5回のなぜ?と聞いて、トヨタ生産方式が頭に浮かぶ方がどれくらい、いらっしゃるかわかりませんが、これは、トヨタ生産方式の生みの親である元副社長の大野耐一氏が提唱したと考え方です。
通常、何か問題が発生した時に原因を考えますよね。
例えば、「太るのはなぜ?」ということで考えてみましょう。
なぜ1回:脂肪がつく
なぜ2回:血液の流れが悪い
なぜ3回:筋肉が固まる。
なぜ4回:体を動かさない
なぜ5回:座わっての作業が多い
こんな感じですね。
最初のなぜだけだと、脂肪がつくで終わってしまいます。
これでは、真の原因はわかりませんよね。
もう一度、なぜ?を行います。
すると、血液の流れが悪いから脂肪が蓄積するという原因が見えてきました。
じゃあなぜ、血液の流れが悪くなるのでしょうか?
という具合に真の原因に到達するまで繰り返すのが5回のなぜです。
5回のなぜで気をつけないといけないのは、本当の原因を素人せずに
誰かのせいにしようとすることです。
例えば、最初のなぜで、妻が美味しいものを作り過ぎるとしてしまうと
原因は奥さんということになってしまいます。
これでは5回のだれ?になってしまいます。
そうならないように必ずプロセスを追いかけるようにしないといけません。