新型コロナウイルスの世界的感染で、外出自粛が行われている関係で、経済的には大きな打撃が生じています。
しかし、環境的には劇的に改善されているということでNASAから発表がありました。
以下はNASAの衛星画像です。
左側が去年の中国、右側が今年の中国の汚染レベルを示したものです。
黄色の部分が汚染レベルの高い場所ですが、今年は黄色い部分がほとんど消えています。下側は河北省、山東省の部分をクローズアップしたものです。
そして、下の写真ですが左が、2020年3月25日サンフランシスコ、右は2020年4月14日ロサンゼルスの写真です。
共に空は澄み渡っています。
米航空宇宙局(NASA)の研究者は「これほど広い範囲で劇的に減ったのを見たのは初めて」と驚いているということです。
下の写真は左が去年、右がそれぞれ今年の中国の写真で、場所は異なりますが、空の青さなどが全く異なります。
中国と米国に限ったことではなく、インドでも同じです。
近年、大気汚染といえば、街中がスモッグで覆われた中国の都市の様子が報じられることが多かった。だが、最近では経済発展にともなってインドが深刻さを増している。特に冬季の空気の悪さについて、デリー首都圏のケジリワル首相は「ガス室と化している」とも表現している。
新型コロナウイルスの流行を受け、世界各国がロックダウン(都市封鎖)などの拡大防止措置に踏み切る中、大気汚染が改善されたという報告が相次ぐ。顕著なのが「世界最悪レベル」の汚染で知られるインドだ。あまりの深刻さから「ガス室」とも呼ばれたが、過去20年で最良の状態となっている。経済活動や人の動きが止まったことが思わぬ効果を生み出した格好だ。
コロナウィルスで世界中で外出が減ったことで大気が随分ときれいになりました。これは、やろうとしてできることではなかったので凄いことだと思います。
こうやって大気汚染が激減する光景を目の当たりににすると、人間が地球を汚しているんだなぁと改めて感じました。
今後、世界レベルで今回のような外出自粛を行う動きが出てくるはずです。
新型コロナはいずれ終息するのでしょうが、インフルエンザと同様に毎年進化したものが継続して確認されると思います。そして新型コロナもインフルエンザの一つになっていくのでしょう。
しかし、今回、世界中で起きたことは、ある意味これまでに起きたどの戦争よりも大きな犠牲が生じたはずです。命だけではなく経済的なダメージも含めてです。
そして、人類は今回のことを教訓とする必要があります。
2020年1月9日に世界で最初の新型コロナ感染者が確認されたと発表されたので、1月9日を世界的に外出自粛の記念日として外出を自粛するというのも大切なのではないかと思います。