seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

小保方晴子さんはSTAP細胞を捏造していなかった

小保方晴子さんは実験捏造していなかった

この名前を覚えてますか?

2014年1月末にSTAP細胞の論文をNature誌に発表し「リケジョの星」として一夜にして時代の寵児となったのに、直ぐに当該論文や早稲田大学の博士論文に不正が発覚して、疑惑の人物となってしまった、あの、小保方さんです

最初に、何があったのかを書いておきます。

STAP細胞として小保方晴子さんが報告した細胞はES細胞であった可能性が極めて高く、それも故意にES細胞を混入してSTAP細胞なる細胞を捏造した疑いが濃厚だと言われたのです。このため、本当にSTAP細胞が存在するのか?ということで、STAP細胞の培養を試みましたが、論文通りに再現することができなかったことから、疑いが確認に変わり元理化学研究所 研究員の石川智久氏に刑事告発されました。

起訴の内容は、「小保方氏が神戸で実験期間中、所属していた若山照彦チームリーダーの研究室から無断でES細胞を盗んで混入、その細胞塊サンプルを若山氏に渡して実験を実施させ、STAP細胞として英科学誌「ネイチャー」に発表し理研で不正な地位を得ていた、と告発していた。」というものです。

結果は、神戸地検が2016年5月に不起訴処分となりました。神戸地検は「窃盗の発生自体が疑わしい」としたコメントをメディアに発表しています。

biz-journal.jp 

告発したという報道は大きくされますが、不起訴になったという報道は、されていたのでしょうか?僕は、つい先日、初めて知りました。小保方さんは、今は、洋菓子店で働いているということです。

心無い人により、再生医療に力を注いでいた一人の研究者の人生が大きく変えられたことになります。本当は、こういった報道こそされるべきであり、あおり運転や、盗難といった報道をする時間があるのであれば、もっと他に大切な報道があるのでは?と苛立ちを感じます。

STAP細胞ES細胞、iPS細胞って何?

まず、STAP細胞ES細胞、iPS細胞について説明しておきます。

STAP細胞は、人為的な操作によって、いろいろな細胞になれる能力をもつようになった細胞です。人間の皮膚などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化します。 この細胞を「人工多能性幹細胞」と呼びます。英語では「induced pluripotent stem cell」と表記しますので頭文字をとって「iPS細胞」と呼ばれています。 名付け親は、世界で初めてiPS細胞の作製に成功した京都大学山中伸弥教授です。STAP細胞は、iPS細胞と同じなんですね。

しかし、決定的な違いは作り方です。

iPS細胞は分化した細胞の中にES細胞(胚性幹細胞)で発現しているいくつかの遺伝子を導入して、細胞の初期化(分化した細胞を未分化な細胞に戻すこと)を図ったもの。

それに対しSTAP細胞は分化した細胞を外的な環境ストレスに曝し、初期化をもたらしたもの。

【出典】週刊朝日

一言で言うと、iPS細胞は細胞の中に遺伝子を導入しないといけないので作るのが大変で、STAP細胞は細胞をストレス環境にさらすだけなので作るのが簡単で更に、遺伝子導入という作業を行わないので、細胞の遺伝子の組成が変わらないので自然に近いものということです。

では、ES細胞というのは何でしょうか?

人間を含む動物の受精卵が「胚盤胞」と呼ばれる状態になったときの、将来赤ちゃんになる細胞集団から取り出して、培養できるようにした細胞がES細胞で、まだ分化前だから、神経でも皮膚でも筋肉でも、どのような細胞にでもなれる能力を持つ。いわば万能な細胞です。

こちらも、iPS細胞と同じですが、作り方が異なるってことですね。

【出典】まぐまぐニュース

f:id:seege:20200311174736p:plain

STAP細胞はありますか?

STAP細胞は、あります」小保方さんが記者会見で発したあの言葉が印象的でした。

しかし、STAP細胞ES細胞を混入させて作られたものだったということに間違いはなさそうです。小保方さんが行ったのか?というと別の者が混入させたということなのでしょう。STAP細胞について、インターネットで検索すると、STAP細胞は米国に奪われたといった内容のものがあったりしますが、信頼できる内容かどうかの判断ができません。インフルエンザの予防接種を受けても、インフルエンザの症状が出る人もいれば、予防接種を受けなくても全く症状が出ない人もいます。

そう考えると、ストレスを与えることで万能細胞になる、ならないというのは、千差万別なのでしょう。どういう細胞がSTAP細胞になるのか?という点も重要なので、この細胞ではSTAP細胞にならなくても、STAP細胞の素養があるものであれば成りえるのかな?と個人的には思います。

このため、STAP細胞は存在しないとは言い切れないかと思います。

小保方さんの書籍を読むと、幼いころに友人との出会いが、再生医療研究の道を志すきっかけになったようです。

友人が小児リュウマチになったことで、手がだんだんと曲がっていく。

そんな友人にどう接して良いのかわからなかった、小保方さんの心情を察して、友人が「一緒に帰ろう」と言ってくれた。そんな友人に自分は何もしてあげられないという無力感と、友人に訪れた運命の理不尽さに対するぶつけようのない怒りと悲しみから、「この理不尽さに立ち向かう力がほしい、自分にできることを探したい」という思いとなったことに僕は嘘はないと信じたいです。

そして、そんな思いを奪ってしまった人を許すことはできません。

 

あの日

あの日