なぜ、記者会見がテレビ朝日だったのか?
中居さんの退所会見が2020年2月21日(金)にテレビ朝日で行われました。
なぜテレビ朝日なんだろう?と思っていました。
中居さん、テレビ朝日でレギュラーあった?って感じでしたが、現在、「中居正広のニュースな会」というのが毎週土曜日12:00~12:56に放送されているんですね。この番組、「※一部地域を除く」タイプで、テレビ朝日以外では以下の9局でしか放送されていません。金沢では、相棒とか再放送枠の時間帯ですし、僕は土曜日の昼にテレビを見ることがないので、この時間帯は空白の時間です(笑)
会見当日を、その番組の収録日として翌日の放送に使うということだったのでしょうね。翌日の放送を僕は見ていませんが、土曜日の昼としては視聴率が取れたのではないでしょうか?
記者たちに仕事をさせなかった話術
あの会見の何が凄かったかというと、記者会見をバラエティ番組にしてしまったところだと思います。
会見が始まる前に会見の当事者が会場に入って待っていて、あれこれ指示をだすことで記者たちを、「中居正広 退所ロングインタビュー」の観客にしてしまったのです。
その後も、記事になりそうな話題を質問される前に自分から話してしまえば、その後に記者がする質問は陳腐なものに感じられるので質問がしにくくなります。
何でも答えますという記者会見でしたが、実際には答えずに、うまく話をそらしていた場面もありました。中居さんは、SMAPの再結成を望んでいますか?といった質問があったと思いますが、その質問には上手く答えずに済ませていました。
元SMAPメンバーの反応
メールの返信について
中居さんはSMAPメンバーに退所を伝えたメールの返事の有無については詳細を避けていましたが、「返事が遅くてこないメンバーもいれば、のんきな中身も…どんな内容か言いませんけれども、そんな感じかという返事もあれば。それぞれでした」と語っていました。
木村さん
- メールの返信については不明ですが、「それぞれが決めたこれからの人生、お互いに前に進もう。」というメッセージをマスコミに向けて発表されていましたので、そのような感じのメールを返信したのかと思います。
草薙さん
- そうなんだ、了解です。
稲垣さん
- 「がんばってください、自分らしく望んでください」といった内容を5~6行は返したとの事
香取さん
- 内容は言えないようですが、5~6行は返したとの事。
【出典】
メールについては、草彅さんは、メールが届いた時は、完全プライベートで人と話していた時だったので、長文のメールは返せないということで、業務連絡に対する返事みたいなメールになってしまったと話されていました。
稲垣さんは、大人の対応で、しっかりとした内容を返したと話されていましたが、香取さんの回答の歯切れがあまりよくありませんでした。5~6行くらいは返したと言われていましたが、内容には全く触れず、驚いたということに話を変えていましたので、返信はしたのかもしれませんが、会見の前には届いていなかったか、返信していなかったのではないかと思われます。
会見の時に、半分くらいしか返信がなかったということだったので、中居さんの発言が本当だったとすると、木村さん、草彅さんが返事を返していなかった可能性が高いのでしょうが、中居さんの発言もどこまでが本当だったのかは、わからないので何とも言えませんね。
中居さんは、ノープランで臨むタイプではなく、27時間テレビや紅白の司会は台本を全てを覚えているそうです。
そう考えると、記者会見も入念に準備されていたということなのでしょうね。
記者会見後の「中居正広ニュースな会」の視聴率
記者会見後の「中居正広のニュースな会」の視聴率が気になりますが、6.2%でした。
1.2ポイント上昇ということですが、会見の内容が良かったので、思ったより伸びなかったなぁという印象です。
気になる事が多かった記者会見
会見はジャニーズ事務所が、仕切ってはいたのだと思いますが、会見の場にはジャニーズ事務所からは誰も出席していないという点が気になったのですが、それよりも、通常、こういった会見があればYoutubeなどでテレビ局がフル動画を公開するものですが、それがありませんでした。しかも、会見後にテレビ局がアップしていた記者会見動画も消えていました。
ジャニーズ事務所のホームページにも退所に関して、以下の内容だけが公開されているだけです。
弊社所属タレント「中居正広」に関するご報告
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、中居正広は2020年3月31日をもちまして、独立することとなりました。
ジャニーズJr.として入所してからの約34年間、SMAPメンバー、そしてソロのタレントや俳優としての活動を支えて下さったファンの皆様並びに関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
私共は昨年春より話し合いを重ね、彼の決断を尊重し、これまでの貢献に対する感謝の言葉と共に送り出したいと思います。
皆様におかれましてはこれからも中居正広の活動を温かく見守って頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2020年2月21日
株式会社ジャニーズ事務所
これからも「応援」ではなく、「温かく見守って」という文にジャニーズ事務所の本心が隠されているように感じました。
翌日の土曜日はYoutubeに短い時間の動画ではありましたが公開されていたと記憶しています。それが2月25日の朝に確認すると、テレビ局が公開していた動画が消されていました。
全ての局の記者会見映像を見たわけではないのですが、どの局も同じものを使用しているのではないでしょうか?
