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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ドンキホーテで何が起きている?

前社長が株の不正取引?

PPIH(旧ドンキホーテHD)の前社長が知人に会社の公開前の情報を知らせ、株の購入を勧めていた疑いがあるということで強制調査が行われるとのこと。

ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)とドンキホーテHDとの間で2018年11月実施されたTOB(株式公開買付)などを巡り、不正な株取引=インサイダー取引が行われていた疑いのあることがわかったと2020年10月29日報じられている。

監視委は、当時、現職だったドンキHDの前社長が、両社の連携に関する情報を公表前に、知人男性に知らせ、同社株の購入を勧め、知人らは公表前に株を購入し、その後売却し大きな利益を得ていたという。

【出典】ドンキ前社長の関係者インサイダー取引か - 企業情報-政治経済・時事・倒産情報 | JC-NET(ジェイシーネット)

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仮に事実だとして前社長が、そんなことをして何のメリットがあるのでしょうか?見つかった時のデメリットの方が大きいはずです。

前社長はドンキホーテ一筋で店長、営業本部長を経て昇りつめた、生え抜きの方でした。社長に就任し6年間で売り上げを2倍強、営業利益も2倍弱に拡大した凄い人です。

2019年には、社長自らが広報のようにYoutuberの動画に出演して色々な企画やキャンペーンを紹介していました。

ところが、2019年12月6日に、2019年9月25日をもってグループの全ての役職を辞任し、グループ全ての役職から離れたとの発表がありました。

功労者であるはずの前社長はなぜ辞任?

売り上げも利益も2倍以上に拡大した功労者が突然辞任し、その発表が2か月以上過ぎてからというのはどういうことなのでしょうか?

社長交代を発表した19年8月の決算説明会で大原氏は、米国法人の社長職に専念する考えを示し、こう語った。ところが12月6日、PPIHは「大原氏は9月25日をもってグループの全ての役職を辞任し、グループ全ての役職から離れた」と発表した。大原氏は13年に社長就任以来、19年6月期までの6年間でPPIHの売り上げを2倍強、営業利益を2倍弱に拡大した功労者だ。社長を退任した後は、米国事業を統括するグループ会社のトップに就任するはずだった。

PPIHは「本人の申し出によるもの」としているが、この説明を額面通り受け取る向きは少ない。第一線に復帰した創業者の安田隆夫氏との確執が取り沙汰されている。安田氏は15年に創業会長兼最高顧問になり取締役を退いていたが、19年1月に取締役に復帰した。ドンキホーテHDは19年1月に開いた臨時株主総会で社名をPPIHに変更。安田氏の取締役就任を承認した。意思決定するトップは2人もいらない。大原氏の居場所がなくなったということなのではないのか。

「完全子会社にしたユニーの店舗をドン・キホーテに業態転換することをめぐって、2人は対立したといわれている。大原氏は当初5年で100店舗の転換と言っていた。途中で3年で100店と言い出したため、コンサルタント出身の吉田直樹氏が、急ぎすぎだと注意した。安田氏は𠮷田氏の意見に賛同。安田氏が大原氏に経営の舵取りを任せられないと、見限ったようだ」

【出典】ドンキに異常事態、売上減止まらず…急成長遂げた社長が突然退任、創業者・安田氏と確執

上記の記事によると、ドンキホーテ創業者との確執ではないかということです。

また、2019年10月の消費増税以降、ドンキホーテの既存店売上高は前年同月比でマイナスが続きました。

前社長が退任したあと業績が悪化しているという風にも受け取れます。

  • 2019年10月(6.9%減)
  • 2019年11月(2.2%減)
  • 2019年12月(3.4%減)
  • 2020年1月(0.8%減)

そこへ更に新型コロナウイルスによりドンキホーテの売り上げの中心だった、インバウンド需要が激減したはずだと思っていました。

しかし、2020年6月期の決算発表では・・・

  • 売上高は前年比26.6%増の1兆6819億円
  • 最終損益は前年比6.9%増の503億円の増収増益

これはどういうことなのでしょうか?

買収した総合スーパー「ユニー」の業績によるものです。

ドンキホーテは2017年のユニーとの資本提携を経て2019年には完全子会社化しました。

コロナ危機で、自宅で過ごす人が増えたことから、スーパーなどの小売店の業績は好調でした。ディスカウントストア事業は、コロナ危機の影響で通年では10%の伸びにとどまりましたが、総合スーパー事業は約85%も売上高が伸びています。

これも結果的には、前社長の功績によるものだと思います。

前社長が就任する前の2014 年3月からサービスを開始したドンキホーテ電子マネーmajicaも、2019年6月には利用者が800万人を突破し、2019年12 月に900 万人を超えました。

これも、2019年の前社長就任時に、Youtuberとのコラボで、majicaのキャンペーンを行ったりした成果ではないかと思います。

majicaのポイントは現金払いでは付与されず、電子マネーをチャージした時なので個人的にはどうかな?って感じです。

特に、ユニー系のスーパーのポイントカードユニコが終了し、2020年5月からmagicaに移行されたことで現金払いの人にはポイントが付与されなくなったのは、高齢者や電子マネーが苦手な方には不利益な仕組みです。

そのせいなのか、先日、利用した時には店内がガラガラでした。また肝心の商品、特に惣菜系の質が落ちた気がしました。ヨーグルトの賞味期限も4日後のものしか陳列されていないことから売り上げが落ちている感じです。

新社長に変わりどうなるのかは、わかりませんが、個人的には不利益ばかりが目立っています。

前社長が辞任したことが、どんな結果になるのか注目していきたいと思います。