seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

本のまち、青森県八戸市

「本屋は今後、どうなる?」という記事を先日、書きました。
その中で、取り上げた青森県八戸市で市営の書店を開店したという内容についてです。

 

seege.hatenablog.com

 

青森県八戸市では「本のまち八戸」推進の拠点となる公共施設、八戸ブックセンターが作られています。

f:id:seege:20191126050723p:plain

Garden Terrace(ガーデンテラス)という建物の1階が八戸ブックセンターで、2階~3階は、ヤフー株式会社八戸センター、4階はTHIRD PLACE(サードプレイス)というレストランになっています。

市が行うなら、普通は図書館ですよね。
八戸にも、もちろん市立図書館はあるのですが、市営の書店もあるのです。

 八戸に「本好き」を増やし、八戸を「本のまち」にするための、あたらしい「本のある暮らしの拠点」

【引用元】

市の図書館はあるとは言っても相当古いので建て替えという案もあると思いますが、市長さんの「本は買うことが大事」という考えから図書館をという考えはなかったようです。

フロアのレイアウトは以下のような感じです。

f:id:seege:20191126051213p:plain


ハンモックがあるコーナー、本の塔、カンヅメブースというものもあります。

八戸市は市営の書店を作っただけではありません。

八戸市内の小学生を対象に、市内書店で使用できる「マイブッククーポン(1人2,000円分)を配布しているのです。
子供の頃から本を読む楽しさを経験すれば大人になっても本を読み続けてくれるはずです。八戸市ですが経営という視点で考えると赤字かもしれませんが、子供たちに本の楽しさを経験してもらう種は間違いなく蒔けたはずです。

市営書店という考えは僕にはなかったので衝撃を受けました。
本に限ったことではなく、自治体が運営することで民間企業ではできないことは沢山あるはずです。

高齢者の方が免許を返納しやすくするなるようにタクシーを毎月、定額で使えるようにするとか、食料品の移動販売、健康増進のための国営のフィットネスジムと短時間でもこれだけアイディアが出てきました。

八戸市の市営書店という考え方は、書店の未来に一石を投じた事例だと思います。
他の自治体でも、今までの固定観念を一旦、吹き払って利益を考えていてはできないようなことにチャレンジしていって欲しいものです。