トイレットペーパーに、シングルとダブルがあるのはなぜ?
「チコちゃんに叱られる!」で、「なんで、トイレットペーパーにはシングルとダブルがあるの?」という問いが投げかけられました。
結果は、もちろん、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」でした。
答えは、「業者さんは本当はダブルにしたいけど根強いシングルファンがいるから。」というものでした。
ん?シングルファンがいる?
そういえば、会社や公共ののトイレってシングルが使われています。トイレが詰まるからシングルを使っているということを聞いたこともあります。
シングルは長く(60m)て安い、ダブルは短く(30m)て高い。
そしてシングルの紙は、表面はツルツルですが裏面はザラザラ。
ダブルは、両面共にツルツルで紙と紙の隙間に空気が入るので柔らかく感じます。
そして、柔らかくするためにシングルも、ダブルも柔軟剤を使っているそうです。
シングルの方がお得
でも、シングルでも半分に折りたためばダブルになり、両面共にツルツルで紙と紙の間に隙間ができます。
さらに、なんと、シングルの方がダブルよりも製造コストは高いそうです。
シングルの方が紙の量が多く、長い時間巻いて、乾燥させる時間も長くなるので電気代が高くなるとか。
シングルの方が1枚当たりの厚さはダブルよりも厚いのでシングルの方が紙の量が多くなります。(1巻当たりで、10%程度シングルの方が重い)
それと1巻当たりの平均使用回数はシングルで34回、ダブルで21回ということなので、シングルの方が長く使えます。
通常、シングルとダブルは同じ価格です。
そう考えると、シングルの方が2枚合わせた方が厚くなるのでダブルよりお得な感じがしますね。
では、トイレットペーパーの長さですが決まっているのでしょうか?
トイレットペーパーのサイズは?
トイレットペーパーのサイズはJIS(日本産業規格)で規格化されています。
そして1ロールの長さは、27.5m~100mです。
- 幅:114±2㎜
- 直径:120㎜以下
- 芯径:38±1㎜
しかし、JIS規格で作らないといけないか?というと、そうではないようです。
トイレットペーパーが水に溶ける謎
トイレットペーパーの紙の材質は広葉樹です。広葉樹は短繊維なので、水の中でかき混ぜられると、繊維がほどけて、バラバラになります。つまり、トイレットペーパーは水に溶けるというよりも、紙の繊維が小さくほどけてバラバラになるということですね。
以下の動画でトイレットペーパーが水の中でどのように変化するのかを実際に確認することができます。
香り付きトイレットペーパーの謎
最近、トイレットペーパーに香りがついたものが発売されているのですが、僕はずっと紙に香りを付けているものだと思っていました。
しかし、実際は、芯に香りが付いているそうです。
芯のないトイレットペーパー
コアレスは芯がないタイプのトイレットペーパーで、シングルで長さが130mです。
普通のトイレットペーパーの2倍の長さです。
Amazonで6ロール/セットのものが約700円です。
普通のトイレットペーパーだと12ロール分なので、6ロールで換算すると350円です。
交換の手間を考えないといけないよう場所だと、コアレスは重宝しそうですね。
ペーパーホルダーに以下の芯棒を取り付ける必要があるので、少し敷居が高くなりますが、 交換の頻度が減り、芯を廃却する手間を考えると業務用途ならメリットはありそうですね。芯棒を取り付けるのが面倒だという方は、ペーパーホルダーがそのまま使用できるワンタッチタイプのものも販売されています。
こちらは長さは一般のものとあまり変わりはありませんので芯がなくなったトイレットペーパーという感じです。
ふと、思ったんですが金沢でコアレスって販売されている?
スーパーやドラッグストアで見た記憶はないのですが、真剣に見ているわけではないので今度行った時に調べてみます。
業務用としては金沢でも作られていました。
コアレックスの協力工場にもなっているようです。
コアレスは大分製紙となっていますが、コアレックスと業務提携をしていますので実質同じものだと思います。
北国製紙所では芯なしは業務用のみでしたが、長さが200mというものもあります。
商品名の謎
大王製紙のホームページを見ると、「トイレットペーパー」というものがなくて、「トイレットティシュー」と表記されていました。
他のメーカーも調べてみました。
王子製紙のトイレットロールというのは、確認したところトイレで使用する紙でロール状でないものがあるからということでした。大王製紙がティシューとしているのも他の紙と区別するためのようです。
究極のトイレットペーパー
Amazonで探していると、望月製紙の皇室献上品トイレットペーパーというものが見つかりました。
望月製紙といえば、芸能人が、番組のお土産等で持ってきたりしている、ダブルどころではなく、トリプルのトイレットペーパー「 うさぎ」が有名です。「うさぎ」は2個入りで1350円ですが、現在は完売で品切れです。
この献上セレクトには「うさぎ」も含まれています。
「うさぎ」以外にも、「羽美翔」「和音」「羽二重」という商品が入っています。
凄いのは日々変わる気温・湿度に合わせて職人が製造方法を変えているそうです。このため、同じ製造方法の日がないそうです。
他にも乾燥工程に時間をかけ、使っている水、最高級パルプを使用というこだわりです。
その結果、8ロールで5,000円という驚きの価格です(笑)
最後に
トイレットペーパーといっても色々な種類があるんですね。
トイレットペーパーって、普段、あまり考えたことがなく単純に有名メーカーのものを購入していましたが、目的・用途に応じて考えないといけないと感じました。
どんな製品でも色々なことを考えて作られているのですから、使う側もしっかり作り手からのメッセージをしっかりと受け取り理解した上で使うべきですよね。