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【書籍紹介】ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室

ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室

久しぶりに一気に読める本に出合いました。

本のタイトルは、ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室(著:ジェレミー・ハンター)です。

内容は、大学のドラッカー・スクールで35週間かけて教えているセルフマネージメントの講座からのものです。

この授業で「変わるのが難しい」と思われた自分の思考・行動のパターンの「背景」に気付くようになり、少しずつ変化が訪れます。そうすると選択肢が増えていき、周囲の人たちとの関係性の質も変化し自分が望んでいた結果に近づいていくそうです。

これゆえに、「人生を変える授業」と呼ばれています。

セルフマネージメントとは

セルフマネージメントというのは、その名の通り、自分自身をマネージメントするというものです。

ドラッカーは「他社をマネージメントするためには、まず自分自身をマネージメントすることだ」と言っています。

自分自身の「選択」が「結果」をもたらします。

ついスマホを操作している、ゲームをする、何かを食べている・・・

全て自分自身で選択した行動です。

  • この「選択」による「結果」をどれだけ意識していますか?
  • 今、手にしている「結果」は自分が望んでいたものですか?
  • 同じ「選択」で望んでいない「結果」を繰り返していませんか?

最初の1歩は?

「本当に望んでいる結果」の「意図」をはっきりさせることです。

ドラッカーは以下のようなことを言っています。

  • 最初から事実を探すことは好ましいことではない。すでに決めている結論を裏付ける事実を探し出すだけになる。見つけたい事実を探せない者はいない

人は自分自身の知識や経験・価値観というフィルターを通して「ものごと」を見て事実だと認識します。このようなフィルターを外す必要があります。

自分が今、何を感じて、身体にどんな感覚があるのか?このことにわからず、やみくもに努力をしても自分が望んでいる結果に結びつくことはないでしょう。

そして、自分が今、何を感じて、どんな感覚なのかを知る上で大切なのが「マインドフルネス」です。

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「マインドフルネス」の基本は、自分の呼吸を意識することです。

人が対処できるのは「今、この瞬間に起きていることだけ」です。

過去は過ぎ去ったこと、未来はまだ来ないことであり、変えることはできません。変えることができるのは今、この瞬間だけなんです。

瞬間のマネージメント

このことから、マネジメントの最小単位は「瞬間のマネージメント」になります。

結果を変えるには「瞬間」に着目する必要があるということです。

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人って誰でも結果のでないことをしたいとは思いません。

友人から映画のチケットを1枚もらいました。

映画は2つあり、どちらか1つを選ぶことができます。

1つは、「笑える」映画、もう1つは、「泣ける」映画です。

どちらも高評価の映画です。

友人からは、「笑える」映画の方が、今の自分に役に立つ内容が満載だと言われました。

しかし、今のあなたは、泣いてスッキリしたい気分です。

どちらを選びますか?

痩せたいと思っている場合に、「食べたい」という瞬間の感情が生じます。

反面、食べると太るから「我慢」しないといけないという瞬間の感情も生じているはずです。

「食べる」という選択は、「食べたい」という目先の自分の望んでいることを直ぐに叶えてくれます。

しかし、「食べない」という選択をしても直ぐには「痩せる」という結果に繋がりません。

これで、「食べない」選択をするのは、とても難しいと思います。

IRマップ

こんな時に望む結果を得るための方法が、「IRマップ」です。

IRというのは、「インテンション・リザルト」日本語にすると「意図する結果」という意味になるのでしょうか。望んでない結果を望んでいる結果に近づけていくロードマップが「IRマップ」です。

まず、望んでいない結果は、どんな意図や選択により得られたのかを結果から順に分析していきます。

  • 結果(どんな結果を手にしたか?):
    1年前より10Kgも太ってしまった
  • 行動(この結果をもたらした行動は?):
    食べてしまう。
  • 選択(どんな選択肢があるか?):
    お腹が減っていなくても食べたくなる
    手持ち無沙汰になると食べたくなる
  • 認識(今、どんな経験をしているのか?)
    直ぐには太らない
    今日だけならいいだろう
    1口だけならいいだろう
  • 意識(意識はどこに向けられているのか?)
    何を食べようか?
  • 意図(本当に望む結果は?)
    痩せたい

次に意図(本当に望む結果)した通りの結果になった場合で順番に分析していきます。

  • 意図(本当に望む結果は?)
    痩せたい
  • 意識(意識はどこに向けられているか?)
    身体を動かすことを意識する
  • 認識(今、どんな経験をしているのか?)
    気持ちよさを感じるストレッチ
    ストレスを感じない軽い運動を行う
  • 選択(どんな選択肢があるか?)
    とにかく立ち上がる
  • 行動(この結果をもたらした行動は?)
    食べたいと感じたら動くことを考える

ざっくり、こんな感じのことが書かれてある本です。

頑張っているのに、望んでいる状態とは違っていると感じている方は是非、読んでみてください。