確かに今回の記者会見は「中居劇場」と言われるほど、エンターテインメント性の高い内容になったと思います。
しかし、2時間あった会見で放送された内容は半分もなかったはずです。
記者会見の一部がワイドショーやニュース番組で放送されて、評価も高かったのに、なぜ、記者会見のフル版が公開されないのでしょうか?
実は、あの会見の映像は1回しか使えないという制限がかかっていたようです。
退所するタレントの記者会見映像に制限をかける意味があるのかは正直、わかりませんが、ジャニーズ事務所の何らかの思惑によるものなのでしょう。
しかし、ジャニーズ事務所にとって想定外だったのは、「中居劇場」の出来があまりにも良すぎたということかもしれません。
あの内容を見せられたら、全部見たいという要望が多数あったはずです。
ジャニーズ事務所はジャニー喜多川さんが亡くなり、現在は迷走状態のように見えます。ジャニーズ事務所の看板といえる、「嵐」が活動を年内で休止すると、続くタレント、グループがいないのが実情です。
今年1月に『Snow Man』と『SixTONES』をCDデビューさせましたが、直ぐに何とかなるものではありませんし、その後、あまり話題になっていません。
これまでは、ジャニーズ事務所が売り出そうとするタレントはテレビ局の忖度で露出を高めることができましたが、現在は、忖度に値するようなタレントがいなくなり、今までのようにはいかなくなったようにも見えます。
ジャニーズ事務所に所属しているタレントの中にも退所を考えている人はいるはずです。今回の記者会見を見て、中居さんのプロデュース力を誰もが認めたはずです。第二のジャニー喜多川さんになり得るのは、元ジャニーズ事務所の社長でも副社長でもなく中居さんのように思います。
僕はジャニー喜多川さんの後継は中居さんにするべきだったと思っています。
残念ながら、独立されてしまい、中居さんは新会社を設立しました。
法人登記簿に記載されている設立の目的には以下のように記載されています。
- 商号:株式会社のんびりなかい
- 芸能タレント・音楽家・スポーツ選手・文化人等の育成及びマネージメント
- テレビ・ラジオ放送番組・コンサート・イベント・音楽・映画その他各種興業等の企画・制作・運営及び請負
- 音声・デジタルコンテンツ・映像のソフトウエアの企画・制作・製造・販売・賃貸
- 芸能関係等のグッズの企画・製造・販売
- 出版事業
- 飲食店の経営
- 広告宣伝の代理業務
- 前記各号に附帯関連する一切の事業
6番目の飲食店の経営というのは、保険のようなものだと思いますが、最初の2つが本業になるはずなので、中居さんは人を育成・マネージメントに力を入れるべきです。
そうすると、「のんびりなかい」は、ジャニーズ事務所に取って変わる存在になりえるのではないかと僕は考えます。