2020年6月17日(水)の明け方から、宮城県や福島県の周辺で「ずっと空に浮かんだままの風船のような白い物体」が目撃されているという報道がありました。
僕は新型コロナで外出自粛が続いたことで空の状態がどのように変化しているのかを調査するために気象庁が飛ばしたものだと思っていました。
しかし、気象庁のものではないということでした。
そして、自衛隊が飛ばしたものでもないということです。
白い球体を確認するためにヘリコプターを飛ばしましたが、3,000m上空を飛んでいるにも関わらず白い球体は、遥か上を飛んでいたということなので、高度の10,000m上空を飛んでいたのではないかということです。
しかも、上空で止まったままだったということなので気流に流されないための動力が備え付けられていたことになります。
ソーラーパネルにプロペラが2基確認されたという情報からソーラーパネルで電気を貯めてプロペラを回して位置をキープしていたのだと思います。
イメージとしては下図のような感じでしょうか?
一夜明けた、2020年6月18日には白い球体は消えていなくなっていました。
謎の「白い球体」について、防衛相の河野防衛相が以下のようにコメントしています。
- 問:白い物体がずっと漂っていたが、大臣は、どのようにとらえるか?
- 答:防衛省が24時間365日、レーダーその他で警戒監視を続けている。防衛省は、わが国の安全保障上、影響を及ぼすものとは考えていない。正体はわからない
レーダーで監視しているという話ですが風船の場合だとレーダーでは検知できないようなので、仮に風船内に人に害を及ぼすような細菌が封入されていて破裂して拡散させることも可能なわけです。
2019年11月20日夕方に、鹿児島県でも形状は異なりますが、光る物体の目撃情報が相次ぎました。せんだい宇宙館によると、風船だということでした。
【参照】せんだい宇宙館−ギャラリー
この時は4本のワイヤーのようなものが垂れ下がっているということで、アドバルーンではないかということで終わったようです。
2020年6月19日時点で、日本上空からは消えてしまったようです。
記者団から「現在も監視できているのか、見失ったのか」と問われ、「現時点において我が国上空では確認されていない」と述べた。菅氏は「関係機関において従前より必要な警戒監視は行っていた」と述べたものの、現在も監視しているかどうかは言及しなった。球体の直径についても問われたが、「関係機関において適切に把握している」と答えたものの、「大きさを含む情報は、現時点で確定的にお答えすることは差し控えたい」とあいまいな発言に終始した。
球体について関係機関において適切に把握しているのに確定的には答えられないということは、適切に把握できていないから確定できないということのように思います。そもそも、警戒監視を行っていて、なぜ宮城県の上空まで謎の白い球体を侵入させてしまったのでしょうか?結果から判断すると、白い球体について適切に把握はできておらず、監視はしていても検出することができなかったということだと思います。
これを知った、日本に良い感情を持っていない国は、日本には風船を飛ばせば簡単に侵入させることができると確信したはずです。
もし外国からの不慮の事故によるものであれば、日本での報道を知って何らかの連絡をしてくるはずです。しかし何の連絡もないということは敵意を持った国が飛ばしたのか、個人が何らかの目的で飛ばしたということになります。
捕獲することもせず、日本上空からは確認されなくなり、被害もなかったからという結果オーライでは、困るんですよね。
日本、本当に大丈夫ですか・・・