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【書籍紹介】こうして思考は現実になる。(理論編)

 前回、「こうして思考は現実になる」という書籍の実験の話を書きました。

2つの実験の方法だけを読んで、実際にやってみるという強引な方法を取って見たのですが、2つの実験共に、ほぼ成功したという結果でした。

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ちょっと、これは・・・って感じでしたので、本の内容をじっくりと読んでみましたので、その結果を今回は書いてみたいと思います。

  1. 可能性のフィールド(フィールド オブ ポテンシャル)略してFPというフィールド(場)が存在する。フィールドとは物理的な世界に影響を与える目に見えない動く力(エネルギー)である・・・量子物理学の定義より)
  2. 人生で起こる偶然は、すべてFPのしわざである。
  3. 思考もFPと同じエネルギーである。
  4. エネルギーというのは、振動する波でできている。
  5. エネルギーは十分に集まると物質に姿を変える。

まとめると、思考がFPと共鳴することで現実(物質)になるというのです。あなたは、欲しいものに全神経を集中するだけで、良いっていうんですね。
そして、世界を変えるには、自分の思考を変えるだけでいいとも書かれてあります。
本の中では色々と事例を出して説明しているのですが、正直、これだけでは納得できませんでした。

いきなり思考をFPが物質化してくれるので仕組みを理解する必要なんてありません、電気製品を使う時に、あなたは電気の仕組みを理解していますか?理解しなくてもスイッチをONするだけで使えますよね。だから実験で体験することが重要みたいな感じでも書かれています。

そう言われても、FPはエネルギーだから目に見えないっていうし、仕組みもわからないし、何より電気製品とは違ってスイッチONで確実に結果が出てくれるわけじゃないんですよ。FPはスイッチが、どこにあるのかわからないので、どこを押せば良いのかがわからないんです。電気製品だと取説がありますが、FPにはない。この本が本来、取説でなければいけないのに、スイッチの押し方だけ説明して、どこにスイッチがあるのかは、教えてくれないような内容になっています。

スイッチの場所は知りたいので、自分なりの解釈でまとめてみようと思います。
どうやら、量子物理学に基づいた考え方のようなのでスイッチの場所を見つけるには、量子物理学的視点が必要になるはずです。

量子物理学の世界では、「知覚されなければ存在しない」という基本原則があります。目の前に「花」があるとします。見ている間は当然、「花」は存在します。

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では、後ろを向いたら「花」は存在するのでしょうか?答えは、誰にも知覚されていない「花」が存在することは証明できません。そして誰にも知覚されていない「花」が存在しなくても何も問題がないのです。では「暖炉」の場合はどうでしょうか?

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寒い部屋を暖めるために「暖炉」に火をつけました。すると部屋が暖かくなります。後ろを向いた時に「暖炉」は存在するのでしょうか?「暖炉」の火で暖められた空気を感じたとすると、それは「暖炉」を知覚していることになります。

 

次に下図を見てください。
START地点からGOAL地点に到達する経路を示したものです。

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START地点を右に進むと水色の地点を2カ所経由してGOALに到達します。
次にSTART地点を下に進むと緑色の地点を1カ所経由してGOALに到達します。
しかし、START地点を上に進むとどうでしょうか?黄色の地点を経由しても3つ目の地点で先に進めなくなりGOALには到達できません。
一見到達できそうもない、START地点をGOALとは反対の左側に進むと直接、GOALに到達できます。
思考が現実になるというのは、それまでの常識を捨てて、それまで考えたこともないようなルートを見つけるということなのです。

STARTからGOALに向かうルートは無限にあります。同様に、STARTからGOALに到達できないルートも無限にあります。しかし、GOALが存在するのかどうかがわからない場合に、上図で黄色の地点に進んでしまいGOALに到達できなければ、GOALは存在しないと諦めてしまうのではないでしょうか?GOALは存在しているのに、無限にあるルートのたった一つの到達できないルートだけでGOALが存在しないと判断してしまうんですね。

これが、GOALが知覚されないからGOALが存在しないということになります。

量子物理学的視点だと、GOALが存在するかどうかわからないという考え方に問題がありそうですね。

  • 「知覚されなければ存在しない」

逆に考えると

  • 「知覚すれば存在する」

ってことです。

以上からスイッチを「押す」という行為が、「知覚する」ってことになります。
でも、どこにあるのかわからないスイッチは押せないので、どうすればスイッチの場所を見つけられるのでしょうか?

「こうして思考は現実になる」では、GOALを具体的にイメージするという点が重要なと書かれています。具体的にイメージすることで、思考とFPが共鳴しエネルギーの集合体が生まれ、知覚できる(物質化する)とも書かれています。

下図の絵で考えてみます。

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左側の大きい青丸の上に短い矢印の線があります。
この状態で矢印の向きを変えてから矢印を伸ばしていった時に赤丸(A)を通過する位置に合わせてみてください。と言われても、これは距離が近いので簡単に位置合わせができます。

しかし、左側の絵のように、Aより遥かに遠い、Bの赤丸を通過させてくださいと言われた場合はどうでしょう?

