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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

金澤文苑堂書店が次々に閉店

第1次 金沢市書店事情(香林坊・片町集中)

個人的に衝撃を受けたので、完全にローカルな話題ですが、あえて書かせてもらいます。

金沢には北國書林(現:書林)とうつのみやという大型書店が金沢市中心部の香林坊・片町にありました。本を探すとか買いに行く場合は、北國書林かうつのみやでした。個人的には、うつのみやの方が探しやすかったのですが流れとしてうつのみや、北國書林に行ってました。

第2次 金沢市書店事情(香林坊・片町都市開発)

1993年に片町にあった、うつのみやが、金澤市役所裏の柿木畠に移転され、現在の金沢エクセルホテル東急の場所に北国書林がありましたが、都市開発で取り壊されて1985年9月21日に香林坊109(現在:香林坊東急スクエア)の地下に移転しました。

この頃から、漫画・アニメ系の本に関しては、金沢駅前の商店街にあったブック宮丸を利用していました。

第3次 金沢市書店事情(郊外型書店・深夜営業書店への移行)

その後、郊外型の書店の「王様の本」が次々にオープンしました。郊外ということで広い無料駐車場があり、更には深夜まで営業しているということで王様の本の利用者が増えていきます。僕も王様の本にないような本を探しに行く場合だけ「うつのみや」「北国書林」を利用するように変わっていきました。しかし、香林坊109地下の北国書林は閉店となります。何年か109地下には書店がない状態が続きますが、1999年4月24日に「金沢喜久屋書店」がオープンしました。当時は、購入前の本を座って読むということができないのが当たり前でしたが、この書店はできるということで話題になりました。

それでも、郊外で駐車場が無料というのは手軽に本屋に行けるので、喜久屋書店に行く機会というのは1年に数回あるかないでした。

第4次 金沢市書店事情(大型書店の開店)

しかし、1996年11月、金沢駅前にリファーレというビルが建設され、そこに、北陸最大級というふれこみで駸々堂金沢店が開店します。この書店、その後は事業者・店名が以下のように次々と変わっています。

  • 駸々堂金沢店
  • 金沢ブックセンター
  • めいてつブックセンター
    (閉店後:名鉄五番街 リファーレ館事業から完全撤退)
  • ブロブックス金沢店 2004年9月1日~2009年7月31日まで

専門書が豊富だったので王様の本ではなく、リファーレの書店を頻繁に利用するようになりました。こちらは3,000円以上購入すると、1時間無料券がもらえるのですが、30分単位で無料券がもらえていたので、目的の本を購入すると直ぐに出ていくと、15分間は無料だったり、30分で帰ったりしていると自然と無料の駐車券が貯まっていきました。

第5次 金沢市書店事情(郊外型大型書店の開店)

そんな中、2003年4月10日で「王様の本」が全店舗閉鎖という報道を知って衝撃を受けました。この頃は、ほとんど「王様の本」に行くことが、なかったので閉店に追い込まれていたとは思っていませんでした。

そして2007年6月30日には日本最大級という書店がオープンします。金澤ビーンズ明文堂書店です。 2007年7月には、金澤文苑堂が設立され金沢市内にオープンしていきました。

郊外型大型書店が増えて来た当たりから、リファーレの書店の客足が減ってきたように思います。金澤ビーンズ、文苑堂ができてからは、駐車場が無料で本が沢山ある書店に行くようになり、そこにない場合のみ、リファーレまで行くような感じになりました。そのリファーレの書店も2009年7月31日で閉店となります。

2016年4月には香林坊109が閉店となり、同年4月28日に大人向けの香林坊東急スクエアとしてリニューアルしました。このタイミングで、柿木畠にあった老舗のうつのみや書店が香林坊スクエアの地下に移転となりました。今は、片町には飲みに行く程度ですから、ほぼ行くことがないので、香林坊東急スクエア地下の「うつのみや」にはまだ行ったことがないほどです。

それくらい、現在は郊外型で深夜まで営業している大型書店が増えています。

第6次 金沢書店事情(郊外型大型書店の閉店)

2020年6月1日に以下のような報道がありました。

金沢市有松3丁目の金澤文苑堂TSUTAYA有松店は30日に営業を終了する。運営する金澤文苑堂(金沢市)は5日までに、店頭に閉店を知らせる文書を掲示した。同社は同市戸板西1丁目の「金澤文苑堂示野本店」を21日まで営業し、閉店する。同社が運営する店舗は金沢と入江、鳴和、羽咋、名古屋栄の5店となる。

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更には6月12日入江店も閉店という報道がありました。

金沢市東力4丁目の金澤文苑堂入江店が7月12日で閉店することが11日、分かった。運営する金澤文苑堂(同市)は今月21日に同市戸板西1丁目の示野本店、同30日に同市有松3丁目の有松店を閉める予定で、石川県内の同社の店舗数は6店から3店に減る。同社は11日、入江店の店頭に閉店を知らせる文書を掲示した。示野本店と有松、入江の3店を閉めると、石川県内の店舗は金沢、鳴和、羽咋の3店となる。営業を続ける3店の閉店予定はないという。関係者によると、採算性の高い店舗に絞って経営の効率化を図ることが目的とみられる。同社は本社がある金沢店を皮切りに改装を進める考えを示した。金沢店は16日から一部売り場を休業し、7月3日に新装開店する。書籍や文具、雑貨の販売を強化する計画で、担当者は「面白い店舗を作り、他店との差別化を図っていきたい」と話した。

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金沢の郊外型大型書店の一つである、金澤文苑堂が次々に閉店に追い込まれています。現在、書店内に人は多いのですが、購入している人が少ないというのが実情です。

本の並べ方を変えたり、夏には店員さんが浴衣を着て接客するといったことも色々と行っていました。しかし、反面、新しい本が置かれなくなり、本の検索機が壊れたまま修理されず撤去されたりしていましたので、経営面が苦しいことも伝わってきていました。このため、本を買わないときでも文房具を購入したり、自販機で飲み物を購入したりするようにしていましたが・・・残念です。

示野店が今日で閉店だということで行ってきたのですが、駐車場は開店前から沢山の車が止まっていました。これまで、こんなことはありません。開店は午前9時でしたが、この時間は車は多くても数台でした。中に入って謎が解けました。

文房具が30%~80%引きだったり、雑貨が50%引きで売り尽くしセールを行っていました。

かなり売れたようで、棚が空になっている個所も多くありました。

文苑堂に限ったことではないのですが、電子書籍が増えてくるまでは、書店に行く都度、本を購入していましたが、現在は、書店に2~3回行って、1回位買う程度に減っています。おそらく、そのような人が増えているような気がします。

更には、金沢市でも図書館が充実してきていて、更に図書館で発売されて間もない本が多く借りたり読めるようになっていますので、図書館に書店の客が奪われているということもあると思います。

今日、図書館に6か月ぶり位で行ってきましたが、開館前から多くの人が行列で並んでいました。新型コロナ渦の中ということで体温を測定するだけでなく、図書カードのバーコードを読み取り誰がいつ来館したのかがわかるようにもしていました。

週に1回は書店に行っている自分としては、このままだと書店がなくなっていくような気がして心配になっているのですが、どうしたものでしょうか・・・