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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

本屋は今後どうなる?

渋谷の南口にあった、山下書店が2018年4月26日、あおい書店が2018年10月24日で閉店となりました。両店ともに渋谷の再開発によるものです。
書店は休日でも平日でも人は沢山いるのですが、レジを見ると店内にいる人の1%にも満たないのかな?と思えるほど少なくなっています。


Amazonのネット書店、だと在庫状況もわかるので、書店をいくつもまわって探す必要もありません。そして注文すれば、遅くても翌日には到着します。更にKindle本であれば、待つ必要すらありません。読みたいと思った瞬間に購入しダウンロードすれば直ぐに読めます。

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Kidle本のメリットはこれだけではありません。
本の保管スペースを考える必要もどこに置いたかと探す必要もなく、スマホがあれば外出先でも読むことができます。ネット書店の唯一の欠点が、本の内容を全て確認することができないという点です。それを補うために書店を下見の場として利用する方も少なくないはずです。書店は時間調整の場所としても便利でした。待ち合わせの時間より早く着き過ぎたら書店で時間調整ということで本を見て、気に入ったものが見つかれば購入していました。
しかし、今はスマホKindle本がないかを確認しあれば買わないことが多いです。買う時というと、これから飛行機に乗るので機内で読みたいのに電子機器が使えなくなるから仕方なく購入するというパターンでしたが、今は機内でも電子機器が使えない時間がほぼないので、そのような事もなくなり、書店で購入するのは、Kidle本になっていない場合と、電子機器では読みにくい図や表が多い専門書を買う時くらいです。

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書店が存続していくには、厳しい環境になっているといえます。
以下の記事は、厳しい環境の中、売り上げを伸ばしている街の本屋さんのことが書かれています。

書店調査会社のアルメディアによれば、1990年代末に2万3000店ほど存在した全国の書店は、2018年時点で1万2000店ほどにまで減少しているという。

toyokeizai.net

上記の記事によると、青森県八戸市は同市の小林眞市長は、読書で多くの知識や教養を得たことから、「本のまち八戸」の推進を2013年の市長選で公約し、2016年12月には、離島を除けば全国で初となる自治体直営の書店「八戸ブックセンター」をオープンさせています。八戸ブックセンター自体は赤字だと批判されている方もいますが、自治体が行う事は利益が目標ではないはずです。そんなことを言うと図書館も批判されないといけなくなります、実際、このような活動で八戸市民の読書熱が高まり、市内にある古き良き町の書店の中からも、個性的な取り組みが目立つようになったのではないのでしょうか?そんな中で結果を出したのが書店員さんが自分が読んで面白かった本をポップで紹介する木村書店ということです。

以下は、ポップを担当している書店員さんの日記です。

togetter.com

上記の日記なんて、3コマ漫画として発売できそうなクォリティですね。

あと青森県八戸市の本に対する取り組みは、興味ある内容なので、別の記事としてまた書きたいと思います。

八戸ブックセンターは本のセレクトショップに読書空間を付加し、木村書店は書店員さんが読んだ本をポップで紹介するとい方法で本や本の楽しさを紹介するような書店になってます。

本を探す楽しさというのは確かにありますが、これは娯楽としての読書の場合であり、実用面の読書だと手っ取り早く適切な本を探したいこともあります。しかし簡単には見つからない事が多いです。これはネット書店が普及してきた、今でも同じです。

Amazonは以前の購入履歴から、おすすめの本を紹介してくれる仕組みになっていますが、一度買った本と同じような本が中心に出てくるだけです。同じような本を何冊も読むという事は、あまりないので個人的には意味がないように思っています。むしろ、書店をブラブラ回った方が大量の本が次々に目に入ってくるので有益です。

結局、何でも調べられる時代とは言っても世の中に出回っている本の内容が、ネットで全て公開されているわけではないので調べるとしても限界はあります。

つまり、人それぞれにマッチした本を紹介してあげられるような仕組みは、もしかすると書店の方が実現しやすいのかもしれません。

六本木の「文喫」は、有料の本屋ということで開店当初は話題になりました。
六本木にあった青山ブックセンターの跡地を使って営業しています。

bunkitsu.jp

入る際に1,500円を支払うと、時間制限がなく珈琲、煎茶はおかわり自由で、Wi-Fiも繋るので、使い方によっては、その辺のレンタルスペースより、お得感もあります。それと売れてる本でも1冊しか置かないというスタイルなので、沢山の本に出会えます。僕はまだ利用したことがないので感想は言えませんが、時間に余裕がある時に利用したいという気持ちはあります。

最後に、「これからの本屋読本」という本を見つけました。この本は何故か著者の方が内容を全て無料で公開されています。

note.com

これからの本屋読本

これからの本屋読本

 

著者の方は小さな書店を開業するための方に向けて上記の本を書かれています。ご自身が開業する際に色んな苦労をされたことで同じような苦労をさせないためということもあると思いますが、やはり、本が好きだから、同じく本が好きな人で本屋を開業したいという方を応援したいという気持ちが強いのではないかと思います。

残念ながら、今は書店が減っていく方向です。本屋は需要が本当になくなったのでしょうか?
本屋は街には絶対に必要なものだと思います。八戸ブックセンターのように図書館の代わりに書店という考え方、木村書店のように書店員さんが読んだ本をポップで伝える、そして文喫のように有料にしてくつろぎながら本が探せるスペースを作る。色んなアイディアが書店にはまだあると思うんですね。
そう考えると書店も考え方次第で、未来はまだ、明るいかもしれませんね。