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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

「Youtuber」の淘汰が始まっている?

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Youtubeの意味をご存じですか?

「tube」というのは、ブラウン管を指しているそうです。
ブラウン管といえば昔はテレビでした。
つまり、あなたもテレビに参加できますよっていう意味になるそうです。

そして、今、将来なりたいランキングでYoutuberがランクインしてきたこともあり、Youtuber育成の学科や学校が登場してきています。
代々木アニメーション学院でもYoutuber科が開校されたのですから勢いを感じます。

www.yoani.co.jp

youtuber-academy.jp

まさに、誰もがテレビに参加できる時代になってきたということです。
僕にとってのYotubeというと一般の人が、ゲーム実況や、何かを買ってみた、やってみたみたいな日常生活に密着した動画サイトという感じです。

更にYoutubeが、テレビに近くなってきました。
それは著名人が、次々とYoutubeを始めるようになったからです。

Youtubeもテレビと同じで動画(番組)内で流れる広告の料金で成り立っています。
Youtubeの広告料は無限ではないので現状の広告料をYoutuberで分配することになります。当然、Youtuberが増えれば、一人当たりの分配率は減ってきます。

新規参入でも著名人の場合は、最初からそれなりの再生数になるでしょうし、一般人の新規参入でも数が膨大な数になれば一人当たりは少なくても、集団になればそれなりの再生数になっていくはずです。しかし、そのような状態は長くは続かないと思っています。一般人のYoutuberで残れるのは、僅かでしょうから、数は自然と減っていきます。著名人のYoutuberについても、現状を見る限り内容的には、もう一つのものが多いので一時的なものかと思います。更に人気Youtuberについても、今はYoutubeの規制が強化されていることもあり、過激な動画は作れなくなっていますのでインパクトを重視しているYoutuberは減っていくでしょう。テレビでも一時期、定番だった子供と動物系の内容も長くは続かないでしょう。子供は自然と大きくなりますし、動物は同じような内容の動画になってしまうからです。

実際、昨年の9月、Youtubeランキング 5位だった、子供の成長系チャンネル「せんももあいしーCh」は今現在、20位以内にさえ入っていません。

子供、動物系動画以外にも、買ってみた、やってみた系、そして芸能人とのコラボ動画が今は人気ですが、いつまでも同じ内容ばかりでは飽きられてしまうはずです。そうすると次の企画が作れない人気Youtuberも減っていくことになるでしょう。

結局は、著名人にしても、一般人にしても企画力のあるYoutuberだけが残っていくのだと思います。

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このことは、現在の人気Youtuberも、実感しているはずです。しかし一般人の新規参入は難しくなるけど、自分達(人気Youtber)は大丈夫だという楽観的な考えの方もいるようです。人気Youtuberであれば、企業からのオファーもあるでしょうから再生数以外の収入も得られます。しかし、それも再生数が多いからであって再生数が減れば一緒にオファーも減ります。

再生回数が減ってくると収入に影響するので1本の動画を長くして再生時間を長くしようとします。
しかし内容が伴わない単に長い動画では、逆に離れていってしまします。
その結果、登録数は減らないものの、再生回数は減っていくという現象が生じます。

 

「はじめしゃちょー」のチャンネル登録数は、現在、821万で、「ヒカキン」を抜いて日本では1位です。

しかし動画の再生回数を見ていると100万回に届かないものが増えているように感じます。人気Youtuberともなると、毎日1本は動画をアップしています。
毎日、継続して安定した内容の動画が作れるかというと、無理があります。
しかし、1日でも間が空いてしまうと、動画が更新されていないと直ぐに立ち去り、そのまま自分のチャンネルには来てくれなくなるのではないかと、とにかく動画を毎日アップしようとします。
そうなると徐々に、質の低い動画が増えていき、自然と飽きられて再生回数も減っていくでしょう。登録数は変わらず再生回数だけが減っていく状態になります。


実際、はじめしゃちょーの、ここ最近の動画は再生回数が100万回を超える動画が、ほぼありません。1年前は100万回を切る動画は逆に、ほとんどなかったはずです。

 

チャンネル登録者数2位の「ヒカキン」はどうでしょうか?

