ゆっくりできない食事
普段の食事って時間に追われながら食べることが多いんですよね。
このため、どうしても注文して直ぐに食べられる、ファーストフード、ラーメン、そばが、ランチという場合が多くなります。
そして、そういうランチだと食べた後もゆっくりできず、並んでいる方のために直ぐに席を立つことになります。
家での食事も、テレビや新聞を見ながら情報を頭に詰め込みながら食事をしなが次は×××をしないといけない、××時になったら出かけないといけないと時間も気にしながらになります。
平日だけではなく、休日は休みの日にしかしないといけないことがあるので、やはり食事に費やしている時間はありません。
ささやかな幸せ
だから食事を時間を気にせず、ゆっくりできるひと時は僕にとっては、「ささやかな幸せ」です。
出された料理を目と鼻で味わい口にする。ゆっくり噛んで直ぐには飲み込まず味を堪能する。飲み込んだあとも余韻を感じながら室内、外の景色を楽しむ。
そんなひと時を想像するだけでも、チラッと幸せを感じます。(笑)
度が過ぎると、「たまごかけご飯」だけを「日本庭園」を見ながら、ゆっくりと時間をかけて食べている夢を見ることもあります。
直ぐに食べられるタマゴかけご飯しかないのに、それを、日本庭園が見える場所で、時間を忘れて、ゆっくりと食べるということでもいいから、ゆっくりと食事をさせろと自分が自分に対して言っているのかもしれませんね。
それくらい、ゆっくりと食事を楽しむことに憧れます。
どこで何を食べるのか?
そんなひと時を台無しにしないために、どこで、何を食べるのか?ということを考えるのは、すごく重要です。
例えば定食を注文すると料理が同時に全部出されてくる場合が圧倒的に多いです。トンカツ定食でトンカツ、キャベツが一緒に出てきて、キャベツを先にのんびりと食べたりすると、トンカツが冷めてしまいます。かといってキャベツをガツガツ食べると時間に追われることになります。
定食にしないで単品にすると、次は食べながら次に注文するタイミングを考えないといけなくなります。食べ終わってからだと、次が出てくるまでに時間があきます。
コース料理が最適
そんな要求を満足させてくれるのが「コース料理」です。
コース料理はこちらが食べるタイミングを見計らって用意して頂け、更に急いで食べなくても、ゆっくり食べられる量です。こちらがタイミングを考えたりする必要がないので出された料理をゆっくりと楽しむことができます。
若い頃は、コース料理ってどうして、さっさと持ってこないんだろう?って疑問に感じていたのですが、食事は単に空腹を満たすだけのものではないということが。わかってくると自然と理解できるようになりました。
懐石料理は?
懐石料理も1品ずつ提供してくれるのですが、残念なのがご飯が最後に出てくることです。
これは、最初にご飯を食べて満腹にならないようにという配慮だと言われてますが、ご飯だけ全部食べたいということではなく、他の料理と一緒に食べたいんですね。
懐石料理で、ご飯が最後というのは今でも納得できません(笑)
しかし、ご飯もベストな状態で食べるなら温かいうちなので、単品でいただくべきだということは理解しているのですが、それでも・・・ってことです。
フランス料理だとフランスパンが早い段階で出されて、スープやソースを最後まで頂くのに使ったり、次の料理までの間が空いた場合にオリーブ油で食べるということもできます。懐石料理もフランスパンと同じように最初から出しておくという方法もあると思います。(長年の伝統ですから、無理ですよね)
ご飯が最後というのは納得はできないのですが、時間を気にせずに、日本庭園をみながら、鳥のさえずりをBGMに合う料理はやはり和食です。
そして「朝食」での和食は世界一だと思います。
温かい「ご飯」に「味噌汁」これだけで美味しく頂けますが、そこに焼き魚が1品あるだけで心が豊かになります。
時間を忘れて食事ができる時
どんな時に、時間を忘れて食事ができるのか?というと、意外にも出張に行った時です。とはいっても、出かける時間が決まっているので、ゆっくりしている時間は取れません。しかし、唯一、取れるのが、最終日が金曜日で戻りが遅くなった時です。
この時は、もう一泊となりますので、翌日は土曜で休みなので、朝はゆっくりできます。
流石に本格的な日本庭園を見ながらというわけにはいきませんが、ゆっくり味わいながら食事をすることはできます。菅首相が月曜日から金曜日まで個室を予約しているということですが、僕も時間を忘れて食事をしたいときに利用していました。
和食の店もあるのですが、残念なことにランチとディナーのみの提供で朝食を提供しているのは洋食の店です。とはいっても和食も用意して頂けるのですが、僕は和食の店の席から眺める景色が好きだったので是非、和食の店でも朝食を提供して欲しいものです。