僕が実際にやってみたたところ上図のようにBの左側に外れてしまいました。
知覚するというのは、こういうことなのかな?ってふと思ったんですね。
欲しいものや、なりたいもの、実現したいことって何となくイメージはできているんですね。だから、大体の方向はわかるはずです。更に身近なことだと丸Aのような感じで方向をピッタリ合わせることは容易です。しかし丸Bだと遠く離れてしまうので、外れてしまいます。

こういう時に、よく言われるのが、目標から逆に辿っていく方法です。

下図をみてください。

 

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BからC、CからD、DからE・・・FからGという風に順に設定してみました。
短い距離なので一つずつは全て的に到達します。そしてGOALへのズレを少しずつ調整して最後にはGOALに到達できます。
いきなり遠い位置を狙っても外してしまいますが、最終目標の方向に合わせた近い目標を設定していき、位置を補正しながら繰り返していくことでガタガタな線にはなりますが、青丸と赤丸が繋がります。この方法であれば、方向が全く違う方に向かない限りは徐々に方向を補正していけるので最終的には目標に到達できます。赤丸から青丸を目指しましたが、線を引くだけなら、青丸からでも赤丸からでも結果は同じです。しかし、赤丸の具体的な位置が確信できていない状態で青丸から少しずつ、赤丸に近づけていくというのは、無理があるのではないでしょうか?例えば行ったことのない場所へ行くのに現在位置から向かうのと、行ったことのない場所から現在地に向かうのではどちらが現実的でしょうか?

どちらにしてもGOALが明確になっていなければ、方向を定めることができません。

本の中では、「思考が現実にならない」理由については書いてあります。
僕は、「思考が現実にならない」=「GOALが明確になっていない」と考えました。「思考が現実にならない」理由は以下の6つだと説明されています。

  1. どこか別の場所にいるから
  2. 欲しいものを手に入れるのは難しいと思い込んでいるから
  3. マイナス思考にとらわれているから
  4. 知っていると思い込んでいるから
  5. 人間の精神にはとても大きな力があり、外側にもっと強力なものを作ることができるから
  6. 訓練が足りないから

1から順番に理解していきます。

1は、意識を「今」に集中していないので「存在」に気付くことができないとあります。知らない部屋で電灯のスイッチを探す時に、目の前にあるのに気が付かない時ってありませんか?スイッチがどこにあるのかわからないという意識からどこにあるんだ?という気持ちが強くなりすぎて目の前のものを意識することができなくなっているんですね。これが、どこか別の場所にいるという状態です。

まず、「今」を意識するということですね。

 

2は普段、どれだけ「難しい」「大変」といった「できない」という言葉を使っているか?に意識を注意してみます。「できない」という言葉が多い程、それだけ「できない」ということを考えるのに時間を費やしていることになります。「できること」に時間を費やさないで、できるはずがありません。

 

3は、失敗した時のことや、何が悪いのか?といった「悪いこと」を考える思考パターンになっていませんか?「悪いこと」ばかりに意識を向けていると存在の一面しか見えません。しかし物事には両面があります。コインの片面だけを見て、もう片面を見なければ見ていない方の面の存在を意識することはできません。「悪いこと」ではなく「理想の姿」を探すようにすることで人生は好転するということです。

 

4は、何かを「知ったり」とか「経験したり」すると、それだけで、こういうものだと決めつけてしまう人が多いってことです。そうすると、それが現実になるということです。両手が塞がっている状態で、新たに何かを持とうとしても持つことはできません。一旦手放さないと別のものは持てませんよね。


5は人間には嘘を本当に見せる力があり、そして本当だと思ってしまうと嘘でも、それを裏付けるようなデータばかり集めてしまう傾向があります。失敗したからとそれが本当だと思ってしまうと、失敗を裏付けるようなデータばかりを集めて成功から離れていくということです。

6はFPを使って思考を現実するというのは、頭の中だけでできるものではないので、実践しなければ何も始まりません。楽器を演奏したり、卓球をするのと同じで練習が欠かせません。

まとめると、今をしっかり意識して、思い込みを捨てる必要があるので、そのために、「思考を現実にする」練習を行なって、今、本当だと思っている現実が実は本当ではないと気が付いてもらう必要があるということになります。

 自分自身、ここまで書いてみて、整理できていない部分もあるので、実際に繰り返し行ってみないといけないのかと思います。

ここまで、読んで「思考が現実になる」ということに興味を持たれた方は、是非、ご自分で読んでみることをお勧めします。

こうして思考は現実になる (サンマーク文庫)

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