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日本も原爆開発を第二次世界大戦中に行っていた?

日本でも原爆を開発していたことをご存じですか?

2015年7月に以下のような報道がありました。

戦時中に旧日本海軍から原爆の開発を依頼された京都帝国大(現京都大)の荒勝文策(あらかつ・ぶんさく)教授がウラン濃縮の研究に使う計画だった遠心分離機の新たな図面が25日までに見つかった。設計を委託された企業が作製した図面から、完成は終戦4日後の予定だった可能性があることが判明。記録がほとんどない日本の原爆開発の一端を裏付ける貴重な資料として注目される(産経ニュースより)

つまり、日本が開発した原爆が昭和20年8月19日に完成する予定だった可能性があったということです。

日本の原爆開発の着想は1934年です。
しかし、原料のウランが国内では手に入らないので、
ウランが埋蔵されている北朝鮮にその供給源を求めました。

そして、第二次世界大戦が始まりました。
アメリカが長距離戦略爆撃機B29を開発したために、国内で原爆を開発することはリスクが大きいと判断しました。
その結果、日本軍は朝鮮半島の38度線以北の北朝鮮の地で開発を行うことにしました。

その場所は北朝鮮の「興南地域」。
(まだ南北朝鮮は、まだ分断されていませんでした)

原爆の開発には、大量のウランと膨大な電力を必要とします。
そのため、日本は長津という場所に発電所用ダムを建設しました。

北朝鮮はウランが埋蔵されているんですね。
そして日本は北朝鮮で原爆開発を行っていたということは北朝鮮に原爆を開発する環境が揃っていたというのは何となく危険な感じです。


しかし京都大学原子炉実験所助教小出裕章氏によると、原爆を作るには以下の3つの技術が必要だということです。

原爆を作るための技術というのは、核分裂性のウランを濃縮するというウラン濃縮という技術。
それからプルトニウムを生み出すための原子炉。
それから、生み出されたプルトニウムを取り出すための再処理という三つの技術。

現在の国連常任理事国である米国、ロシア、イギリス、フランス、中国の五カ国は、その三つの技術を持っている。

核兵器保有国5カ国のほかに、世界で1カ国だけ、この三技術を持っている国がある。それが、日本なんですね。

北朝鮮に技術があることにはなっていませんが、技術を持っているロシアが協力していると話は別ですよね。

日本での原爆開発に関するもので以下のような内容もあります。

海軍の原爆研究は「F研究」と呼ばれ、戦況が悪化した18年に始まった。終戦の約1カ月前に開かれた会議では、荒勝氏や湯川秀樹博士ら京大の科学者が出席したほか、東京計器の顧問が遠心分離機の構造について説明したとされる。

遠心分離機は容器を高速回転させ、遠心力を利用して比重が異なる物質を分離する装置。F研究では、核分裂の連鎖反応を起こすウラン235の濃度を高めるウラン濃縮に使う計画だったが、装置は完成せず、実際には使われなかった。

湯川秀樹博士といえば、日本初のノーベル賞(物理学)を受賞された方です。
その方が、ノーベル賞受賞前に原爆の開発に関わっていたことには驚きました。

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関係資料は戦後、原爆研究を禁止した連合国軍総司令部(GHQ)によって押収されるなどして、ほとんど残っておらず、図面は昭和40年代に公表された1点が知られるだけだった。

 日本は貴重な資料をGHQに持っていかれてしまったんですね。

日本の原爆研究はF研究のほか、旧陸軍の依頼を受け先行した理化学研究所仁科芳雄博士による「ニ号研究」が知られる。ウラン濃縮は原爆の製造に不可欠な工程で、ニ号研究では遠心分離とは別の熱拡散法と呼ばれる方法で試みたが成功せず、日本の原爆開発はいずれも失敗に終わった。

 結局、日本の原爆開発は失敗に終わったようですが、もし米国より早く成功していたらどうなっていたのでしょうか?