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続・目がよくなるガボール・パッチ

2019年5月14日に「目がよくなるガボール・パッチ」を紹介しました。
極力、重複する内容は割愛したいので、まだ、以下の内容を読まれていない方は先に読んで頂ければと思います。

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ガボール・パッチによる方法(以下、ガボール・パッチと記載します)は、科学的に証明された方法で、「脳がよくなる」ことで目がよくなる仕組みです。
目をよくするのに、脳をよくする?という点が疑問に感じるかと思います。
前回はあまり科学的な証明とは言えなかったので、今回は、詳しく説明してみたいと思います。

早速ですが、視力は、以下の2つで決まります。

  1. 眼球(カメラに例えるとレンズ)
  2. 脳 (カメラに例えると画像処理ユニット)

どんなに良いカメラでもレンズだけだと、手ブレした時にはブレた写真になるので、そうならないように、画像処理ユニットが補正をかけてブレていない状態に仕上げます。

人間が目で何かを見る時には、眼球でとらえた情報を脳が処理して認識します。ガボール・パッチは、脳の処理にアプローチする方法です。
脳の処理にアプローチするので、年齢も視力も問いません。

そして、そのメカニズムが科学的に証明されているというのです。

ガボール・パッチは脳にアプローチするので、脳を鍛えることになります。

つまり、脳が良くなることで、視力も良くなるということです。

視力と脳の関係を示すのに、前回は盲点を動画で体験してもらいました。

盲点には、光を感じる細胞がないので、この部分に集まった光は、信号として 脳まで届きません。このため脳は見えないと判断します。

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しかし、日常生活で部分的に見えない箇所があるという経験はしたことがないのではないでしょうか?
盲点を体験して頂いた際に片目を閉じて頂きました。
片目で見ることで盲点が体験できたのです。

しかし両目で見ると、片方の目では見えない部分であっても、もう片方では見えています。そして片方で見えていることを両目ともに見えているように脳が補正してくれているため日常生活で突然、何かが消えてしまうという経験をしないで済むわけです。

そして、脳はかすれた文字でも読めるように補正してくれています。

ガボール・パッチは、脳が補正してくれる機能を鍛えてくれます。その結果、近視・弱視といった状態だけではなく、老眼など多くの見え方を改善してくれるのです。

ガボール・パッチというのはガボール変換という数学的処理を画像に対して行うことで得られる縞模様のことです。
そしてデニス・ガボール博士が考案したことからガボール・パッチと呼ばれています。

以下の画像は、ガボール変換したものではありませんが、イメージして頂くために、特殊文字を画像編集ソフトで、ゆがめてみたものです。

人間の脳が補正してくれるということであれば、以下の画像でも効果が得られるはずです。(ガボール・パッチは子供の弱視改善には利用しないで医療機関での治療をおこなうべきだということです)

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ガボール・パッチは目を鍛えるのではなく、脳にアプローチする方法だと書きましたが具体的には、知覚学習を鍛える方法だと思います。

モノを見ているとき、人間は目でみた映像を脳で処理して見ています。そのため脳梗塞脳出血などがあると、たとえ目に何の異常がなくても視力が0.1になることがあります。

これは、脳の病気により見たものを脳で処理する能力が落ちてしまうためです。同様に認知症であったり、脳の機能が落ちると視力が下がってきます。認知症の患者さんですと、受け答えが鮮明にできる方であっても視力が出にくい方がいるのはこのためです。

 逆に目が多少悪くても、脳が補ってくれるという部分があります。例えば盲点といって、人間の目は片目で見ると一部分が見えません。

 左目を隠して、右手をまっすぐ前方に出し、右のひとさし指を立ててまっすぐ正面を見てください。右のひとさし指の先は、目の高さに合わせます。目線はそのままで右のひとさし指(右手)を外側(右側)に水平に動かしていくと、肩幅近くの位置で指先が消えます。実際にやってみれば、見えなくなることが確認できます。

 このように、目というのは視界の中に入りそうなものでも、ちゃんと見えていないことがあるのです。つまり、目というのは完全ではないのです。ただ盲点は、このようにゆっくりとじっくりと観察しないと、なかなか気づきません。

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自分は近くの小さな字は読めるのですが、遠くの文字が読みづらくなってきました。
このため、極力時間があれば遠くの文字を読むようにしてきました。
この時に、何が書いてあるのか知っていたり、想像がつく文字の場合は、じーっと見ていると少しずつ見えてくるんですね。しかし何が書いてあるのか全く想像もつかないような文字だと、じーっと見ていてもぼやけたままで何が書いてあるのかはわかりません。しかし、周囲の情報を読みとり、ここには何が書かれてあるのか?を想像していくと不思議と見えてくる場合もあります。

知覚学習というのは、以下のように定義されています。

事物,事象に対する知覚が,以前に同一の,あるいはそれと関連のあることを何度か知覚するなどの経験を積むことによって,以前に比して短時間のうちに成立するようになったり,明瞭になったり,あるいは明確に識別されるようになるなどの変化を生じること。または,そのような変化を生じさせる過程をさす。

【引用元】

まさに自分が遠くをじーっと見て読める文字と、読めない文字の場合の違いと一致します。つまり知覚学習が視力にも当てはまるということです。

そう考えると、ガボールパッチというのは、意味のない暗号のようなものがブレた感じで印刷されたもので、その中から同じものを探すという行為を続けることが知覚学習になります。知覚能力が鍛えられることで、今までは全てが読めないと認識できなかった文字が一部分でも認識できることで、脳が補正してくれるようになるということだと思います。

ガボール・パッチを行っても改善されないという方は、おそらく、この原理を理解していないために、同じ文字を探すことに一生懸命になり過ぎて、1文字ずつをしっかりみないため、知覚能力が鍛えられないからだと思います。

ガボール・パッチは同じ文字を早く探すということではなく、しっかりと1文字ずつを認識するということが大切なのです。

このため、ガボール変換したものでなくても、直ぐに認識できないような文字や映像であれば知覚能力は鍛えられるはずです。


ガボール・パッチでは、下図から任意の一つの文字を選択し、それとは別にもう一つある同じ文字を探すだけというものです。
これを文字を変えていき、1日に、3分間から10分間行うだけです。

僕が自己流で行ってきたような正解がわからないようなものを見ていても、知覚学習にはならないので、何が書かれているのかがわかるようなもので見えにくいものを見ていくだけでも知覚学習になるはずです。
しかし、ガボールパッチは 短時間で色々な文字や記号を識別していくので窓から遠くにある看板の文字を読んでいたのでは同じ時間に認識する文字や映像の数が違ってくるので学習スピードに差が生じるはずです。

そして、同じものを繰り返し見ていても、その内、覚えてしまうので、そうすると知覚能力は鍛えられません。
このため、色々なパターンを用意する必要もあります。

ガボール・パッチは目を鍛えることはしないとありましたが、実際には、ブレた記号や文字をくっきりさせようと目も微妙に前後左右に動くはずなので目も鍛えられているはずです。

色々なパターンを認識していく訓練を行う場合ですが、以下の書籍には28日分の内容が掲載されています。
また、ガボール・パッチを利用しない方法も記載されています。

 

1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる!  ガボール・アイ

1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ

 

 スマホやパソコンだと光量が強すぎて認識することに集中しにくいかもしれません。
パソコンの画面に表示されているのに、紙に印刷した方が理解しやすいという方は少なくないと思います。
これは、明るすぎるから読みづらいことが原因なのではないかと僕は考えています。

視力低下に悩まれている方は、是非、ガボール・パッチを試してみることをお勧めします。