経済産業省のホームページを見ていたら、「新たなコンビニのあり方検討会」という内容が目につきました。
検討会の趣旨は以下の通りです。
趣旨
- 全国津々浦々に存在するコンビニは、生活密着型の商品・サービスの提供に加え防犯活動や災害対応など、地域社会において多様な役割を期待される存在となっている。
- 1店舗当たりの来客数が減少し、オーナーの高齢化や人手不足が深刻化するなど、コンビニの成長を支えてきた環境は大きく変化しており、持続可能性の観点から、コンビニのあり方の再検討が求められている。
- コンビニが社会的期待に応えつつ持続可能な成長を実現するために、今日的課題と今後の方向性を検討する「新たなコンビニのあり方検討会」を開催する。
- 実態把握の観点から、並行してコンビニオーナーヒアリングや本部ヒアリング、従業員、コンビニユーザーへの調査を実施する。
【引用】
この検討会の議事は公開するということで動画がYoutubeで公開されています。
2019年11月5日時点で第二回までが公開されています。
動画の埋め込みが許可されていませんので以下のリンクより閲覧願います。
【参照元】
そして、セブンイレブン麹町駅前店を2019年10月31日(木)15時で、一時閉店し12月中にリニューアルオープンして次世代店舗実験の場にすることを2019年10月25日に発表しています。
セブンイレブンは、店舗オーナーとの意見の対立でかなり印象が悪くなっていることもあり、イメージ回復のためにも次世代コンビニについては積極的に参加したいはずです。イメージ図を見る限り、セルフレジが3台設置されています。
レジ袋の有料化が来年から始まるので、セルフレジでレジ袋をどのように処理するのかも課題になりそうです。僕も以前、お世話になっていた麹町駅前店なのでどんな風にリニューアルするのか楽しみです。
しかし、楽観的なことばかりではありません。1店舗当たりの来客数が減っているというのはコンビニが密集していることに原因があるので、タバコ屋のように最寄りのタバコ屋との距離を決めるなどの対応が必要だと思います。今はコンビニでもタバコを販売しているので、制限を受けているのですが、タバコの場合は最大でも300mなので、コンビニは道路を挟んだ場合なども考慮してもう少し長い距離に設定する必要があるような気がします。
製造たばこ小売販売業に係る
許可基準の特例の見直しについて
あとは従業員が確保できないという問題もあるので、キャッシュレス決済、商品の温め、補充といった作業をいかに効率よく行うのか?24時間365日営業をどうするのか?継続するのであれば、深夜・早朝営業、オーナーの休日確保といった人手不足問題をどのように対処するのか?といったことは避けては通れないはずです。
今ではコンビニは日常生活で必要不可欠な存在であることは誰もが認めるところかと思います。
しかし、休みなく寝る時間を減らしてまで働く人がいないと成り立たないものであればコンビニの利便性を犠牲にするしかないと思います。利便性については、コンビニが無理なく働ける環境になってからだと思います。
そういった中で、経済産業省の「コンビニのあり方検討会」には期待したいと思います。