もしない人の前まで自分がしないといけないんだ?ということになりますよね。
このため、道路の半分だけ除雪するという場合も増えてきました。
そうすると除雪している家の前の道半分だけは雪がなくなり、お向かいの道路の半分は全く除雪されていないという状態が増えて、車が2台すれ違うだけのスペースがある道路でも片側しか通れないことになります。
沈黙の除雪トラブル
現在は、昔と違って高齢者だけの家だと体力的に除雪は無理です。そういう家が増えていても近所付き合いもないので、そういう事情があることを知らない場合もありますし、そもそも「知らない他人」なので、知っていたとしても除雪してあげようとは思わない人もいます。その結果、雪は積もったままになります。
知らない人だから、除雪されていなくても注意さえしません。正確には注意できないんですね。それは注意すると逆切れする人も少なくないからです。
心の中では、不平不満で文句を言いたくてイライラしています。
このような不満は持っていますが、直接は決して言いません。「沈黙の除雪トラブル」なんです。
会社でも
会社だと、共同の月極駐車場を契約しているところがあります。
従業員の車が多いと駐車場に除雪車を入れるのですが、当然、自分たちが契約している個所だけを除雪することになります。すると、雪の壁が出来てしまい、車が入れない、一緒にやってくれればいいのに、とブツブツ言いながら除雪している光景もあります。
除雪の費用は一切、出していないくせに、ついでに一緒にやってくれてもいいだろう?というのが言い分です。通路は、除雪してもらっているのですから、その分だけでも助かっているはずですが、そんなことは当たり前みたいな顔で、自分たちの駐車場に除雪による壁ができているという不満だけが出てきます。
除雪業者に言わせると、除雪の時に車が停まっていたので、一緒にできなかったということですが、沈黙のトラブル中ですから、お互いが話すということもありませんので、相手に対して不満を持っているだけです。
金沢市全体が、こんな感じだということでは決してありませんが、こういう極端な例もあるということで、紹介させて頂きました。