接骨院・鍼灸・マッサージ店の倒産が増えている
接骨院・鍼灸・マッサージといった施術所の倒産が増えているという記事を見つけました。
街中では「マッサージ」や「接骨院」という看板を、よく見かけるようになっています。
少し前までなかったのに、知らない間にマッサージ店や接骨院になっていたという記憶が今年だけで最低でも3回はあります。
記事を見ると、接骨院は10年間で1.4倍増だということなので、増えているという認識に間違いはないようです。
つまり、供給過多で倒産するケースが多いということなんでしょうね。
鍼灸院も紹介状?
僕も一時期、腰痛や、右肩部分の筋肉負傷などに悩まされていて、最初は整形外科に行ったのですが、レントゲンやMRIなどで検査をしても、特に異常はありませんという診断で無理をしない程度に動かすようにしてください、痛み止めと湿布を出しておきますねといった感じで終わってしまいます。
腰痛は歩けなくなるほどの痛みが不定期に起きていて、外出などで歩いていると突然、あの痛みが生じるのではないかと怖くなる時もありました。
最初は鍼灸院に通っていたのですが、女性専用のお洒落な感じの治療施設に変わるということで、担当の先生も離れた場所に異動になりました。結局、他の鍼灸院を探すことになりました。
自宅から比較的、近い場所に鍼灸院があったので、そちらへ予約して行くと院長先生が対応してくださり、最初にアンケートの記入を依頼されました。アンケートの内容は、どこが痛いとか、現在、治療中の病気や服用している薬は?とか、アレルギーがないか?とか、まぁこれは、どこでも同じようなアンケートを書かされるので仕方ないかなって感じなんですが、最後に、どなたからの紹介ですか?という質問がありました。
病院だと、このようなことを質問されることはありますが、鍼灸院でもあるんだなぁと思いながら書いて渡しました。
院長先生が、紹介状などはありますか?とアンケートと同じ質問をされるので、「いいえ」と答えると、少しお待ちくださいと戻っていき、代わりに30代位の男性がやってきて、担当させて頂くことになりました、xxxです。こちらへどうぞと言われました。
なるほど、そういうことかと思いました。
他に、施術を待っている方もいなかったので院長先生が対応してくださるのかと思っていましたが、紹介状がないとわかったので対応が変わったのでしょう。
正直、院長先生の印象は悪かったのですが、30代の先生が感じの良い方で他県で独立するので勉強のために、こちらで暫く修行させて頂いているということでした。院長先生の紹介状による対応については先生も不満に感じているようで、院長先生が年配の方なので慣習を重視しているところがあるようで紹介状があっても、紹介者によって対応が変わるとか、紹介状がないと、全部、自分が担当になるといったことまで、それとなく話してくれました。
丁寧な施術で話しも合う先生だったので院長先生でなくて良かったですと伝えると嬉しそうに笑っていました。
3か月位通っていたのですが、ある時、受付に行くと、いつもは担当だった先生が受付に来てくれるのに何故か、院長先生が来ました。どうしたんですか?と聞くと3日前に地元に戻られたとのこと。
前回、来たときにはそんな話は全くしていなかったので、どうしたんだろう?と疑問を感じました。
その日は、院長先生が施術してくれました、こちらからは何も聞かなかったのですが、先生が地元に戻られた理由を色々と話してくれました。この鍼灸院で預かることになった経緯から戻られるまでの話まで(笑)
どうやら治療方針で衝突した感じでした。
治療方針が合わないことも、先生が施術中に話してくれていましたので、我慢できなくなってしまったんだということは容易に想像できました。
院長先生が色々と話してくれたこともあり、実は良い人なのかな?などと感じの悪い印象は消えていました(笑)
しかし院長先生の施術は、雑な感じで、僕の担当だった先生の方が僕には合っていました。施術が終わり、起き上がると施術台に何かが落ちました。
見ると鍼でした。
どうやら院長先生が鍼を取り忘れていたようです。
それ以来、その鍼灸院には行かなくなりました。
接骨院へ
最初の鍼灸院は経営方針を変えて、利益優先に方向転換するような、鍼灸院、次は紹介状の有無で対応を変えるような鍼灸院。鍼灸院って闇があるのかなと思うようになり、鍼灸院に抵抗感が生じてしまいました。
ということで、次は接骨院を探すことにしました。
通勤途中に、接骨院が1件あったので、そこなら帰宅時に寄れるし便利だと考えたからです。
予約を行い、訪問すると入口に受付があり、誰もいないのでベルを押すと院長先生と思われる方が出てきました。
予約したことを告げると、まずこちらを記載してください。とまたアンケートでした。今回は、紹介といった内容は、なかったのですが、代わりに保険証の欄がありました。接骨院なので保険が適用されるケースもあるからかな?という程度で気軽に考えて健康保険組合の名前を記入しました。
健保か!
