緊急事態宣言解除後に東京都で100名を超える感染者
2020年7月2日、ついに東京都の新型コロナウイルス感染者数が107名を超えてしまいました。2020年4月7日に1都7道府県に対して緊急事態宣言が出された時は87名でした。
いよいよ第二波なのだろうかと不安に思っている方は少なくないはずです。
その日の小池都知事の緊急記者会見では、以前と現在では状況が違っているということで専門家の方から説明がありました。
PCR検査の能力が上がったから感染者が増えている?
違いは、1日に行えるPCR検査数が増えているということです。4月頃は300件程度だったのが、現在は2000件を超える検査能力があるということです。つまり多くの人の検査を現在は行っているので陽性と判断される人も増えているということになります。
陽性率を確認するとすると4月7日は約21%でしたが、7月1日は4%です。
以下のサイトのデータを確認すると、2020年5月7日を境に、陰性者の数が急激に増えています。つまり、この時期から1日当たりの検査能力が増えたということなのでしょう。
東京都のPCR検査結果を実際の数値で確認すると以下のようになります。
1都7道府県緊急事態宣言時:2020年4月7日
- 陰性者 211名
- 陽性者 60名
緊急事態宣言全国一斉解除時:2020年5月25日
- 陰性者 910名
- 陽性者 10名
宣言解除後に100名を超えた日:2020年7月1日
- 陰性者 1498名
- 陽性者 125名
確かに、検査能力は徐々に増えているようです。
検査数が増えたことで増えたのは陰性者では?
しかし、4月~5月6日までの検査能力は1日500件程度のようですが、毎日500件の検査を行っているわけではありません。60件程度の時もあれば500件を超えていることもあります。
しかし、2020年5月6日の感染数が37名に対して、5月7日は23名ですから逆に減っています。その後も減少方向です。つまり検査数が増えたことで、陽性者の数が増えているわけではなく、陰性者が増えたようにも見えます。
東京都の感染者数のピークは4月17日の206名でなので200件以上検査能力は必要でそれが500件であっても2000件であっても感染者が多くても200名程度であれば結果は同じということになるはずです。
そう考えると、検査数が増えたから1日当たりの感染者数が増えたという説明では無理が生じます。
緊急事態宣言解除から1か月で感染者が10倍
7月1日の東京都の感染者数107名というのは紛れもなく、緊急事態宣言解除直後の10名と比較すると10倍以上に増えているのです。
そして、東京都に緊急事態宣言が出された時の87名よりも多くなっていますが、陽性率が低い、病床数が充分で医療体制に余裕があるからということで東京アラートを出すこともなく注意喚起に留めています。
非常事態宣言の時は4月6日までの感染者数から判断したのだと思いますが、100名を超えたという事実は判断材料になっていたはずです。
本当に東京都知事は小池さんでいいのですか?
今は4月7日時点と何ら変わりのない状況にも関わらず先の理由から今はまだ「感染が拡大しつつある」状態だということです。
これが、緊急事態宣言を出したくないためのものでなければ良いのですが、そうでない場合は何も対処していない訳ですから更に感染が拡がり手遅れになる心配もあります。
財源がなければ補助金等を提供することはできませんが、それでも今、この状況で何を行うのが最善なのかを考えることが重要だと思います。注意喚起で問題ないのか?東京アラートなのか?緊急事態宣言なのか?保身優先ということでは困ります。しかし、そのような方が、もし現在都知事だとしたら、選んだ方にも問題があったということです。今回の選挙は、今後続く、コロナ対策も含めて現都知事で本当にいいんですか?と問われている選挙なんです。
そういう意味で今回の都知事選というのは絶好のタイミングだったと思います。
都民も今回の選挙で誰が都知事として適任なのかをしっかりと判断し決断しないといけません。
本当に東京都は小池都知事のままでいいんですか?ということです。