2020年はインフルエンザの患者数が400万人も減っている
インフルエンザが毎年、流行していますが、今年は昨年同時期と比較すると400万人も減っているようです。2019年12月までは昨年を上回るペースでしたが、新型コロナウイルスの報道が多くなるに連れて減っていきました。
【出典】Yahooニュース
会社でも毎年、何人もインフルエンザで休んでいたのですが、今年は現在のところ1人もいないとのこと。
そして2018年のデータでは、3325人の方がインフルエンザで死亡しているということです。
【出典】プレジデントオンライン
新型コロナウイルスは?
ちなみに、コロナウイルスですが、2020年3月6日現在、PCR検査により陽性と判断されたのは348人、クルーズ船で陽性と判断されたのは696人です。両方合わせても1044人なので、2018年にインフルエンザで死亡された方よりも少ない人数です。
【出典】厚生労働省
ちなみに、2020年2月24日~3月1日のインフルエンザの報告数は以下の通りです。
- 2020年 23,605件
- 昨年同期 29,384件
定点当たりでは以下の通りです。
- 4.77
- 5.93
【出典】厚生労働省
定点当たりに換算すると?
ここで「定点当たり」というのは、保健所の管轄内で定点医療機関を決めて、定点医療機関からの患者報告数が一定のレベルを超えた場合、迅速に注意喚起を行うことを目的に、保健所単位で集計し、注意報・警報を発信するためのものです。
「注意報」開始基準値および「警報」開始・終息基準値とは、その疾患の『定点医療機関あたり患者報告数』の数値であり、保健所単位で計算します。
インフルエンザの場合、以下のように設定されています。
- 「注意報」開始基準値:10
- 「警報」開始基準値:30
- 「警報」終息基準値:10
2020年2月24日~3月1日は、4.77ということなので、1定点医療機関の平均が4.77件ということになります。そして注意報の開始基準値が10件なので、現在は、インフルエンザに関しては注意報・警報は出ていないということになります。昨年も5.93件という数字なのでこの時期になるとインフルエンザは落ち着いてくるということなのでしょう。
そして新型コロナウイルスですが、まだ定点医療機関というのは設定されていないと思いますので、47都道府県を1定点として計算してみます。
各都道府県毎の感染者数ですが、既に陰性に変わっている方もいると思いますので厚生労働省が発表したものとは数字が違ってきますが、現在、各都道府県別の感染者数を合計すると、392名になります。
すると、全国のインフルエンザ定点医療機関は約5000なので、これで割ると、約0.08です。
東京都だけでは?
インフルエンザの場合とは条件が異なっているので、念のため東京都だけで見てみます。東京都のインフルエンザ定点医療機関数は、419か所となっていますので、東京都の感染報告数が、2020年3月6日現在で、52件です。
これより計算してみると、52÷419=0.12です。
日本で3番目に感染報告数が多い東京で、0.12なのでインフルエンザであれば問題のないレベルです。
参考までに石川県も換算してみました。
石川県の定点医療機関数は、48件です。
そして報告数は6件です。
同様に計算すると、0.125なので、東京都と同じレベルです。
【出典】石川県(インフルエンザ定点医療機関数)
そう考えると、新型コロナウイルスは、ここまで大騒ぎしないといけないレベルなのかと疑問を感じます。
ここまで騒がれて、多くの人が、感染予防に努めているので、これだけで済んでいる可能性はインフルエンザの感染報告数が大幅に減っていることからも否定はできません。
新型コロナウイルスは治療薬がないことが大騒ぎになっているだけなので、治療薬が完成すればインフルエンザと同じになるので、そうすればここまで騒ぎにしなくても済むと思います。
一刻も早く、治療薬を作って欲しいものです。