seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

2020年箱根駅伝 青山学院優勝

2019年は惜しくも敗れましたが、2018年までは4連覇、そして2020年は優勝と箱根駅伝は青山学院の1強時代と言えるほど圧倒的強さを感じます。

f:id:seege:20200103163738p:plain

この青山学院の圧倒的強さは、何によるものなのでしょうか?

以前、青山学院の原監督が以下のように強さの秘訣を語っています。

 一番(の秘訣)はですね、やっぱり寮で夫婦が学生たちと共同生活しているチームって、青山学院だけなんですよ。派手なことをやっているわけではない。あの狭い部屋で、夫婦そろって学生たちの面倒をみさせていただいている夫婦は、私と家内だけ。そこで生活面を整え、陸上のデータを管理した上で、常に新しいものを求めることがトータルとして青学のカラーになっている。

通信教育のごとく現場も見ず、寮生活で何をしているかわからない中で、出てきたデータだけを見ていたら、采配はできないですよ。僕はこれを企業の人事担当者や管理職にも言いたい。効率化を求めて、メールで送られてきた営業日報だけを見て、出世させたり方向性を決めたりするのは大きな間違いだ。フェース・トゥ・フェースでアナログなこと、ムダなことこそ大切にすべきです。

【出典】

www.zakzak.co.jp

原監督には、そのスポーツで何が大事か、何が足りないかを見抜く力がある。青山学院の駅伝の場合は体幹レーニングだそうです。

他の大学からは、使えるお金が違うという理由も出ているようです。箱根駅伝で勝つためには年間5000万円以上の運営費が必要だと言われています。青山学院は2013年11月からアディダスジャパン社とスポンサー契約してから一気に潤った。年間数千万円といわれる契約金、シューズなどの用具提供、専門トレーナーによるトレーニング指導も大きなアシストになっていると言われると、なるほどという気もします。

下記の文書によると大学全体とのスポンサー契約のようです。

参照元

 

環境が良い点をアピールすれば、自然とレベルの高いランナーが集まってきます。そして青山学院は学力だけでは入学できないレベルの選手が推薦制度で入学してくるのですから、資金力と推薦制度が強さの秘訣と言われた方が納得できます。

正直、強い時は、何でも「強さの秘密」になってしまいます。
真偽の見極めが大切ですよね。

原晋(はら すすむ)氏が青山学院の監督に就任したのは2003年です。

その頃は、箱根駅伝の予選会さえ通過できない弱小チームでした。
それが2009年に予選会を突破し総合8位に入賞。予選会突破は33年ぶりです。その後2015年の初優勝を皮切りに青山学院時代が始まりました。

2016年には完全優勝(1区から1度も首位を譲らずに優勝)と続き、2018年まで連続優勝の4連覇です。

2003年の就任から6年後に予選会突破に8位入賞。その6年後に初優勝です。
原晋監督は自分が書かれた以下の書籍では、優勝するまでに積み上げてきたプロセス全てが優勝に繋がっていると書かれています。

逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒です(祥伝社新書)

逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒です(祥伝社新書)

  • 作者:原晋
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2015/05/02
  • メディア: 新書
 

2019年には選手たちとの共同生活が強さの秘密みたいに語られているのに、2015年に発売された本では、積み上げてきたプロセスだという。

プロセスの概要は以下になります。

  • 目標の明確化(箱根駅伝で優勝する)
  • 監督自ら退路を断って目標を達成する覚悟と強い意志を示した
  • 部員たちが規則正しく生活できる環境を整えた(3年を要した)
  • 青学らしい人材のスカウトし組織づくりを進めた
  • 厳しい練習で選手を鍛えた
  • 選手個々にも1年単位、1ヵ月単位の目標を設定させ進捗管理を行った

どちらが本当なのでしょうか?

僕が一番、納得できたのは、青学らしい人材のスカウトです。

やはりどんなに素晴らしい環境、トレーニングシステムが完成されていても結局は人材だと思います。人材が揃えばあとは、何をしても方向性が間違っていなければ結果に繋がるはずです。

他の大学が青山学院と同じように環境を作り練習を行えば、同じ結果に到達するのでしょうか?大学生なので、長くても4年で結果を出さないといけないのです。それも4年間隔ではなく毎年です。

駅伝はチームプレイと言っても、区間毎は個人プレイです。そう考えると共同生活で生活面を整えるだけで優勝できるとは思えないんですよね。

以上から、2018年に原晋監督が述べられていることよりも、2015年に書かれた書籍の方が僕は説得力を感じました。

目標設定というのは、仕事でも大切だと、よく言われることです。目標がないと練習もレベルアップされず、同じことを繰り返すだけになるように思います。細かい目標を設定し少しずつレベルアップしていき最終目標に到達できるようになるということは僕もとても大切な事だと思います。チーム全体の目標だけでなく、個々にまで落とし込んだことは青山学院の強さの秘密だと思います。

そして駅伝特有の勝つためのコツのようなものもあると思います。走り始めたら一人だと感じさせてしまうのと、自分には仲間がいると思って走るのでは気持ちの面で全く異なってくるはずです。そういう意味では共同生活というのも重要なのかもしれません。共同生活だけで勝てるとは思いませんが、勝つための要員の一つにはなっているのかもしれません。

2020年の箱根駅伝東海大学が優勝候補でした。

しかし結果は、大会新記録での2位、青山学院は大会新記録で1位。
共に昨年の記録を上回っているのです。

これは、ナイキのシューズの影響なのかもしれません。マラソン界はナイキの厚底シューズで好記録が続出しています。2020年の箱根駅伝でも、往路21チーム105人中87人、実に82・8%がナイキの厚底シューズを着用しているのです。

青山学院はアディダスとのスポンサー契約の関係でこれまで、シューズはこれまでアディダス製でした。しかし今年から解禁となり青山学院大学もナイキの厚底シューズが使用できるようになりました。2019年とは異なり2020年はシューズの差がなくなったわけです。スポンサー契約をしているメーカー以外のシューズを着用させてしまうナイキのシューズはそれだけ凄いということなのでしょう。

定価で約3万円ですが、アマゾンでは人気商品のためか4万円越えです。

最後は話が変わってしまいましたが、ナイキの厚底シューズはそれだけ凄いということです(笑)