まずは、WEDGWOODについて説明したいと思います。
陶器のメーカーというと色々なメーカーがあります。
デンマークのロイヤルコペンハーゲン、ドイツのマイセン、フィンランドのiittala、ARABIAと色々ありますが、坂井さんは、イングランドの、WEDGWOODのマグカップを使用していました。
WEDGWOODについては以下を参照願います。
「英国陶工の父」と呼ばれるジョサイア・ウェッジウッドにより、1759年に創設されました。英国王室御用達ブランドとして人気を誇り、陶磁器(食器)、クリスタル、ジュエリーなど、多彩な商品で世界中のファンを魅了しています。
WEDGWOODのどこが良いのか?ということになりますが、個人的な意見になりますが、白が綺麗だということです。もちろん、デザインが好きだという点もあります。しかしデザインだけであればロイヤルコペンハーゲンのデザインも好きです。しかし違いは「白」なんです。
ここまで言っているのに、後述する経緯から会社では、iitalaを使っています。(笑)低価格で見た目も綺麗で更に丈夫なので気軽に使っています。(以下は類似品です)
僕は今、会社で使用しているマグカップを購入したことで、マグカップに対する見方が変わりました。
紅茶でもお茶でも楽しむのは味と香りだけじゃないんです。
まずは、WEDGWOODの動画を是非、確認してみてください。
【参照元】
13年以上も前になります。家で普段使いにするつもりのマグカップを実用面を考えずに色とデザインだけで買ってしまったことがあります。買ったマグカップは内側が紺色でした。このためお茶を入れても真っ黒にしか見えないのです。この時に初めてティーカップの内側が白色のものが多い理由に気が付きました。飲物の色が楽しめるようにするためなんです。他にも汚れを目立つようにして常に綺麗に保つということもあると思いますが、僕には、お茶の色が見えなくなったことが衝撃でした。実は、この時、買ったマグカップを捨てるのがもったいなくて、会社使いにしてそれを今でも使っているというわけです。(笑)
この時の衝撃から、マグカップを選ぶ時には色とデザイン以外にも注目するようになりました。
そんな時に、ドラマ「結婚できない男」第9話で桑野が、結婚祝いに何が良いかを聞いて、教えてもらったのが、WEDGWOOD プシュケのティーカップでした。
その時は、WEDGWOOD???プシュケ???って何?という感じでした。
桑野が買いに行ったのは、おそらく新有楽町ビル1階にあったWEDGWOODですね。現在は、russet(ラシット)という店になっている場所です。店内には白が他の色を引き立たせている陶器類がずらりと並んでいました。白があまりにも綺麗で、WEDGWOODに一目惚れをしてしまいました。
Wedgwood (ウェッジウッド) プシュケ ティーカップ&ソーサー リー【並行輸入品】
- 出版社/メーカー: ウェッジウッド(Wedgwood)
- メディア: ホーム&キッチン
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WEDGWOODは創設者である、「ジョサイア・ウェッジウッド」という英国陶工の父と言われた一人の天才によって始まりました。
その天才は、次のように語っています。
作品の胎土、上釉、色、形をたえず改良していこうと試みる時、我々を取り巻く大地は限りなく広がり、良い土は豊富にあり、労をおしまず努力する者には、その苦労にむくいる充分の恵がある。
【引用元】
そして、完璧を目指して実験を重ね、白い器を作るのが難しかった当時にしては画期的な乳白色の「クリーム ウェア」を生み出したそうです。
これが、僕を虜にした白の原点ということですね。
WEDGWOODといえば、「WEDGWOOD BLUE(青)」が代表色ですが、僕は白の美しさがあっての青だと思っています。
もう一つ、WEDWOODの原点と言えるのは、妻のサラです。製品開発の際にはサラのアドバイスを必ず聞いていたそうです。
ジョサイア・ウェッジウッドは以下のように語っています。
女性の嗜好についての経験からいうと、それなくしては私のポットも貧相な形態でしか作れなかったでしょうし、どのような些細な作品であっても私のサリー(※)の賛同がなければ完成しません。
※ 妻のサラのことを愛情を込めてサリーと呼んでいたそうです
【引用元】
WEDGWOODが女性に人気なのは、妻であるサラのアドバイスによるものなのでしょうね
そして、WEDGWOODのマグカップを使用していたのが、ZARDの坂井泉水さんです。坂井さんがWEDGWOODのマグカップを使用していると知ったのは、ZARD 20th YEAR展です。坂井さんが使用していたものは、既に廃盤となっている、WEDGWOOD ALPINEでHOMEシリーズの仲間ですね。
1996年から販売されたものでしょうか?
ALPINEにはピンクもあったはずですが、青と緑の柄を選んだのは坂井さんらしいセレクトですね。
しかし、残念ながら僕は実物を見ることはできませんでした。それは、2011年5月27日にマグカップが盗難されてしまったからです。
新宿高島屋にて"ZARD 20th YEAR展"開催中の5月27日、展示物のひとつである坂井泉水がレコーディング時に常に使用しておりましたマグカップが盗難されるという事態が起こりました。
ZARDファンとしては、心無い人がいたことは残念です。
転売目的というよりも、手の届くところに坂井さんが使っていたものが、あったので欲しくなったのだと思います。
正直、僕も盗まれていなければZARD展で実物を見ることができたはずなので、残念な気持ちはあります。それにZARDの貴重な一品なので、ZARD関係者、ファンにとっては国宝を盗まれたような感覚だと思います。
しかし坂井さんは、どう感じているのでしょうか?盗まれたという事実にはショックを受けますし悲しい気持ちにもなったと思います。
もしかすると坂井さんにすればそろそろ古くなってきたので、買い替えようと思っていたところだったとすると、どうでしょうか?
新しいものを買ったら、捨てられていたはずです。もしかすると誰かの不注意で落とされてしまい割れてしまう可能性だってあります。マグカップ以外にも坂井さんは色々なものを買い替えて捨てていたはずです。
僕と比較するのはどうかと思いますが、僕も長年、買って後悔したマグカップを使っています。もし誰かに割られたとすると、長年使っているので愛着は多少あるので残念な気はしますが、古くなっていたので買い替えなさいってことなのかな?と気持ちを切り替えることは困難なことではないと思います。形あるものは壊れる。つまり「諸行無常」と流してあげることが大切なのだと思います。勿論、ZARD関係者には同じ過ちがおきないようにして十分注意して欲しいですし、ZARD関係者以外でも自分の欲だけで、このような過ちを行わないようにして欲しいですよね。
WEDGWOODは、2009年に経営破綻しています。
そしてその時の従業員は工場閉鎖の撤回を要求し、工場を占拠しました。
結局、米国の会社が買収してくれ事業は継続しましたが40代以上のベテラン従業員数百人が解雇となりました。2015年にはフィンランドの企業の一員となっています。
今は、お手頃の価格(3000円以下)のマグカップも販売されています。
2015年以降、WEDGWOOD製品が、お手頃価格で手に入るようになってきましたが、反面、品質が落ちているような気もしています。2015年以降のWEDGWOOD製品はまだ使ったことがないので何も言えませんが、会社で使用しているマグカップも13年以上使っているものなので買い替えてみようかな?と考えたりしています。
お気に入りのマグカップがあると、生活に潤いが生まれると思いますので、みなさんもマグカップだけではなく、お気に入りの食器を見つけてみるのも楽しいのではないかと思います。