TBSの日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の最終回が2019年9月15日に放送されました。
強豪だったが今は成績が低迷していたトキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」を建て直していくというドラマです。
最終回で、トキワ自動車社長の島本が常勝サイクロンズとの全勝対決の試合を見ながら以下のようなことを言っています。
不思議だ、応援しているのは我々なのに、まるで彼らに応援されているようだ。
負けるな!負けるな、まるでそう聞こえるようだ。
あれは、彼らの「ハカ」だ。
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
見よ、この勇気ある者を。
ここにいる男達が再び太陽を輝かせる!
一歩はしごを上へ! さらに一歩上へ輝く太陽の中へ・・・
きっと、会社もこの国も、この先も沢山の困難が待ち受けている。
だけど決してあきらめるな。
仲間と共に乗り越えよう。そう背中を押してくれているようだ。
「ハカ」と言えば、オールブラックスこと、ラグビーのニュージーランド代表が国際試合の前に手を叩き足を踏み鳴らし自らの力を誇示し、相手を威嚇するあの踊りです。
【引用元】
ラグビー ニュージーランド代表については以下の記事を参照して頂ければと思います。
「ハカ」とは?
英語では「War Cry (闘いの雄叫び)」、日本語では「鬨ときの声」)と呼ばれます
ニュージーランドでは一般的な民族舞踊であり、現在では相手に対し敬意や感謝の意を表する舞として披露されることから、結婚式、卒業式、開会式、歓迎式典など、あらゆる場面で目にする機会が多い。死者の御霊を供養し哀悼の意を表す形として葬儀でハカを舞うこともある。
トンガ代表はシピタウ(英語版)、サモア代表はシヴァタウ(英語版)、フィジー代表はシビ(Cibi)とパシフィック・アイランドのチームにもそれぞれのWar Cry(ウォークライ)が存在します。
【参照元】
まずは、「ハカ」を見てください。
ハカには、2種類あります。
伝統古来の「カ・マテ」とオールブラックス独自の「カパ・オ・パンゴ 」です。Ka Mate「カ・マテ」
【歌詞】
- a mate, ka mate!
<コーラス>
ka ora! ka ora!
<リード>
Ka mate, ka mate!
<コーラス>
ka ora! ka ora!
Tēnei te tangata pūhuruhuru
Nāna nei i tiki
mai whakawhiti te rā
Ā, upane! ka upane!
Ā, upane, ka upane,
whiti te ra!【意味】
- 私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
見よ、この勇気ある者を。
ここにいる男達が再び太陽を輝かせる!
一歩はしごを上へ! さらに一歩上へ!
一歩はしごを上へ! そして最後の一歩!
そして外へ一歩!
太陽の光の中へ!KAPA O PANGO「カパ・オ・パンゴ 」
【歌詞】
- Taringa whakarongo!
Kia rite!Kia rite!Kia mau!
Hi!
Kia whakawhenua au i ahau!
Hi, aue!Hi!
Ko Aotearoa, e ngunguru nei!
Hi, au!Au!Aue, ha!Hi!
Ko kapa o pango, e ngunguru nei!
Hi, au!Au!Aue, ha!Hi!
I ahaha!
Ka tu te ihi-ihi
Ka tu te wanawana
Ki runga i te rangi, e tu iho nei, tu iho nei, hi!
Ponga ra!
Kapa o pango!Aue, hi!
Ponga ra!
Kapa o pango!Aue, hi!
Ha!【意味】
- この世に生を受けたときに戻してくれ
この生命の躍動を地球に返させてくれ
今、ニュージーランドが嵐を呼ぶ
ついにやってきた!
我々の瞬間が!
情熱が燃え上がる!
それが我々オールブラックスだ
ついにやってきた!
我々の瞬間が!
予感が爆発する!
パワーを感じろ
圧倒的な力がわき上がる
力の差を見せつける
頂点を目指して
シルバーファーン!
オールブラックス!
シルバーファーン!
オールブラックス!
アウエ ヒ!
【参照元】
凄い迫力ですね。
目の前で、見てしまったら、ビビッてしまいますね(笑)
実際、日本代表の主将である、ニュージランド出身のリーチ マイケルは以下のような助言をチーム内で行っていたそうです。
「後ろの方で踊る選手を見よう。大したことないから」
【引用元】
「ハカ」の起源
先住民マオリの伝えるところによると、太陽の神タマヌイトラには、夏の女神ヒネラウマティと冬の女神ヒネタクルアの2人の妻がいました。ヒネラウマティとの間に生まれた男の子、タネロレは踊りの始祖となりました。タネロレはかげろう(陽炎、夏の暑い日に見られる大気の揺らぎ)であり、踊りのなかで手を細かく震わせる動きで表現されます。
「ハカ」といえば
「カ・マテ、カ・マテ」で始まるものが最も有名で、ニュージーランド国内でさえもマオリの人々を除いては「カ・マテ」 = ハカと思っている人がほとんどです。「カ・マテ」は1820年にナティ・トア族の首長テ・ラウパラハが作ったハカで、ニュージーランドのスポーツチームや選手が海外遠征中に行う様子がしばしば見かけられます。ハカを海外で最も積極的に披露しているチームがオールブラックスで、試合前に行なうハカはオールブラックスの象徴となっています。
【引用元】
そして、オールブラックスの「ハカ」に対する、他国代表の対応の動画も見てください。
こちらも凄い迫力です。
フランス代表(2007年ワールドカップ)
トンガ代表(ワールドカップ)
【参照元】
1905年にニュージーランド代表がイギリス遠征の際に戦いの踊りの要素を取り入れた「ハカ」を初めて踊り、以後、受け継がれることとになったそうです。
オールブラックスが2019年9月9日に事前キャンプ地である千葉・柏市に入りました。
その際の歓迎セレモニーで、地元の子供達が、オールブラックス伝統の踊り「ハカ」を披露したそうです。
実際のシーンを大会公式ツイッターが動画付きで公開すると、海外ファンに反響を呼びました。
地元メディアによると、監督も「ファンタスティックな歓迎。本当に驚く」と感激したという。歴戦のオールブラックス戦士の心も動かした。およそ50人の子供たちが黒のシャツを着て、掛け声を上げながら胸や足を叩き、一糸乱れぬ動きを披露。元気良く「ハカ」を演じ、最後は全員で舌を出す決めポーズで約1分間、踊り切った。オールブラックスの歓迎イベントの一幕。ギャラリーからは大きな拍手が送られ、温かい空気に包まれた。【引用・参照元】
これは、「カパ・オ・パンゴ 」版ですね。
こんなことをされたら、歓迎を受けた方は感激ですよね。