ここまでは、接骨院でも闇を体験するとは思ってもいませんでした。
アンケート用紙を院長先生に渡すと、アンケート用紙を見初めて暫くすると「健保か!」という声が突然、発せられました。
何、何、何?と思いながら院長先生の方を見ていると以下のようなことを話されました。
- 整形外科等で事前に診察を受けていますね?
- 慢性の腰痛は保険が適用されません。
- 健保はどういう内容で接骨院に行ったのか等色々と聞いてくることがあります。
- 今回は、棚の上から物を取ろうとして肩を痛めたことにしてください
- それから健保から連絡があったら私に連絡してください。
なに?元々、自由診療のつもりで来ているのに保険適用が前提?
院長先生の話を聞いていると、どうやら、この接骨院は何でも保険を適用するのが当たり前で、国民健康保険とは異なり、企業が運営している健保は接骨院に行った場合には社員に、どんな内容で治療したのかを聞いてくることがあるので、その時に、正直に慢性の腰痛と答えられてしまうと保険が適用されないだけでなく、不正請求ということになり接骨院側としては困るので。カルテには、慢性腰痛ではなく突発性の捻挫といった内容で書きたかったのでしょう。国民健康保険であれば、黙ってカルテだけ書き換えれば済むのに健保だとそうはいかず、口裏合わせをしようということですね。
確かに健保は社員と連絡が取りやすいので国民健康保険とは異なり症状の確認などはし易いです。
だから、健保だと知って、思わず声が出てしまったのでしょう。
そういえば、健保組合が発行している冊子に、接骨院での治療費が急増しているという内容の記事があったのを思い出しました。
今日は保険証はお持ちですか?と聞かれ、持っていたのですが、咄嗟に忘れてきましたと答えてしまいました。
では、次回、来られる際には忘れないようにお願いしますとのこと。
もう、診察前から次があるのが決定してるようで接骨院への不信感は強まるばかりです。
そして治療が始まりました。
施術内容は、足の曲げ伸ばし、軽いマッサージ、電気治療、ウォーターベットに寝るだけで約1時間といった感じでした。正直、改善されたという実感は全くありません。
今回は、保険証を忘れてきたので自由診療でお願いしますと伝えて全額実費で支払いました。
次回の予約はどうされますか?と聞かれたので、スケジュールを書いた手帳も一緒に家に置いてきてしまったので一度、帰ってから改めて予約させて頂きますと伝え帰りました。
勿論、二回目の通院はありません。
接骨院による保険診療の不正請求
帰ってから接骨院について調べてみると、保険診療の不正請求に手を出している接骨院が増えていて問題になっているようです。
接骨院の判断で保険診療にできてしまうことが問題だと思います。これだけ問題になっているのであれば、鍼灸と同じように医師の診断書があれば保険を適用するという形になぜできないのか?という疑問が生じます。
健保が発行している冊子でも接骨院の治療費がかなりの額を占めていた事を覚えています。(具体的な数字は忘れました)多分、国民健康保険でも、同じなのでしょう。
治療を受ける方も自分が支払う額が少なくなるなら接骨院と口裏を合わせることくらいは簡単なことです。
接骨院にすると競争相手が増えているので経営にも影響するでしょうから保険適用で支払額を減らせば人が集まります。
やはり、接骨院での保険適用は医師の診断書がある時だけにするべきだと思います。
あと、接骨院のホームページを見ていると、保険が適用できますということを最初に書いてあるところは怪しい感じがします。
僕が行った接骨院も同じでした。