プラスチック製のレジ袋について国は、来年7月1日からすべての小売店に有料化を義務づける方針をまとめました。ただし、植物を原料にした特殊なレジ袋などは、義務づけの対象からは外すとしています。
しかし、経済産業省、環境省のホームページを見ても具体的な内容は掲載されていません。
ホームページを見ていると、どうやら、それぞれ以下のようなグループがあって一緒に会議を進めているような状態のようです。
- レジ袋有料化検討ワーキンググループ
- レジ袋有料化検討小委員会
2019年11月4日時点で以下のような計画のようです。
令和元年
- 9月26日 第1回合同会議
- 10月11日 第2回合同会議
- 11月 1日 第3回合同会議
プラスチック製買物袋の有料化のあり方について
パブリックコメント
- 12月 第4回合同会議
国民的な理解の促進と円滑な実施に向けて- 12月末 省令改正
令和2年
- 7月1日 施行
今年中に法改正を行い、7月1日から施行するつもりのようです。
少し前までは4月からだと言われてましたが、どうやら遅れているようです。
まだ、ホームページには掲載されていませんが、11月1日の合同会議にて、以下の内容が決まったようです。
- 有料化が義務づけられるのは、商品を持ち運ぶために使う石油などの化石資源からできたプラスチック製の買い物袋です。
- 業種や規模にかかわらず全国すべての小売店が対象となり、レジ袋の価格や、売り上げの使いみちは事業者みずからが決めるとしています。
- さらに「ロール袋」と呼ばれる、魚や肉などを入れる薄い小さな袋は、衛生面から対象外にする方針です。
植物由来のプラスチックが25%以上配合されたものや海洋生分解性があるもの、何度も使える厚みが0・05ミリ以上の袋も対象外とする。- また、これまでの検討会では、コンビニなどの業界団体から「温めた弁当や、汁ものなどを持ち帰る場合は対象外にしてほしい」という要望が出ていましたが、対象外にはしないということです。
レジ袋をやめるために、企業はエコバックを作るのでしょう。それってレジ袋を作るよりも環境に悪い気がします。
何より中身が石油などの化石資源からできたプラスチックの容器でできているものでレジ袋よりはるかに消費量が多いはずです。
以下の記事で既に書きました。
日本が行いたいのは、2020年の夏に開催される東京オリンピックのためのパフォーマンスであり、真の意味で環境を考えているわけではなのです。
単純に日本はレジ袋削減のために有料化を始めたということを海外の人達にアピールしたいだけです。
真の意味で環境を考えるのであれば、プラスチック容器を変えることや、地方に地下鉄等を導入し自動車が不要になるようにするとか、電気の使用量を減らす努力だとか、もっと数値の高いものがあるのです。
そこのところをしっかりと考えずにパフォーマンスだけでは、いつまでたっても日本は環境のことを考えていない国になります。