2019年10月1日に田園都市線の南町田駅が「南町田グランベリーパーク駅」に変わったということを、11月18日にツイッターのつぶやきで知りました。
南町田グランベリーパークは田園都市線を運営している東急電鉄の大型商業施設です。
その前はグランベリーモールとして2000年4月21日に開業したのですが、2017年2月12日で閉店となっていました。それを今回、南町田グランベリーパークとして再開発したのですから、東急電鉄としては同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。
そして2019年11月13日に、リニューアルオープンしました。
アウトレットに公園、映画館、それにミュージアムがあるので、晴れればアウトドア、雨でもインドアで1日楽しめる施設です。
以前は、飲食店が少なかったのですが、今回は大幅に増えています。
更に今回の駅名変更で田園都市線の急行が終日停車するようになったということなので、渋谷駅から急行で40分、横浜駅からでも同じような時間の距離になったので身近な場所になりました。
駅名を「南町田」から「南町田グランベリーパーク」に変えれば、駅名が広告になるというメリットも考えているのだと思いますが、ちょっと長すぎるので、南町田駅と呼ばれるような気がします。
日本は何でも略してしまう文化です。
マクドナルドは、マクドやマック、セブンイレブンは、セブン、吉野家に至っては、吉牛です(笑)更に人では、ゴルフの渋野日向子選手は「シブ子」です。
そんな文化で、長い駅名がどこまで浸透するのかは興味があります。
そして、2019年11月16日(土)に、「高輪ゲートウェイ駅」が新設により、山手線・京浜東北線が、駅改良・新駅開業に向けた品川駅線路切換工事が必要となりました。このため、一部区間で運休となりました。
「高輪ゲートウェイ駅」これも駅名が長いですよね。
ゲートウェイという単語を付加したのは、駅の場所が、昔、古来より街道が通じ、江戸の玄関口としてにぎわいをみせた場所だったということからのようです。
そして、隣の駅となる品川駅は、中央リニア新幹線のターミナル駅なので名古屋、大阪に繋がります。そして品川駅からは京急電鉄で羽田空港へも繋がります。世界から先進企業と人材を呼び込むアジア屈指の交通集積地を目指して、JR東日本が総力をあげた「品川開発プロジェクト」という都市計画が進められています。その街の名前が、「グローバルゲートウェイ 品川」なのです。
駅の名前を公募した時に、6万4000件を超える応募がありました。
そして多かったのは以下の名前でした。
第1位:「高輪」
第2位:「芝浦」
第3位:「芝浜」
しかし選ばれたのは、36票で130位だった「高輪ゲートウェイ」でした。この名前に決まった時に、公募の意味があったのか?とか、名前が長いということで抗議が殺到しました。JR東日本にすると、総力をあげて開発している街の名前が「グローバルゲートウェイ品川」なので、その入り口の駅名に、どうしてもゲートウェイという文字は含めたかったのでしょう。
どうして街の名前を「グローバルゲートウェイ高輪」にしなかったのでしょうね(笑)
南町田駅にしても山手線の新駅にしても、南町田駅、高輪駅でバランスが取れているように思うのですが、鉄道会社とすると、人が利用してくれないと鉄道事業は成り立たないので駅の近くに人を呼び込む仕掛けが必要になります。
それが、南町田駅だとグランベリーパークであり、高輪ゲートウェイ駅だと、グローバルゲートウェイ品川ということになるのでしょう。
施設名や街名を駅名にすることで日常会話で使われることにもなるので、強力な広告媒体になると思います。
渋谷公会堂が命名権を販売して 「C.C.レモンホール」(現在は、LINE CUBE SHIBUYA)となったり、福岡ドームも同様に、「ヤフオクドーム」(来年からは福岡PayPayドーム)となっています。
実際、調べてみると、東武鉄道や京急電鉄が既に副駅名称広告ということで行っています。副駅名称料は、京急電鉄で1ヵ月30万円~60万円だということです。
駅名変更は、この2駅だけではありません。
まず、京急電鉄です。
2020年3月から
産業道路駅 → 大師橋(だいしばし)駅
花月園前駅 → 花月総持寺(かげつそうじじ)駅
仲木戸駅 → 京急東神奈川(けいきゅうひがしかながわ)駅
新逗子駅 → 逗子・葉山(ずし・はやま)駅
これらは、踏切解消のため駅が地下化されることがキッカケで広告的な要素よりも実用面を考えてのことのようです。
仲木戸駅は確かに、仲木戸という地名も今は使われておらず、JRへの乗り換え駅も東神奈川駅なので、わかりにくいとは思っていました。
次に、ゆりかもめです。
会社名も、「株式会社ゆりかもめ」なんですね。初めて知りました(笑)
2019年3月16日より実施済
こちらも実用面からのようですね。
国際展示場ってどこ?って感じですからね(笑)
他にも2019年10月1日から以下の駅名も変更となっていますので注意してください。
なぜ?という駅名では、以下の駅などは、付近に駅名に使われている大学が存在しないのいうものがあります。(国立東京学芸大学附属高等学校はあります)
こちらは当面、駅名変更の考えはないようです。
どちらも通過したことしかないので、よく知らないのですが、きっと、駅以外の施設や店などでも、学芸大店とか、都立大店みたいな形で親しまれているので簡単には変えられないのかもしれませんね。
そう考えると駅名というのは、やはり長年親しまれてきたものです。外国人観光客が増えてきたから、わかりやすい駅名にという配慮も大切だとは思いますが、やはり普段使っている方の気持ちを最優先にするべきなのかな?と考えさせられました。