他愛もない話について
- 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
- あまり役に立たない内容になるかと思います。
- 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
- 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)
人の顔ってみんなが、僕と同じように見えているのだろうか?と、考えることが時々あります。
そもそも、見えるってどういうこと?ってことなんです。
ガボールパッチの本で、「眼には盲点があり、脳が見えているかのように補ってくれる」ということが書いてあります。
脳が見えてない部分を補正するってことは、自分が見えていると思っているものは実際には、脳が補正した結果であって、フィルターがかかっているということになるんですよね。
そうすると、同じ文章を読んでも人それぞれ解釈が変わるように見えるものも人によって違っていても不思議ではないのでは?ってことです。
パナソニックのホームページに、不思議の図書館というコンテンツがあるのですが、その中に「どうして物が見えるのかな?」という内容がありました。
- 目を使って、わたしたちは物を見ている。これは、どういうしくみで見えるのかな。目は丸いボールのような形をしていて、中には水晶体(すいしょうたい)というレンズがある。目に光が入ると、光は水晶体を通って進み、網膜(もうまく)の上で像(ぞう)を作るよ。これを視神経(ししんけい)が感じ取って、脳(のう)に伝えることで、わたしたちは「見える」とわかるんだ。網膜に像をうつす時、実は上下がさかさまになっている。ところが脳に伝わると、うまくそれを正しい向きに読みとっているため、正しい向きに見えるんだよ。また、はっきりと見えるように、水晶体は厚(あつ)くなったり薄(うす)くなったりして、焦点(しょうてん)を合わせている。水晶体を通った光が網膜にうまく集まらないと、ぼんやりと見えてしまうからだ。こんなことが自動的にできるって、すごいよね。
【引用元】パナソニック 不思議の図書館
ここでも光が神経を通り脳が見るみたいな感じで書いてあります。
そうなると、脳はなぜ見えるの?って疑問が生じます。
寝ていて夢を見た時も映像が見えます。
寝ているので当然、眼は閉じています。だから眼からは何も入ってこないはずです。
ということは映像は脳が作っているってことになります。
幽霊とか、おばけを見たというのも、現実にはいなくても脳というか人の恐怖心が作り出した映像なのかもしれません。
眼で見た映像と。夢で見た映像って同じなのでしょうか?
まず、眼を閉じると何も見えないので映像は真っ暗です。しかし、眠ってしまうと夢という映像が見えてきます。これはどのような仕組みで映像になっているのでしょうか?
眼を閉じているので少なくとも光ではないはずです。
脳科学者の藤田一郎さんは、以下のように語っています。
「見る」というのは、現象として、とても不思議で複雑なものなのです。そのメカニズムは、今でもよく分かっていませんし、工学的にも模倣できない多くの機能や仕組みがあるのです。
【出典】NTTコムウェア
上記は2012年11月頃の内容ですが、 藤田氏は、以下のように語っています。
- この10年くらいで一つのブレークスルーがあると思います。観察の手法も飛躍的に発達し、脳は手の届かない、暗黒大陸ではなくなりました。一つの臓器として、いろいろなことが分かってくるのではないでしょうか。
以下は、同じ文が上下に分けて書いています。
同じ文の文字色は同色ですが、背景が異なるだけで文字色が違って見えませんか?
そして、下の図は、同じボタンの絵ですが、下の方は180度回転させたものです。
上側は凸出たように見えますが、下側は凹んだように見えませんか?
脳がどう見えているか?で、見え方が変わるということになります。
そして、脳は見ているようで見ていないんです。
それは、テレビやインターネットで一度見た顔を、似顔絵で書けとか、具体的に思い出せないとかいうことではなく、じっと見ている内に違って見えてくるんですね。
例えば、こんなところに、小さな黒子があるとか、肌が綺麗なんだとか、眼・鼻・口が中央に集まっているだ・・・とか普段見てないところに気がついたり、更には顔が違って見えてしまうってことです。つまり脳が認識していない部分は見えているのに見えていないってことになります。
あの芸能人A、芸能人Bに似ているねぇと言って、えー似てないよーって言われることがあります。
僕は、芸能人AとBは似ていると思うのは二人の似ている部分を脳が認識しているのです。しかし、似ていないという人は、僕とは異なる部分を認識していて、それが二人の似ている部分ではないので、似てないということになるのだと思います。
同じものでも、全く同じには見えていない
これは見るという行為だけでなく、聞く、食べるということでも同じことが言えます。
テレビの格付けチェックで、高級楽器で演奏しているのはどっち?とか、高級ワインはどっち?というのがありますが、同じものであるにも関わらず、人によって正解したり、間違えたりするわけです。これも脳が違っている部分を認識しているかどうか?ってことなんですね。違いがわからなければ、あとは自分の経験や知識というフィルターを通して判断することになります。
当然、それは見るという行為に対しても同じことが言えます。著名な画家が描いた絵と、そうでない人の絵の区別ができる人がいれば、出来ない人もいるわけです。
これは、脳が経験や知識で見ているものに対してフィルターをかけているからだと思うんですね。
みんなが同じように見えている、いや見ているわけではないことは、わかってきたのですが、それでも、なぜ脳が見ることができるのかは、僕の理解の遠く及ばない次元の話なのだと思います。