今年に入ってテレビ出演を増やしています。
これは、ダウンタウンの番組に出演したことでチャンネル登録者数や再生数が、急増したことからでしょう。テレビ離れが進んでいる言われてはいますが、テレビの影響力は、Youtubeよりも遥かに大きいはずです。


ヒカキンは、ダウンタウンの番組で、Youtubeで稼いだお金で金持ちぶりをアピールしたことで注目され、それをきっかけに、これまでYoutubeを利用していなかった方達が、ヒカキンの動画を視聴するために、Youtubeに集まってきました。その結果、登録者数が急増したのでしょう。しかし、このような状況は一時的なもので長くは続かないはずです。

ヒカキンは、逆にYoutubeにアップしている動画が減ってきています。今は3日に1本という間隔でしょうか。去年は2日に1本程度の割合だったので間隔が空いてきていますね。確かにテレビ出演で時間が取れなくなり減ったということもあるとは思いますが、質の高い動画を継続して作ることが困難になってきていることもあるのではないかと思います。
再生回数を見ていても以前は1000万回を超える再生回数の動画も多くあったのですが、最近は少なくなり、再生回数自体が全体的に落ちてきているように感じます。


日本を代表する2人のYoutuberでも、現在、再生回数に関しては下り坂の状態です。

そして、他の人気Youtberも同じような内容の動画ばかりでしかも質も落ちている感じです。このため以前は毎日、見ていたチャンネルも見なくなりました。

僕の中では現在、Youtubeは娯楽ではなくなり、情報収集や情報提供のための一つのサービスのような存在になっています。

 

僕が言っている質の落ちた動画というのは、明らかに広告収入を稼ぐ、人を集めるだけに作られたような動画のことです。見る側のことを考えていない動画のことです。Youtubeは、Youtuberを潤わせるために作られたサービスではなく、誰でもテレビに参加できるというコンセプトから作られたものです。

Youtubeに投稿すれば、お金が儲かるという面ばかり見ている人が多くなっている今は、Youtubeが望んでいる状態ではないのでしょう。
質の低い動画によりYoutubeから人が離れていけば、広告も減っていくのです。
Youtuberが、質の低い動画ばかりを毎日投稿していく行為は、Youtubeが望んでいることではありません。

Youtube本来の姿に戻していく必要があると思います。 

では、Youtube本来の姿とは?

それは、Youtubeに書かれてあります。

YouTube の使命は、表現する場所をあらゆる人に提供し、その声を世界中に届けることです。

YouTube は、誰でも何かを表現して世界中に発信し、コミュニティを共有、形成できるべきだと考えます。

YouTube の価値観は、YouTube のあり方を定義する 4 つの自由に基づいています。

  1. 表現の自由
  2. 情報にアクセスする自由
  3. 機会を得る自由
  4. 参加する自由

www.youtube.com

4つの自由についての説明も以下に記載しておきます。

  1. 表現の自由
    すべての人が自由に発言し、意見を交換し、率直に対話できるべきであり、また、創造的自由は新しい意見や表現形式、可能性につながるものであると YouTube は考えます。

  2. 情報にアクセスする自由
    すべての人が、オープンな情報に簡単にアクセスできるべきであり、また動画は、教育や理解形成の場をもたらし、世界中の出来事を規模の大小にかかわらず記録できる強力なツールであると YouTube は考えます。

  3. 機会を得る自由
    すべての人が、自分を表現できる機会を持ち、ビジネスを構築し、自分が思い描く成功を手に入れることができ、また、何が人々の心に響くかということを既存の価値観によってではなく自分たちで決めることができるべきだと YouTube は考えます。

  4. 参加する自由
    すべての人が、サポートしてくれるコミュニティを見つけ、障壁を取り除き、国境を越え、同じ関心や情熱の下に集まることができるべきだと YouTube は考えます。

自由というのは何をしても良いということでは、ありません。

  • 他人の自由も保障されるように自由を行使する

ということだと思います。
僕は、このことを日本国憲法の、第二十一条から学ぶことができました。

  • 日本国憲法第二十一条
    集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

seege.hatenablog.com

 
ここまで書いてきてようやく、自分の間違いに気が付きました。
Youtuberは、淘汰されるものではないんですね。
「Youtuber = 広告収入を得るために動画を投稿」という考えが、そもそも間違っていました。
そんな考えだから、チャンネル登録者数や再生回数にばかり目がいってしまったんですね。
「Youtuber = 自分の声を発信する」ということなんですね。
そして、Youtubeは動画と音声で自分の声を発信することができるので、文字と静止画だけでは表現できないようなことも可能になります。

自分の声を発信しているんだという視点で見て行くと、これまでとは違った感じで見えてきます。人気Youtuberだけではなく、チャンネル登録者数や再生回数が少ないチャンネルも新鮮な感じで見れます。

是非、みなさんも、そんな視点で他の人の声を聞いてみてください。そして何かを感じたら自分の声も発信してみるのも良いではないでしょうか?